麻疹と風疹の発生状況 -西太平洋地域(更新3)

2017年5月WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:2580KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)から定期発行されている麻疹と風疹の発生状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 11 (5); May 2017)からの最新情報です。2017年5月20日までの情報が示されています。

2017年5月20日までに報告された麻疹の確定患者および症状の一致する患者の累積数は、中国が2,994人、マレーシアが352人、フィリピンが184人と多く、日本は152人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、マレーシア(33.9)、シンガポール(20.7)でした。日本は3.6でした。

註:人口100万人あたりの患者発生率の計算は4倍高く記載されているようですが、原文どおりに記載しています。

図.麻しんの流行状況

2017年5月20日までに報告された主な国の風疹累積確定患者数は、中国が296人、フィリピンが191人と多く、この他に複数の患者が報告された国は、マレーシアが29人、ベトナムが10人、ラオスが9人、カンボジアが5人、モンゴルが6人、日本が2人、大洋州地域が2人でした。人口100万人あたりの患者発生率は、モンゴルが5.9、フィリピンが5.5、ラオスが3.8、マレーシアが2.8、大洋州地域が1.8でした。

註:人口100万人あたりの患者発生率の計算は3倍高く記載されているようですが、原文どおりに記載しています。

麻疹は非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風疹は妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻疹と風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 11 Issue 5, May 2017

http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13600/Measles-Rubella-Bulletin-2017-Vol-11-No-05.pdf[PDF形式:2580KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles

http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース