2011年09月20日更新 メッカ巡礼の時期にサウジアラビアへ渡航される方へ

ハッジ(大巡礼)の巡礼はイスラム暦の12番目の月の8日と12日目にあたり、今年は2011年11月4日~9日に予定されています。毎年200万人以上の世界中のイスラム教徒がメッカに集まります。
ウムラ(小巡礼)は大巡礼より期間が短く、イスラム教徒がいつでもできる任意の巡礼です。

サウジアラビアの巡礼にいかれる方は大混雑が予想されるため、事故や感染症にかかるリスクが高くなります。髄膜炎やインフルエンザなど、人から人へ容易にうつる感染症が広がりやすくなります。

・1987年と2000年に巡礼に関連した髄膜炎の流行が起きました。

入国時に要求されるもの

  • 髄膜炎のワクチンはビザ取得時に必要となり、2歳以上のすべての渡航者はACW135Y髄膜炎菌性髄膜炎ワクチン接種の証明書の提示が必要です。

※サウジアラビア到着前より3年以上経過していないことと、10日以上前に済ませておくことが求められ、有効な証明書を携行していないと入国できません。(2歳以下の小児であっても予防のため推奨されます)
※国際予防接種証明書(ICVP)小冊子を持っている人は、「他のワクチン」のページに記入してください。

  • 黄熱感染リスク国からくる人は黄熱国際証明書の要求があります。
  • ポリオ:最終接種が10年以上前の場合、3価ワクチン(破傷風・ジフテリア・ポリオ)の追加接種を推奨。

・サウジアラビア保健省によると、次の国から来る人は接種歴に関係なく少なくとも出発の6週間前までにOPV〔生ワクチン〕の追加接種を行い、証明書の携行が必要。
:アフガニスタン、アンゴラ、チャド、コンゴ民主共和国、インド、ナイジェリア、パキスタン、スーダン、南スーダン

・過去12ヶ月の間にポリオ輸入症例のあった次の国から来る15歳以下の人はビザ申請の6週間前までにOPV接種証明書の提示が必要。
:ブルキナ・ファソ、コンゴ、コートジボアール、ガボン、ギニア、ケニア、カザフスタン、リベリア、マリ、モーリタニア、ネパール、ニジェール、ロシア、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウガンダ

推奨されるワクチン

・通常行われるもの〔麻しん、風しん、おたふく(MMR)、ポリオ、破傷風、ジフテリア、百日咳など〕

・A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、インフルエンザ

・サウジアラビア保健省はまた、すべての渡航者に季節性インフルエンザワクチンを受けておくことをすすめています。少なくとも出発の2週間前までには済ませておくこと。

出典

CDChttp://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/in-the-news/saudi-arabia-hajj-2011.htm