2010年09月10日更新 中国河南省で発熱や血小板減少などを特徴とした病気が発生しています。

中国河南省において、ダニによる感染症の発生が報道され、現地の衛生当局は以下の情報を公表しました。

現地に渡航される方は、感染予防として、長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避け、虫除け剤の使用によりダニに噛まれないように注意してください。また、ダニが付いているかもしれないので、家畜などにむやみに触れないでください。

中国河南省では、2007年5月に初めて信陽市で発熱を伴う血小板減少という病状の患者が発生しましたが、2010年9月8日までの総患者数は557人で、18人が死亡しました。患者は、主に信陽市の商城県、溮河区、光山県、平橋区に集中しています。

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河南省衛生庁では、予防と治療の強化を実施しています。

この病気は、病原体を保有したダニに噛まれることにより感染します。都市部には極めて少なく、多くの感染者は丘陵地帯で発生しています。発熱が症状としてみられ、全身のだるさや吐き気などを伴います。検査所見としては血小板、白血球の減少が特徴的です。


ダニに噛まれないように注意しましょう


・ダニは主に草地や森林にいます。このような場所で長時間座ったり、寝たりしないでください。
・袖口が狭くて、色の薄い長袖の服を着てください。ダニが付着することや噛まれることを予防できるだけではなく、くっついているダニを見つけやすくなります。
・露出した皮膚と服にDEET(ディート)などの虫よけ剤を使ってください。ダニの付着しやすい場所は、頭皮、腰部、わきの下、腹部と足指などの部位です。
・ダニを発見したら、ダニの体内や傷ついた皮膚からでる液体に病原体がいる可能性があるので、直接手でダニを取ったりつぶしたりしないようにしてください。皮膚科などでマダニの頭部が残らないように除去してもらいましょう。
・ダニは家畜やペットの体に寄生します。動物の体にダニがいることを発見したら、ダニに噛まれないように、その動物との接触を避けるようにしてください。
・ダニに噛まれたことのある方、野外活動をしたことのある方で同じような症状を発見したら、直ちに医療機関を受診してください。

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