2011年01月14日更新 コンゴ民主共和国でサル痘が流行しています 。

サル痘は、人が感染する天然痘と同じ系統のウイルスによって起きる病気です。ヒトの天然痘は撲滅されていますが、サル痘は、サル、げっ歯類、人への感染が続いています。天然痘と同じような発疹、発熱、発汗、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節の腫れなどの症状がみられます。サル痘の重症度は天然痘に比べて低いとされていますが、それでも数%から10%が死亡するとの報告があります。

現地の報道機関によると、コンゴ民主共和国赤道州の北部および南部でサル痘が流行しており、114人の感染者と5人の死者がでたと,WHOの赤道州支部が伝えたとのことです。感染が集中しているのは、赤道州の州都であるMbandakaからおよそ82kmのMooto地域です。

コンゴ民主共和国赤道州に旅行する方は、手洗いなど衛生に注意するようにして下さい。また、森林地帯ではサル痘を伝染させる可能性があるサル、リス、センザンコウなどに触れないように注意して下さい。

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サル痘国立感染症研究所

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