エムポックス

エムポックスとは

エムポックスは、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患で、感染症法では4類感染症に分類されています。2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が欧州、米国をはじめ多くの国で報告されています。
※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

どうやってうつる

動物からヒトへの感染:
 感染動物に咬まれること又は感染動物の血液・体液・皮膚病変との接触
ヒトからヒトへの感染:
 感染したヒトの血液・体液・皮膚病変との接触(性的接触を含む。)および感染したヒトが使用した寝具などとの接触

症状

発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後発疹が出現します。

治療

対症療法が行われます。
日本国内において薬事承認された治療薬はありません。欧州では、テコビリマットが承認されています。

予防

天然痘ワクチンによって約85%の発症予防効果があるとされています。
「どうやってうつる」の項を参考に注意してください。
エムポックスが流行している地域へ渡航する場合、現地で野生動物との接触を避けることが大切です。

感染の危険のある地域


Geographic distribution of confirmed cases of monkeypox reported to or identified by WHO from official public sources from 1 January 2022 to 7 August 17:00 CEST

さらに詳しい情報

厚生労働省 エムポックスについて
国立感染症研究所 サル痘とは
WHO Mpox(Monkeypox)

2024年3月更新