2012年03月06日更新 ベトナムで新たな鳥インフルエンザの患者が報告されました。

2012年3月5日に公表されたWHOの情報によりますと、ベトナム保健省は新たに鳥インフルエンザA (H5N1)患者1例を報告しました。

患者は、タインホア省(Thanh Hoa province)からの22歳の男性で、ビンズオン省(Binh Duong province)に居住し働いていました。2012年2月17日に発症し、2月21日に受診しました。2月23日に熱帯病医療施設の集中治療室へ入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。患者はいまもなお入院中です。

2月25日、ベトナムのホーチミンシティにあるWHO国立インフルエンザセンター、パスツール研究所でインフルエンザA(H5N1)の確定検査が判明しました。

疫学調査から患者はアヒル(ducks)をと殺し食べていたことがわかりました。ホーチミンシティパスツール研究所と地元保健セクターでは、調査し対応にあたっています。

熱のあった患者と濃厚接触した者は予防内服をうけ監視されており、すべての者はPCR検査によりH5N1は陰性でした。

ベトナムではこれまでに122症例が確定診断され、そのうち61例が死亡しています。

現地にご滞在の際は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気や死んだ鳥に近寄らないようにしましょう。

出典

WHO(GAR)Avian Influenzasituation in Viet Nam-update
http://www.who.int/csr/don/2012_03_05/en/index.html