2014年01月21日更新 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について (更新8)
1月20日付けで公表された世界保健機関(WHO)の情報によりますと、中国の国家衛生・計画出産委員会は鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに感染した患者が新たに23人発生したとWHOに報告しました。
1月16日に報告された7人の患者の詳細は下記の通りです。
・貴州省の38歳の男性。浙江省温州市で働いており、1月3日に貴州省に戻りました。1月8日に
病院に入院しましたが、1月9日に死亡しました。発症した日と場所については調査中です。
・広東省広州市の59歳の男性。1月6日に発症し、1月13日に病院に入院しました。現在、容態
は重篤です。
・浙江省杭州市の20歳の女性。1月7日に発症し、1月11日に病院に入院しました。1月14日に
別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありまし
た。
・浙江省台州市の58歳の男性。1月7日に発症し、1月14日に病院に入院しました。現在、容態
は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・福建省泉州市の30歳の男性。1月9日に発症し、1月14日に病院に入院しました。現在、容態
は重篤です。
・福建省泉州市の60歳の男性。1月10日に発症し、1月13日に病院に入院しました。現在、容態
は重篤です。この患者は生きた家きんのいる市場に行ったことがありました。
・広東省仏山市の76歳の女性。1月12日に発症し、同日に病院に入院しました。現在、容態は
重篤です。
1月17日に報告された4人の患者の詳細は下記の通りです。
・上海市の54歳の男性。1月3日に発症し、1月13日に病院を受診し、同日に別の病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省湖州市の66歳の男性。1月7日に発症し、1月11日に病院に入院しました。1月15日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省湖州市の54歳の男性。1月6日に発症し、1月9日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。
・浙江省杭州市の62歳の男性。1月4日に発症し、1月11日に病院に入院しました。1月15日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
1月18日に報告された5人の患者の詳細は下記の通りです。
・浙江省寧波市の35歳の男性。1月7日に発症し、1月11日に病院に入院しました。1月14日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省杭州市の72歳の女性。1月9日に発症し、1月15日に病院に入院しました。1月16日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省紹興市の69歳の男性。1月13日に発症しました。病院に入院し、1月17日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。
・福建省晋江市の38歳の女性。1月9日に発症し、1月15日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・福建省寧徳市の54歳の男性。1月8日に発症し、1月12日に病院に入院しました。1月16日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
1月20日に報告された7人の患者の詳細は下記の通りです。
・広東省広州市の5歳の女児。1月14日に発症し、1月15日に病院に入院しました。現在、容態は安定しています。
・広東省広州市の83歳の女性。1月2日に発症し、1月10日に病院に入院しました。1月16日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・広東省深圳(しんせん)市の62歳の男性。1月6日に発症し、1月7日に病院を受診しました。1月17日に別の病院に入院しました。現在、容態は安定しています。
・福建省石獅市の55歳の男性。1月11日に発症し、1月16日に病院に入院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省諸曁(しょき)市の53歳の男性。1月10日に発症しました。病院に入院し、1月17日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省杭州市の54歳の男性。1月5日に発症しました。病院に入院し、1月16日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。この患者は、家きんとの接触歴がありました。
・浙江省杭州市の61歳の男性。1月10日に発症しました。同日に病院に入院し、1月12日に別の病院に転院しました。現在、容態は重篤です。
感染源は調査中です。現時点では、人から人に感染が続いているという根拠はありません。
中国政府は、サーベイランス及び状況分析の強化、患者管理と治療の強化、市民とのリスクコミュニケーションや情報提供の実施、国際的な協力と情報交換の強化、科学的な研究の実施を行っています。
WHOは、この事例に関して、入国時の特別なスクリーニングおよび渡航や貿易を制限することを推奨していません。
中国に滞在する方は、今後の情報に注意していただくとともに、手洗いや咳エチケットをこころがけてください。また、鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。入国時に、発熱、咳、のどの痛みなどの症状がある場合は検疫所にご相談ください。
出典
WHOGlobal Alert and Response
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – update
http://www.who.int/csr/don/2014_01_20/en/index.html
http://www.who.int/csr/don/2014_01_20bis/en/index.html
参考
厚生労働省
鳥インフルエンザA(H7N9)について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
内閣官房
鳥インフルエンザA(H7N9)への対応について
http://www.cas.go.jp/jp/influenza/tori_inf/index.html
国立感染症研究所
インフルエンザA(H7N9)~新着情報~
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/3395-n7n9top.html