2011年10月14日更新 チャドやコンゴ民主共和国などでコレラの大流行が続いています。
コレラは、下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。
IRINの情報によりますと、中央及び西アフリカ地域で、コレラが大流行しています。2011年1月1日より、これまで2,466例の死亡を含む85,000以上の症例が生じています。特に、死亡例を含む全症例のおよそ90%を、ガーナ、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、カメルーン、チャドが占めています。中でも、チャドでは、433例の死者を含む16,000症例が発生しており、チャドの歴史上最大の流行となっています(1)。
中央・西アフリカへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。
現地へ向かう方は、次の点に十分ご注意ください。
・飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
・食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
・食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
・下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
・下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。
感染症情報:食べ物・水にご注意を!
出典:(1)IRIN原文[英語]