2010年10月12日更新 中央アフリカでコレラが流行しています。
コレラは下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。
WHOは、2010年10月8日、中央アフリカで数ヶ月前からコレラが流行していると発表しました。10月3日の時点で、カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリアで多数の患者と死亡が報告されています。雨季の洪水や衛生状態、人口移動などが原因となっているようです。
国ごとの被害状況
カメルーン:7,869人(死亡515人)発生地域はCentre, Extreme Nord, Littoral, Nord, Ouest, Sud Ouest)です。多くはExtreme Nord(極北地域)です。
チャド:2,508人(死亡111人)
ニジェール:976人(死亡62人)発生地域はDiffa, Maradi, Tahoua, Zinderです。
ナイジェリア:29,115人(死亡1,191人)今まで感染がみられなかった地方にも広がっています。
現地に向かう方は次の点に十分ご注意ください。
- 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
- 食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
- 食事の前、トイレの後には石ケンと水で十分に手洗いすること。
- 下痢が始まったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。
- 下痢がひどく十分な水分がとれない場合には、医療機関を早く受診すること。