デング熱の発生状況 -西太平洋地域(更新2)

2018年1月30日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

カンボジア
2018年1月23日までに、デング熱の疑い患者36人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めて報告されたデング熱患者の数は、2014年から2016年まで過去3年間の同じ時期と比べて、少なくなっていました。

中国
2017年12月には、デング熱患者139人が報告されました。死亡者が1人でました。報告された患者数は、この数か月よりも少なく、例年の傾向を辿っていました。

ラオス
2018年には、1月19日までに、デング熱患者16人が報告されました。死亡者はでていません。この5年間の同じ時期と比べると、デング熱は流行レベルと警戒レベルを下回っていました。

マレーシア
この3週間(2017年12月31日から2018年1月20日まで)に、デング熱患者1,153人が報告されました。患者発生数は前週と同様でした。

フィリピン
2017年1月1日から12月2日までに、国内で死亡者732人を含む131,827人のデング熱患者が報告されました。この患者数は、2016年の同じ時期(208,805人)と比べて、36.9%少なくなっていました。

シンガポール
2018年1月以降、20日までに、デング熱患者69人が報告されました。死亡者はでていません。この患者数は、2017年の患者数(76人が同等であったこと)を除き、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

ベトナム
2018年1月21日までに、デング熱患者4,635人が報告されました。死亡者はでていません。2017年の同じ時期(患者6,825人、死亡者0人)と比べると、累積患者数は、32.1%減っていました。

オーストラリア
2018年1月29日までに、デング・ウイルス感染者55人が報告されました。報告された患者数は、これまで数年間(2013-2017)の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア
2017年第51週から第52週までに、確定患者15人が報告されました。これらの患者のうち12人(80%)がデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア
2017年第35週から2018年第4週までに、デング熱患者69人が報告されました。亜型が検査された患者45人うち、25人がデング熱2型、17人がデング熱1型、3人がデング熱3型と確認されました。患者12人が入院しました。

出典

WPRO/ WHO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 30 January 2018
Dengue Situation Update Number535
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/dengue_biweekly_20180130.pdf?ua=1[PDF形式:1987KB]