ホーム
言語切替

ヘルプ情報

「言語切替」サービスについて

このホームページを、英語・中国語・韓国語へ機械的に自動翻訳します。以下の内容をご理解のうえ、ご利用いただきますようお願いします。

  • 1.
    翻訳対象はページ内に記載されている文字情報となります。画像等で表現する内容は翻訳されません。
  • 2.
    機械による自動翻訳のため、必ずしも正確な翻訳であるとは限りません。
  • 3.
    翻訳前の日本語ページに比べ、画面の表示に若干時間がかかる場合があります。
文字サイズの変更
小
標準
大
  1. トップページ >
  2. 海外渡航者向け​ >
  3. 新着情報 >
  4. 2015年 >
  5. 2015年02月24日更新　中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況　（更新10）

2015年02月24日更新　中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況　（更新10）

2015年2月23日に公表された世界保健機関（WHO）の情報によりますと、サウジアラビアの国際保健規約（IHR）担当者は、2015年2月8日から19日までの間に14人の死亡者を含む中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染者43人の発生を新たに報告しました。

症例の詳細情報

  1. 1.　84歳男性。Khobar（コバール）市の住民で、1月25日から別の疾患で入院中、2月16日に発症しました。患者はNo.24, 25, 41で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者3人と同じ病棟で治療を受け、同じ医療者に担当されていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者はICUに収容され、現在は重篤な容態です。
  2. 2.　85歳男性。リヤド市の住民で、2月15日に発症し、2月17日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  3. 3.　58歳男性。コバール市の住民で、昨年12月27日から別の疾患で入院中、2月16日に発症しました。患者はNo.24, 25, 41で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者3人と同じ病棟で治療を受けていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  4. 4.　41歳男性。Jubail（ジュバイル）市の住民で、2月14日に発症し、2月15日に入院しました。患者に基礎疾患はありません。しかし、患者はラクダとの接触機会があり、発症までの14日以内に生乳も飲んでいました。他のリスクファクターとの接触はありません。患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  5. 5.　37歳男性。リヤド市の住民で、2月10日に発症し、2月15日に入院しました。患者には喫煙歴はありましたが、基礎疾患はなく、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  6. 6.　75歳男性。Buridah（ブライダ）市の住民で、1月19日から別の疾患で入院中、2月11日に発症しました。患者はNo.21で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者と同じ病棟で治療を受けていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は2月15日に死亡しました。
  7. 7.　65歳男性。Taima（タイマ）市の住民で、2月11日に発症し、2月14日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。また、患者はラクダとの接触機会があり、発症までの14日以内に生乳も飲んでいました。他のリスクファクターとの接触はありません。患者は2月18日に死亡しました。
  8. 8.　60歳男性。サウジアラビアの国籍を持たない（非サウジ国籍）リヤド市の住民で、2月9日に発症し、2月11日に入院しました。患者に基礎疾患はありません。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。患者は2月18日に死亡しました。
  9. 9.　38歳男性。非サウジ国籍のDammam（ダンマーム）市の医療従事者で、2月14日に発症しました。患者に基礎疾患はありません。しかし、患者はNo.24, 25, 26で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者3人に対する医療に携わっていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は安定しており、自宅隔離の状態です。
  10. 10.　34歳女性。非サウジ国籍のリヤド市の住民で、2月1日に発症し、2月12日に入院しました。患者に基礎疾患はありません。発症までの14日の間にジッダに旅行していましたが、旅行中に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。発症までの他のリスクファクターとの接触もありません。患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  11. 11.　83歳男性。リヤド市の住民で、2月13日に発症し、2月14日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。患者は2月19日に死亡しました。
  12. 12.　43歳女性。非サウジ国籍のジッダ市の住民で、2月12日に発症し、2月13日に入院しました。患者に基礎疾患はありません。しかし、患者はNo.35で示されているMERS-CoV感染者との接触がありました。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  13. 13.　58歳女性。Aljouf（アルジャウフ）市の住民で、2月13日に発症し、同日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  14. 14.　54歳女性。リヤド市の住民で、1月28日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、患者は2月11日に報告されたMERS-CoV感染者との接触がありました。また、ラクダとの接触があり、生乳も飲んでいました。その他には発症までの14日以内にリスクファクターとの接触はありません。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  15. 15.　35歳男性。ブライダ市の住民で、1月28日から別の疾患で入院中、2月10日に発症しました。患者は、医療者担当者は別でしたが、No.21で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者と同じ病棟で治療を受けていました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。患者は2月19日に死亡しました。
  16. 16.　23歳男性。ブライダ市の住民で、1月13日から別の疾患で入院中、2月7日に発症しました。患者は、医療者担当者は別でしたが、No.21で示されているMERS-CoV感染が検査確認された患者と同じ病棟で治療を受けていました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。患者は2月19日に死亡しました。
  17. 17.　47歳男性。ナジュラーン市の住民で、2月1日に発症し、2月12日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者はICUに収容され、容態は重篤です。
  18. 18.　31歳男性。ナジュラーン市の住民で、2月8日に発症し、2月12日に入院しました。患者に基礎疾患はありませんでした。しかし、患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.3）を見舞うためにダンマーム市を訪れていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  19. 19.　81歳男性。Alrass（アルラス）市の住民で、2月8日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  20. 20.　42歳女性。ブライダ市の住民で、2月6日に発症し、2月12日に入院しました。患者には基礎疾患はなく、ラクダとの接触もありません。しかし、ヒツジとの接触がありました。発症までの14日の間にHafer Albatin（ハフルアルバティ）を旅行していました。他のリスクファクターとの接触はありません。現在、患者は感染病棟の陰圧室に隔離され、安定した状態です。
