2010年09月07日更新 ヨーロッパでウェストナイルウイルス感染症が発生しています。

ウェストナイルウイルスは蚊によってうつるウイルスで、感染した人の1%弱に重症の脳炎などを起こします。50歳以上の人が重症になる可能性が高いとされています。有効なワクチンはなく、流行地域では蚊に刺されないことが非常に重要です。

ギリシャでは現在ウェストナイルウイルス感染症の発生が続いており、9月6日までに総数で177例が報告されています。その他の発生国として、現在までルーマニアで13例、ハンガリーで3例、イタリア、ポルトガルで1例ずつ、ロシアで231例、イスラエルで6例の報告があります。(注:アメリカ合衆国での流行状況2010年アメリカ合衆国では8月31日までに177例が報告されています。)

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上記の地域をふくめ、ヨーロッパ地域の旅行に際しては、蚊に刺されないように十分にご注意ください。

蚊に刺されないための対策

・可能な限り、しっかりと網戸がとりつけられているかエアコンが備わった、また、蚊をしっかりと駆除しているホテルやリゾートに滞在してください。蚊取り線香も有効です。
・長袖のシャツ、ズボンを着て、できるだけ皮膚の露出部を少なくするようにしてください。
・流行地域では屋外にでかける場合や網戸が備わっていない建物にいる場合には、ディート(DEET)などの有効成分が含まれている虫よけ剤を、皮膚の露出部につけてください。使用する場合には、必ず添付文書にかかれた使用法を守ってください。日焼け止めを使う場合は、虫よけ剤を使用する前に日焼け止めをつけてください。
・子どもとくに乳児への虫よけ剤の使用については、小児科医にご相談ください。虫よけ剤が使用できない場合、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳でベビーカーをおおってください。

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