麻疹と風疹の発生状況 -西太平洋地域(更新2)

2017年4月WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:2569KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻疹と風疹の発生状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 11 (4); April 2017)からの最新情報です。2017年4月20日までの情報が示されています。

2017年4月20日までに報告された麻疹の累積確定患者数は、中国が1,394人、マレーシアが171人と多く、日本は91人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、マレーシア(21.9)、シンガポール(18.0)でした。日本は2.9でした。

図.麻しんの流行状況

2017年4月20日までに報告された主な国の風疹累積確定患者数は、中国が268人、フィリピン146人と多く、この他に複数の患者が報告された国は、マレーシアが19人、ベトナムが7人、モンゴルが4人、日本が3人、カンボジアが2人でした。人口100万人あたりの患者発生率は、フィリピンが5.6、モンゴルが5.2、ラオスが4.5、マレーシアが2.4、大洋州地域が1.2でした。

麻疹は非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風疹は妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻疹と風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 11 Issue 4, April 2017

http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13580/Measles-Rubella-Bulletin-2017-Vol-11-No-04.pdf[PDF形式:2569KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles

http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

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