2011年07月25日更新 コンゴ民主共和国(DRC)とコンゴ共和国でコレラが発生しています
コレラは、下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。
WHOからの情報によると、コンゴ民主共和国(DRC)とコンゴ共和国のコンゴ川沿いでコレラが発生しています。
コンゴ民主共和国では、2011年3月に発生が報告され、この3~4週間に増加しており、バンドゥンドゥ州、赤道州、キンシャサ、オリエンタル州の4つの州および地域で感染が生じています。2011年7月20日時点で、265例の死亡例を含む合計3,896症例が報告されています。
コンゴ共和国では、2011年6月14日から7月20日の期間で、コレラとわかった4例と、コレラの疑いがある6例の死亡例を含む合計181症例が4つの州および地域(ブラザヴィル、キュヴェト州、リクアラ州、プラトー州)で報告されています。
さらにコンゴ川沿いで感染拡大のリスクが高い状態にあります。特に安全な水の供給が不十分なキンシャサの大規模集団で、感染が広がっているとのことです。
コンゴ民主共和国およびコンゴ共和国へ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。
現地に向かう方は次の点に十分ご注意ください
・飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
・食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
・食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
・下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
・下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。