サルモネラ感染症

サルモネラ感染症 Salmonellosis

サルモネラ感染症による食中毒は、旅行者下痢症の原因の一つです。ここでは腸チフス、パラチフスを除くサルモネラ感染症について説明します。

どうやってうつる

サルモネラ属菌に汚染された水や食料を摂取することによりうつります。爬虫類や一部の鳥はサルモネラ属菌を保有していることが多く、動物との接触により感染することもあります。

症状

感染して12時間から72時間の症状のない期間があった後に下痢、腹痛、発熱などが見られます。まれにサルモネラ属菌が血液中に入り、他の臓器に病気を起こし、重症化することもあります。特に高齢者、小児や免疫に障害がある人は注意が必要です。

治療

症状を軽くするための治療が行われます。重症の場合には、抗生物質が投与されます。

予防

衛生状態がよくないレストラン等では、加熱されていない食品を避けるようにしましょう。
半熟卵はしっかり加熱した卵に比べると危険性が高いと言われています。また動物と接触した後は必ず体を洗浄し、特に食事前には手をしっかり洗いましょう。手を清潔にする溶液またはゲル類(60%以上のアルコールを含むもの)を持ち歩くことにより、手洗いの施設がない場合にも対応できるようにしましょう。

危険のある地域

世界中で発生が見られます。

さらに詳しい情報

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book 旅行者下痢症(英文)

2024年3月更新