2013年10月16日更新 鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者の発生状況について (更新4)

2003年から今年10 月7日までに、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は、15か国から641人が世界保健機関(WHO)へ公式に報告されています。このうち380人が死亡しています。

8月26日以降、新たにインフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染したと確定診断された患者は4人で、カンボジアから3人、インドネシアから1人の患者が報告されました。

患者は散発的に発生したものと考えられており、地域内で伝播している根拠はありません。カンボジアとインドネシアでは、家きんの間でインフルエンザA(H5N1)ウイルスが広く常在しており、今後も散発的な患者や小規模の集団感染が発生することが予想されます。

家きんの間でインフルエンザウイルスが循環している時は、特に家で飼育されている感染した家きんや、汚染された環境に暴露する人々の中で散発例や小規模の集団発生が発生する可能性があります。しかし、現在のところ、このインフルエンザA(H5N1)ウイルスは人の間で効率よく感染せず、このウイルスが地域レベルで拡大するレベルは依然として低いです。

患者が発生している地域に滞在する方は、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。

出典

WHOInfluenza at the human-animal interface
Summary and assessment as of7 October 2013
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/Influenza_Summary_IRA_HA
_interface_7October13.pdf[PDF形式:392KB]