2010年11月10日更新 ニカラグア、ホンジュラスでレプトスピラ症が流行しています。

レプトスピラ症は細菌による感染症で、感染した動物、特にネズミ、犬、家畜の尿が、水や土壌を汚染し、それを介して感染します。抗生物質による治療が有効ですが、始めは発熱、頭痛、筋肉痛といった、さまざまな病気でみられる症状が主であるため、なかなか診断されないことがあります。重症な場合(ワイル病)、肝臓や腎臓が侵され、死亡率が高くなります。

ニカラグア保健省は2010/10/20に、ニカラグアの14の県・地域(ニカラグア全土17県・地域の中)でレプトスピラ症が発生していることから、健康上の非常事態宣言をだしました。最近の大雨、洪水などがレプトスピラ症の流行の原因となっている可能性があります。また、ホンジュラスでも西部のニカラグア国境地帯でレプトスピラ症が発生しています。

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旅行者がレプトスピラ症にかかるリスクは低いですが、洪水が起きている地域に長期間滞在する場合など、水、泥に長期間触れるような場合にリスクが高くなります。このような場合には、直接皮膚が水や泥に触れないような服装をしてください。また、予防的に抗生物質を飲む方法もありますので、リスクが高いと考えられる場合には、あらかじめかかりつけ医にご相談ください。

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レプトスピラ症 (ワイル病)