エキノコックス症（Echinococcosis）

エキノコックス症は、包虫という寄生虫に寄生されることによってかかる病気で、ヒトからヒトへうつることはありません。

寄生虫卵で汚染された食品や水を摂取することによりうつります。寄生虫卵は包虫に感染しているイヌ科の動物の糞便に含まれています。

ほとんどの場合、症状なしに経過しますが、長い年月をかけて肝臓に寄生した包虫によって肝硬変が進んでいき、肝不全で倒れることがあります。脳に寄生することもあります。

駆虫薬を服用します。寄生虫を摘出する手術が行われる場合もあります。

ワクチンや予防薬はありません。汚染地域を訪れる旅行者は犬やイヌ科の動物に近づかないようにしましょう。飲料水に包虫卵が含まれていることがあるので煮沸してから飲みましょう。60℃以上で最低30分加熱した食品を食べるようにしましょう。

▶ 食べ物・水にご注意を！

世界中で発生しています。特に衛生状態が悪い国では注意が必要です。

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC)：Yellow Book エキノコックス症（英文）