2011年01月24日更新 インドでクリミア・コンゴ出血熱が発生しています 。

クリミア・コンゴ出血熱は、南アジア、中央アジア、中近東、アフリカの広い地域でみられます。クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルスを持ったマダニに刺されることで人に感染することがあります。また、人から人へ感染することも知られています。
2~9日間の潜伏期間の後、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、重症化すると全身の出血(鼻出血、気道出血、口腔出血、消化管出血、皮下出血など)をきたすことがあります。

現地の報道によると、インド、Gujarat州アーマダバード(Ahmedabad)で昨年12月末に発熱と腹痛、嘔吐のため入院し死亡した患者、その患者と同症状をきたし死亡した病院関係者計3名が、クリミア・コンゴ出血熱であったことが確認され、さらに、患者の夫と病院看護師の2名の感染が確認されたとのことです。
患者の居住地域でその他の患者は発生していないようですが、この地域に向かう方はダニに咬まれないようするとともに、現地情報に注意してください。

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ダニに噛まれないように注意しましょう

  • ダニを発見したら、ダニの体内や傷ついた皮膚からでる液体に病原体がいる可能性があるので、直接手でダニを取ったりつぶしたりしないようにしてください。皮膚科などでマダニの頭部が残らないように除去してもらいましょう。
  • ダニは家畜やペットの体に寄生します。動物の体にダニがいることを発見したら、ダニに噛まれないように、その動物との接触を避けるようにしてください。
  • 現地で医療機関へ行く場合には、なるべく他の患者や入院病棟、血液の付着している可能性のある廃棄物などには近づかないようにしてください。

この地域へ行かれる方は十分注意してください

海外で症状があったり、感染が疑われるような場合には、ただちに医療機関にご相談ください。また、ご帰国の際に熱や心配な症状がある方は検疫所の担当者にお申し出ください。

感染症予防情報

クリミア・コンゴ出血熱