デング熱ワクチンに関するポジションペーパーの改訂[WHO]

2018年9月、デング熱ワクチンCYD-TDV(Dengvaxia®)に関するWHOポジションペーパーが改訂されました。

デング熱の原因となるデングウイルスには4つの血清型(Ⅰ~Ⅳ)があり、一度、デングウイルスに感染した人は、その後、同じ血清型のウイルスには感染しませんが、異なる血清型のウイルスには感染することがあります。
また、二度目のデングウイルスの感染では、最初の感染時よりも重症となることが多いことが知られています。

今回のポジションペーパーの改訂では、デング熱ワクチンの接種を受けた人がデングウイルスに感染した場合、ワクチン接種を受けていない人よりも重症となる可能性があることから、デング熱に感染したことがない人(デングウイルスに対する抗体を保有していない人)については、ワクチン接種を控えるように勧奨しています。

ポジションペーパーの抄訳は国立感染症研究所のサイトをご覧下さい。

「デング熱ワクチンに関するWHO position paper, 2018年9月」
(IASR Vol. 39 p226: 2018年12月号)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/dengue-m/dengue-iasrf/8490-466f01.html

出典

Dengue vaccine: WHO position paper - September 2018
〔WHO, WER 93(36): 457-476, 2018〕
https://www.who.int/wer/2018/wer9336/en/