「海外渡航のためのワクチン」についてのよくあるご質問(FAQ)

「海外渡航のためのワクチン」ページ https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_vaccination.html に関してお問い合わせいただくことが多いことから、質問と回答をFAQとしてまとめましたのでご活用ください。

■問1 私が知りたい感染症の海外渡航用ワクチンが掲載されていません。

(答え)
FORTHの「海外渡航のためのワクチン」ページでは、海外で感染する可能性のある感染症のうち、国内の医療機関で、国の製造販売承認を受けたワクチンを用いた予防接種を受けることができるものに関してのみを記載しています。
渡航前の予防接種の実施が望ましいとされるワクチンのなかには、現地(渡航先)では接種可能であっても、国内では製造販売承認を受けていないワクチン(国内未承認ワクチン)があります。このようなワクチンに関する情報は掲載しておりません。

■問2 海外で接種可能なワクチンに関する感染症を心配しています。渡航前に国内で接種することはできないのですか。

(答え)
海外で接種可能なワクチンについて、渡航前に国内で予防接種を受けたい場合、渡航医学や感染症学を専門とする一部の医療機関(トラベルクリニック等)では、接種できる場合があります。
このような医療機関では、国内未承認ワクチンであっても、海外で承認されているワクチンを医師が医薬品等の個人輸入の制度(薬監証明制度)により輸入して、診療に用いていることがあります。
ただし、国内未承認ワクチンを接種したことで重篤な健康上の問題が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度や予防接種健康被害救済制度の対象になりませんので、ワクチン接種により健康上の問題が出現したときの対応も含めて接種を受けようとする医療機関の医師等にご相談ください。

■問3 海外渡航用ワクチンの接種費用について知りたい。

(答え)
海外渡航用の予防接種については、自由診療(公的医療保険が適用されない診療のこと)として、接種する医療機関が個別に費用を定めていますので、接種を予定している医療機関にお尋ねください。

■問4 海外赴任となり家族で南アジアに渡航します。未承認ワクチンの接種も必要で、海外渡航用ワクチンの接種費用が高額になりますが、その費用を補助する制度などはないのですか。

(答え)
海外渡航用の予防接種について公的に費用を補助する制度はありませんが、海外勤務や長期出張等の業務に伴う渡航の場合、雇用主が費用の全部又は一部を負担することがあります。渡航することが決まったらお早めに、渡航国の流行状況のほか、現地の衛生状況、医療事情、現地で従事する業務の態様等の情報を収集するとともに、企業の産業医や健康管理担当部署と費用のことも含めてご相談されることをお勧めします。

■問5 海外渡航用ワクチンについて詳しく知りたいのですが、参考になるホームページはありますか。

(答え)
海外渡航用ワクチンや国内未承認ワクチンについて、詳しく知りたい場合には、渡航医学や感染症学を専門とする医療機関(トラベルクリニック等)のホームページなどが有用と考えられます。
海外渡航用の予防接種を実施する医療機関については、FORTHホームページの「予防接種実施機関の探し方」から検索することができます。

《ホームページ》
(トラベルクリニック等のホームページ)
 関係学会のホームページにおいて、リストが掲載されています。
・一般社団法人日本渡航医学会: http://jstah.umin.jp/
「国内トラベルクリニックリスト」:http://jstah.umin.jp/02travelclinics/
・一般社団法人日本旅行医学会:http://jstm.gr.jp/
「海外旅行前予防接種機関リスト」:http://jstm.gr.jp/vaccination-summary/

(国立研究開発法人のホームページ)
・国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院
  国際感染症センター/トラベルクリニック:http://travelclinic.ncgm.go.jp/index.html
 

参考 海外渡航用ワクチンとして、国内未承認ワクチンが接種されることが多い感染症