2011年06月24日更新 ハイチでコレラの流行が続いています。
コレラは、下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。
在ハイチ日本国大使館からの情報によると、ハイチでは、雨季が到来し、5月中旬より下痢を訴える患者が各地で増えはじめ、コレラが再流行しはじめているとのことです。特に、首都圏を含む西県などでの発生が多く、同国保健省の発表によれば、昨年10月中旬以降、6月7日現在でコレラによる入院者数は延べ177,773名、死者は延べ5,424名となっております。
また、首都ポルトープランス及び周辺地域では、2010年1月12日に発生した大地震の被害により、現在も多くの市民が被災民キャンプで暮らしています。
ハイチ政府は、感染症が流行している地域の住民や同地域への旅行者に対して注意喚起を行っていますが、衛生状態の悪さから、今後も感染が更に拡大する可能性があります。
ハイチに渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。
現地に向かう方は次の点に十分ご注意ください
・飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
・食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
・食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
・下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
・下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。
【参考】
・外務省海外安全ホームページ