2014年01月10日更新 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について (更新2)
1月9日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会は、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者が新たに7人発生したとWHOに報告しました。
7人の詳細は下記の通りです。
・上海市の86歳の男性。2013年12月26日に発症し、12月30日に病院に入院しました。現在、
容態は重篤です。この患者は、生きた家きんとの接触歴がありました。
・浙江省紹興市の34歳の女性。12月29日に発症し、2014年1月2日に病院に入院しました。
現在、容態は重篤です。
・広東省仏山市の47歳の男性。2013年12月25日に発症し、2014年1月3日に病院に入院し
ました。現在、容態は重篤です。この患者は、生きた家きんのいる市場に行ったことがありま
した。
・広東省陽江市の71歳の農業従事者。2014年1月1日に発症し、1月4日に病院に入院しまし
た。現在、容態は重篤です。
・江蘇省南京市の54歳の女性。2013年12月20日に発症し、12月27日に病院に入院しました。
現在、容態は重篤です。この患者は、生きた家きんとの接触歴がありました。
・広東省深圳(しんせん)市の31歳の男性。2013年12月30日に発症し、2014年1月3日に病院
に入院しました。現在、容態は安定しています。
・広東省仏山市の51歳の女性。2013年12月31日に発症し、2014年1月3日に病院に入院しま
した。現在、容態は重篤です。この患者は、生きた家きんとの接触歴がありました。
感染源は調査中です。現時点では、人から人に感染が続いているという根拠はありません。
中国政府は、サーベイランス及び状況分析の強化、患者管理と治療の強化、市民とのリスクコミュニケーションや情報提供の実施、国際的な協力と情報交換の強化、科学的な研究の実施を含む、サーベイランスや感染制御対策を行っています。
WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。
中国に滞在する方は、今後の情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけてください。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。入国時に、発熱、咳、のどの痛みなどの症状がある場合は検疫所にご相談ください。
出典
WHOGlobal Alert and Response
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – update
http://www.who.int/csr/don/2014_01_09_h7n9/en/index.html
参考
厚生労働省
鳥インフルエンザA(H7N9)について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
内閣官房
鳥インフルエンザA(H7N9)への対応について
http://www.cas.go.jp/jp/influenza/tori_inf/index.html
国立感染症研究所
インフルエンザA(H7N9)~新着情報~
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/3395-n7n9top.html