エムポックス

エムポックスとは

エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。

2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されました。その後、世界全体の症例の報告数は減少しましたが、2023年3月以降東アジア、東南アジアなどからの報告が増加しています。

※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

どうやってうつる

動物からヒトへの感染:
 感染動物に咬まれること又は感染動物の血液・体液・皮膚病変との接触
ヒトからヒトへの感染:
 感染したヒトの血液・体液・皮膚病変との接触(性的接触を含む。)および感染したヒトが使用した寝具などとの接触

症状

発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後発疹が出現します。

治療

対症療法が行われます。
日本国内において薬事承認された治療薬はありません。欧州では、テコビリマットが承認されています。

予防

天然痘ワクチンによって約85%の発症予防効果があるとされています。
「どうやってうつる」の項を参考に注意してください。
エムポックスが流行している地域へ渡航する場合、現地で野生動物との接触を避けることが大切です。

感染の危険のある地域

さらに詳しい情報

2025年9月更新