2011年11月11日更新 メキシコでA型肝炎が流行しています。

A型肝炎は、感染した人の糞便や、ウイルスに汚染された水や氷、野菜や果物、魚介類を生で食べることによって感染します。また特定の性交渉で感染することもあります。
ウイルスに感染した後、15~50日(平均28日)の潜伏期間をおいて、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日たつと黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)がみられます。症状が軽くて済む場合もありますが、重症の場合、回復するまでに数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
A型肝炎は世界中でみられますが、衛生状態が悪く飲用水の管理が悪い地域でのリスクが高くなります。
現地の情報によりますと、メキシコではこの数ヶ月間に北東部の自治体でA型肝炎が流行しているとのことです。特にサン・ミゲル・デ・アジェンデ(San Miguel de Allende)では、昨年の37例から393例と大幅に増加しています。これは不衛生な水を飲んだり、不十分な調理が原因と考えられています。
予防対策としては、A型肝炎の予防接種を検討すると同時に、十分に加熱された飲食物を摂取しましょう。飲料水の管理を含め衛生状態が不十分な地域では、生水・生肉・生野菜から感染する可能性があります。また、食事の前には、手を洗いましょう。

食べ物・水にご注意を!

感染症情報 A型肝炎

出典

Hepatitis outbreak alert[a.m.com.mx](スペイン語)