2012年09月03日更新 米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新5)

2011年8月以降、米国では変異型のインフルエンザA型ウイルスに感染した患者が確認されており、主に、H3N2の変異型ウイルス(H3N2v)に感染していました。

2012年8月31日に公表されたCDCの情報によりますと、新たに12人の患者が報告され、今年の7月以降に報告された患者数は合計288人になりました。これまでに、15人が入院し、1人が死亡しています。死亡したのは複数の持病があった高齢者で、農業フェアで豚に直接接触していたと報告されています。

新たに、ミネソタ州(1人)、オハイオ州(3人)、ペンシルバニア州(1人)、ウィスコンシン州(7人)から患者が報告されました。

現時点では、人-人感染は限られており、持続的な人-人感染は確認されていません。

季節性インフルエンザの予防と同様に、いつも、手洗いや咳エチケットなどの衛生習慣を実行することが重要です。小児、妊婦、65歳以上の高齢者、持病などによってからだの抵抗力が落ちている人は、動物が周囲にいる時には、特に注意が必要です。病気のようにみえる動物や病気の動物との濃厚接触は、できるだけ避けてください。また、インフルエンザのような症状がある人は、豚との接触を避けてください。なお、豚肉を食べて感染したという事例はありません。

出典

CDCCDC Reports More Cases, Hospitalizations and Nation’s First H3N2v-Associated Death
http://www.cdc.gov/flu/spotlights/h3n2v-more-cases.htm

参考

<FORTH 新着情報>

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新4)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08271124.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新3)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08201609.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新2)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08131034.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新1)
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08101319.html

米国で発生している変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて
https://www.forth.go.jp/topics/2012/08061320.html

<FORTH 最新ニュース>

米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて(更新7)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2012/09031314.html