デング熱の流行状況 -西太平洋地域(更新18)

2017年9月12日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。
註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

  • カンボジア
    2017年9月5日までに、デング熱の疑い患者2,102人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱患者の数は、2014年から2016年まで過去3年間の同じ時期の数値と比べて、少なくなっていました。
  • 中国
    2017年7月31日までに、デング熱患者503人が報告されました。この患者数は2012年以降、同じ時期に報告された患者数よりも多くなっています。また、例年の傾向を辿っています。
  • ラオス
    2017年9月1日までに、デング熱患者7,708人が報告されました。死亡者も10人報告されています。第35週には、デング熱患者533人が報告されました。今年報告されたデング熱患者数は疫学上の警報レベルを超えており、デング熱の活動が活発になっています。
  • マレーシア
    第36週(2017年9月3日から9日まで)に、デング熱患者1,223人が報告されました。患者数は、第35週と比べて、4.4%増えました。2017年第36週までに、デング熱の累積患者数は66,906人(死亡者149人を含む)となりました。一方、2016年の同じ時期の患者数78,077人(死亡者176人を含む)でした。
  • フィリピン
    2017年1月1日から8月12日までに、国内で67,601人のデング熱患者が報告されました。この患者数は、2016年の同じ時期(113,471人)と比べて、40.4%少なくなっていました。2017年には、8月12日までに死亡者が336人報告されました。
  • シンガポール
    2017年1月から9月2日までに、デング熱患者1,926人が報告されました。これは、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。第35週には、患者34人が報告されました。2017年に報告された患者数は、過去5年の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。
  • ベトナム
    2017年8月27日までに、死亡者26人を含むデング熱患者108,925人が報告されました。2016年の同じ時期と比べた累積患者数は43.5%多く、死亡者も7人に増えました。患者の多くは南部(51.2%)から報告されましたが、急激な患者数の増加が北部(昨年の同じ時期に比べてほぼ27倍)でみられました。特に、ハノイでは、約22,296人の患者がみられました。
  • オーストラリア
    2017年9月12日までに、デング熱の検査確定患者752人が報告されました。報告された患者数は、これまでの年(2012-2016)の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。
  • フランス領ポリネシア
    2017年第33週から第34週までに、確定患者39人が報告されました。これらの患者のうち28人(71.8%)がデング熱1型と確認されました。患者19人(49%)が15歳未満の子どもでした。
  • ニューカレドニア
    2017年9月12日までに、デング熱患者4,495人が報告されました。第16週以降、患者数は減ってきています。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 12September2017
Dengue Situation Update Number525
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/dengue_biweekly_20170912.pdf?ua=1[PDF形式:570KB]