2012年03月27日更新 アフリカ地域でのコレラの流行状況です(更新2)。
コレラは、下痢や嘔吐が生じるコレラ菌による病気です。重い下痢が起こることがあり、大量の水分が失われ、脱水から死亡する例もあります。
南アフリカ共和国国立感染症研究所の情報によりますと、アフリカ各地でコレラ流行の警報が出されています。
以下の国以外でも流行は見られます。
マラウイ:2012年1月下旬に起こった洪水の後103人がコレラにかかりました。
ルワンダ:コンゴ民主共和国への渡航者13人でコレラが報告されています。
ナイジェリア:Kaduna、Gombe地区で2012年第5週までに14症例、第6週だけで1人の死亡例を含む26症例が報告されています。
コンゴ共和国:Likouala北部では2011年6月から340感染症例と9人の死亡症例が報告されました。流行地域は拡大しています。
コンゴ民主共和国:2011年1月から644人の死亡症例と26,000人の症例が報告されています。ゴマでは過去数週間で50人の死亡症例が報告されています。
モザンビーク:Inhaca島で毎月少なくとも20人の感染者が報告されています。
ウガンダ:Mbale地区では2人が死亡し、14人が入院しました。他地区でも合計280症例が報告されています。
ギニア:沿岸地域で先月83症例と14人の死亡症例が報告されています。
シエラレオネ:流行期間中2,137症例と24人の死亡症例が報告されています。
ソマリア:第3週、14人の死亡例を含む389人の疑い症例が報告されており、今後さらに増加すると予想されています。
ニジェール:2011年と比較し患者が増加しています。2012年の5週間で8人の死亡例を含む317人の症例が報告されています。
アフリカでコレラの報告のあった国々
アフリカへ渡航、滞在される方は、今後の情報に注意していただくとともに、以下の対策をとってください。
- 飲料水や歯みがき、うがいの水にはミネラルウォーターを使うか、十分に沸騰させた水を使うこと。氷は食べないこと。
- 食事は加熱され、あつい状態のものだけを食べること。
- 食事の前、トイレの後には石けんと水で十分に手洗いすること。
- 下痢になった場合、できるだけ早く医療機関で診療を受けること。
- 下痢がはじまったら、以下の作り方で作った水を十分にとること。
感染症情報:食べ物・水にご注意を!
参考
アフリカ:南アフリカ国立感染症研究所
http://www.nicd.ac.za/assets/files/NICD-NHLS_Communique_March_2012.pdf[PDF形式:771KB]
ニジェール:OCHA(フランス語)
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/11%20BIH%20OCHA%2019%2003%202012.pdf[PDF形式:97KB]
FORTH 新着情報:2012年3月7日更新
アフリカ地域でのコレラの流行状況です(更新1)。