2011年12月14日更新 カナダ(バンクーバー島)でA型肝炎が発生しています。
A型肝炎は、感染した人の糞便や、ウイルスに汚染された水や氷、野菜や果物、魚介類を生で食べることによって感染します。また特定の性交渉で感染することもあります。
ウイルスに感染した後、15~50日(平均28日)の潜伏期間をおいて、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日たつと黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)がみられます。症状が軽くて済む場合もありますが、重症の場合、回復するまでに数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
A型肝炎は世界中でみられますが、衛生状態が悪く飲用水の管理が悪い地域でのリスクが高くなります。
カナダのバンクーバー島保健当局の報告によりますと、2010年10月からA型肝炎の症例数が特にカウチンバレーで増加しており、2011年9月からは症例の多くがアルバーニバレー/西海岸エリアとなっており、他の地域からも症例の報告がでています。
2011年12月13日時点の保健当局の集計によりますと、A型肝炎の発生以降、合計91人(入院は21人)が報告されています。2011年9月1日以降では15人で入院は6人です。
予防対策としては、A型肝炎の予防接種を検討すると同時に、十分に加熱された飲食物を摂取しましょう。飲料水の管理を含め衛生状態が不十分な地域では、生水・生肉・生野菜から感染する可能性があります。また、食事の前には、手を洗いましょう。
出典
The Vancouver IslandHealth Authority(VIHA)
http://www.viha.ca/mho/disease/hepA.htm