2010年11月19日更新 パキスタンの洪水に関連した問題-感染症について

2010年7月以降、パキスタンは洪水による大きな被害を受けています。
2010年11月12日現在、洪水による死者は1,985人、負傷者は2,946人にのぼります。約170万の家屋が流失・破壊し、220万ヘクタールの耕地が破壊されました。

現地では多くの感染症が発生しています。

ジフテリア: 疑い患者19人うち死亡6人、Khyber Pakhtunkhwa(KPK) と Sindhで発生
コレラ:99人、KPK、Sindh、Punjabで発生
クリミア・コンゴ出血熱:患者36人うち死亡6人、KPKのAbbotobad、Haripur、Manipurの3地区で発生
マラリア:疑い患者417,418人
デング熱:確定患者6,350人
ポリオ:患者111人

パキスタン国内では1400万人、南部地域のSindhではおよそ720万人が、緊急に人道救助を必要としています。 5万人以上が、SindhのDadu地区で、食事や避難所へのアクセスがなく孤立していると推定されています。

現地に旅行される方へ

パキスタンでは、上下水道、道路などの社会基盤や通信網が安定していない状況です。食物や水、昆虫によりうつる病気が増加する危険性があります。事故などの外傷についても同様です。
現地では混乱した状態が続いています。今後の情報に充分注意をし、感染症発生地域には近づかないようにしてください。