手足口病の流行状況 西太平洋地域(更新21)

2017年11月7日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国

2017年9月1日から9月30日までに、死亡者4人を含む218,880人の手足口病患者が報告されました。手足口病患者数は過去5年間(2012-2016)の季節変動パターンに沿っています。

日本

2017年第42週に報告された手足口病の患者数は5,630人でした。10月25日までに報告された手足口病患者は322,313人となりました。手足口病の患者数は、2010年から2016年の同時期(と同じ)季節変動の傾向を辿っています。

韓国

2017年第43週において、受診者1,000人あたりの手足口病患者数は2.4人で、前週の3.1人と比べて下がっていました。これは、2013年から2016年までにみられた季節変動の傾向を辿っています。

香港

2017年第43週に、定点観測施設から入院が必要であったと報告された患者数は、27人でした。第39週に患者が16人しかいなかったことをみると、報告された患者数が38人となった第40週に急激な上昇をみせています。現在は、ここ5年間の傾向を上回る事態となっています。

マカオ

2017年第43週までに、手足口病患者2,842人が報告されました。第42週には患者数96人が報告されましたが、この週の手足口病患者数も95人でした。今年は、6月に季節変動のピークが観察されました。これまでのシーズンと比べて、今年は(流行が)遅くなっています。

シンガポール

2017年第43週には、患者549人が報告されました。現在、報告される手足口病患者の数は、ここ数年(の傾向)と一致しています。

ベトナム

2017年第43週に報告された患者数は1,267人でした。これは、先週(1,486人)と比べて14.7%少なくなっていました。死亡者は報告されていません。2017年10月29日までの累積入院患者数は、63省から(報告され)42,015人でした。2016年の同じ時期と比べて、6.1%増えていました。今年は、これまでのところ、死亡者は報告されていません。

出典

WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 7November2017
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number526
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/hfmd_biweekly_report_20171107.pdf?ua=1[PDF形式:616KB]