2012年09月07日更新 アルゼンチン出血熱の発生状況について

アルゼンチン出血熱は、アレナウイルス科フニンウイルスによって起こる病気です。ブラジル出血熱、ベネズエラ出血熱、ボリビア出血熱とともに南米出血熱に含まれる病気です。

ウイルスを保有しているネズミ類との接触(ネズミの糞尿を吸いこむ場合も含む)、ネズミによって汚染された食品の摂取、食器の使用、塵や埃を吸いこむことによってうつります。また患者との接触によってもうつります。

ウイルスに感染してから7日から14日後に、発熱、筋肉痛、悪寒、頭痛、嘔吐やめまいをおこします。さらに進行すると、体のさまざまな部分からの出血がみられるほか、呼吸が苦しくなったり、意識がなくなったりし、死亡することもあります。

アルゼンチン出血熱の患者は、例年、2月下旬から10月に発生しており、患者の多くは成人男性の農業従事者です。アルゼンチン保健省が公表した速報によりますと、今年は、31週に7人の患者が報告されています。1月からの合計で97人の患者が発生しており、昨年同時期の患者数(14人)に比べて多くなっています。特に、農村部に滞在される方は、ネズミとの接触を避けるようにしてください。

感染症情報南米出血熱

出典

Ministerio de SaludBoletín Integrado de Vigilancia SE35 - N135
http://www.msal.gov.ar/images/stories/epidemiologia/boletines-online/BoletinIntegradoDeVigilanciaVersion_N135-SE35/