2011年05月16日更新 ウガンダでエボラ出血熱が発生しています。
エボラ出血熱は、ウイルスに感染した動物やヒトに接触することにより感染し、死亡するリスクの高い(25~90%)恐ろしい病気です。潜伏期間は、2~21日(通常は7日程度)で突然の発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛、咽頭(のど)痛で発症します。それに引き続き、嘔吐、下痢、腎機能や肝機能の低下がみられ、進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血傾向がみられ死亡します。
この病気に対する確立された治療法は今のところありません。発症した場合は、症状を軽くするための集中治療が行われます。ワクチンはありません。流行地域に立ち入らないことが重要です。サルなどの動物の死体に近づくことは避けてください。
現地からの情報によると、首都カンパラの北にあるルウェロ県(Luweero)で12歳の少女が発症し、5月6日にBombo Military Hospitalで死亡しました。検査結果からエボラ出血熱であることがわかりました。
正式に確認された情報ではございませんが、ウガンダに渡航する予定の方は渡航地の状況について十分に情報を収集してください。
また、現地に滞在している方で、発熱、疲労感、筋肉痛、頭痛、咽頭(のど)痛などの症状がみられる場合には速やかに日本の検疫所にご連絡ください。また、滞在後21日程度までに同様の症状がある場合には、帰国時であれば検疫所(健康相談室)にお申し出ください。帰国後であれば、まず医療機関あるいは保健所に連絡し、指示に従ってください。