  21. 21.　41歳男性。非サウジ国籍のブライダ市の住民で、1月21日から別の疾患で入院中、2月1日に発症しました。病院に患者が入院治療中にMERS-CoV感染者を収容したことはなく、患者にはMERS-CoV感染が検査確認された患者との接触歴もありませんでした。彼の家族が2月9日に見舞いに訪れていました。その家族には誰も呼吸器症状を発現したものはおりません。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。患者は2月13日に死亡しました。
  22. 22.　31歳女性。非サウジ国籍のダンマ－ム市の医療従事者で、2月12日に発症しました。患者に基礎疾患はありません。彼女は2月16日に報告されたMERS-CoV感染が検査確認された患者（No.3)およびNo.41で示されている患者との接触がありました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は安定した状態で、自宅隔離の状態です。
  23. 23.　54歳男性。Albadaee市の住民で、1月31日に別の疾患で入院中、2月9日に発症しました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。患者は2月18日に死亡しました。
  24. 24.　70歳女性。コバール市の住民で、昨年10月1日から別の疾患で入院中、2月11日に発症しました。患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.3）が治療されていた同じ病棟で治療を受けました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は2月19日に死亡しました。
  25. 25.77歳男性。コバール市の住民で、2月2日から別の疾患で入院中、2月11日に発症しました。患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.3）が治療されていた同じ病棟に入院していました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は2月17日に死亡しました。
  26. 26.　83歳女性。コバール市の住民です。2012年2月20日から別の疾患で入院中でしたが、2015年2月7日に発症しました。患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.3）が治療されていた同じ病棟に入院していました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。患者は2月19日に死亡しました。
  27. 27.　49歳女性。リヤド市の住民で、2月7日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありましたが、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者は安定した状態で、病棟の陰圧室に隔離されています。
  28. 28.　46歳男性。ブライダ市の住民で病院に勤務しており、2月9日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。発症までの14日以内に患者はジッダを旅行していました。しかし、いずれの街においても他のリスクファクターとの接触はありませんでした。現在、患者は安定した状態で、病棟の陰圧室に隔離されています。
  29. 29.　24歳男性。リヤド市の住民です。1月24日から別の疾患で入院中、2月7日に発症しました。患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.2）が治療されていた同じ病棟に入院していました。しかし、医療は別の担当者が携わっていました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。現在、患者は安定した状態で、病棟の陰圧室に隔離されています。
  30. 30.　79歳男性。リヤド市の住民です。2月8日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。患者は2月11日に死亡しました。
  31. 31.　52歳男性。Dahran（ダーラン）市の住民です。1月30日に発症し、2月4日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者はICUに収容され、安定した状態です。
  32. 32.　53歳男性。ダーラン市の住民です。2月1日に発症し、2月6日に入院しました。患者には基礎疾患があり、また、ナジュラーン市のラクダの牧場を訪れており、ラクダとの接触機会がありました。しかし、発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。現在、患者はICUに収容され、安定した状態です。
  33. 33.　29歳男性。リヤド市の住民です。2月9日に発症し、2月11日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在は安定した状態で、病棟の陰圧室に隔離されています。
  34. 34.　70歳男性。マディーナ市の住民で、2月8日に発症し、2月9日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。ラクダとの接触機会はありませんが、頻回にラクダの生乳を飲んでいました。発症までの14日以内にWadi Aldwaser市を旅行していました。しかし、いずれの街でも他のリスクファクターとの接触はありませんでした。患者は2月14日に死亡しました。
  35. 35.　46歳男性。非サウジ国籍のジッダ市の住民で、2月1日に発症し、2月10日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  36. 36.　75歳男性。非サウジ国籍のリヤド市の住民で、1月24日から別の疾患で入院中、2月10日に発症しました。患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.2）が治療されていた同じ病棟に入院していました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。現在、患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  37. 37.　58歳男性。リヤド市の住民です。2月1日に発症し、2月10日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。患者は、ラクダの牧場を経営しており、ラクダとの頻回な接触機会があり、頻回にラクダの生乳を飲んでいました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。現在、患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  38. 38.　41歳男性。リヤド市の住民で、別の病院から他の疾患の治療目的で紹介され1月27日からの入院中に、2月7日に発症しました。患者は、いずれの医療施設でも検査で確認されたMERS-CoV感染者との接触機会はなく、患者が入院した時点で、いずれの施設でもMERS-CoV患者は収容していませんでした。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありません。現在、患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  39. 39.　27歳女性。Onizah（ウナイザ）市の住民です。2月1日に発症し、2月7日に入院しました。患者は基礎疾患はありませんが、妊娠中です。発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者はICUに収容され、安定した状態です。
  40. 40.　73歳女性。非サウジ国籍のジッダ市の住民で、2月2日に発症し、2月5日に入院しました。患者には基礎疾患がありました。患者はリヤドへの旅行歴がありましたが、旅行中にMERS-CoV感染者や医療従事者との接触機会はありませんでした。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありません。患者は2月8日に死亡しました。
  41. 41.　31歳女性。非サウジ国籍のダンマーム市の医療従事者で、2月6日に発症し、2月9日に入院しました。患者に基礎疾患はありませんが、患者は2月16日に報告されているMERS-CoV感染者（No.3）と直接接触していました。発症までの14日以内に他のリスクファクターとの接触はありませんでした。現在、患者は安定した状態で、感染病棟の陰圧室に隔離されています。
  42. 42.　48歳男性。ブライダ市の医療従事者で、2月7日に発症し、2月9日に入院しました。患者には喫煙歴（巻きタバコと水タバコ）があり、基礎疾患もありました。しかし、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者はICUに収容され、重篤な状態です。
  43. 43.　56歳男性。ダンマーム市の住民です。1月30日に発症し、2月1日に入院しました。患者に基礎疾患はなく、発症までの14日以内に如何なるリスクファクターとの接触もありませんでした。現在、患者は安定した状態で、感染病棟の陰圧室に隔離されています。

