2012年02月09日更新 ベトナムで新たな鳥インフルエンザの患者が報告されました。

2012年2月8日に公表されたWHOの情報によりますと、ベトナム保健省は新たに鳥インフルエンザA (H5N1)患者1例を報告しました。

患者は、ソクチャン(Soc Trang)省に住む26歳の妊婦です。2012年1月23日に発症し、1月25日に入院しました。1月27日にオセルタミビルによる治療を受けましたが、1月28日に死亡しました。ベトナムのホーチミンシティにあるWHO国立インフルエンザセンター、パスツール研究所でインフルエンザA(H5N1)の確定検査が判明しました。

死亡した患者から生まれた新生児の検体はH5N1は陰性でした。

死亡した患者は病気の鶏をと殺し食べていました。保健省、地元の保健セクター、ホーチミンシティパスツール研究所では、疫学調査を実施しサーべイランスや対応活動を強化しています。
死亡した患者の濃厚接触者は予防内服をうけ、監視されています。これまでのところ症状を呈している者はいません。
動物保健局はヒトの保健セクターと協働しています。
ベトナムではこれまでに121人の症例が確定診断され、そのうち61人が合併症により死亡しています。

現地にご滞在の際は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気や死んだ鳥に近寄らないようにしましょう。

出典

WHO(GAR)Avian Influenzasituation in Viet Nam-update
http://www.who.int/csr/don/2012_02_08/en/index.html