これらの症例に対して、家族と医療機関の接触者追跡が行われています。

サウジアラビアの国際保健規約（IHR）担当者は、以前に報告されたMERS-CoV患者2人の死亡をWHOに報告しました。この患者は2月16日の記事に掲載されたNo.1とNo.3の症例です。

世界的には、WHOは、1,026人の検査確定したMERS-CoV感染の患者報告と、少なくとも376人の関連する死亡報告を受けています。

WHOからのアドバイス

WHOは、現状および利用可能な情報に基づいて、加盟国すべてに対して、急性呼吸器感染症に関するサーベイランスを継続し、また、あらゆる異常を示す症例についても注意深く調査することを勧めています。

医療施設でMERS-CoVが拡がる可能性を下げるには、感染予防および管理方法が重要です。他の呼吸器感染症と同様に、MERS-CoVの初期症状は非特異的なため、通常、早い時期に患者をMERS-CoVと診断できるものではありません。したがって、医療従事者は、診断にかかわらず、すべての患者に対して常に一貫した標準感染予防対策を適用する必要があります。急性呼吸器感染症の兆候を呈している患者の治療にあたる場合には、標準感染予防対策に加えて、飛沫予防対策を行うべきです。また、MERS-CoV感染の可能性がある症例、あるいは確定診断された症例の治療にあたる場合には、接触予防対策および眼の防護策を追加すべきです。さらに、エアロゾル（微粒子）が発生するような処置を行う場合には、空気感染の予防対策を行う必要があります。

今後、MERS-CoVに関して解明が進むまでは、糖尿病、腎不全、慢性肺疾患、免疫不全のある人は、MERS‐CoV感染で重篤化するリスクが高いと考える必要があります。したがって、これらの人は、ウイルスの存在する可能性がある農場、市場あるいは家畜小屋のある地域を訪れる場合、動物に近づくこと、特にラクダと濃厚接触することを避けなければなりません。動物に触れた後には必ず手洗いを行い、病気の動物との接触を避けるという一般的な衛生習慣をしっかりと守るべきです。

食品に対する衛生習慣は守るべきものです。ラクダの生乳あるいは尿を飲むこと、また、調理不十分の肉を食べることは避けるべきです。

WHOは、この事象に関連して入国時に特別な検査を行うことを勧めてはいません。また、現在、旅行あるいは貿易を規制することも推奨していません。

出典

WHO.Global Alert and Response(GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus(MERS-CoV)- Saudi Arabia. 23February2015
http://www.who.int/csr/don/23-february-2015-mers-saudi-arabia/en/

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、こちらからダウンロードしてください。