2015年12月16日更新 小頭症の発生について -ブラジル(更新2)

2015年12月8日付けで公表されたWHOの情報によりますと、ブラジル保健省はブラジル東北部の新生児の間で小頭症の患者数が異常に増加していることについての情報を更新しPAHO/WHO(汎米保健機構)に報告しました。

12月5日現在、小頭症の患者は死亡者19人を含む1,761人が報告されています。これらの患者の報告は14州422行政地区に及んでいます。ペルナンブーコ(804人)とパライバ(316人)が最も多くなっています。死亡者は、リオグランデ・ド・ノルテ(7人)、セルジッペ(4人)、バイーア(2人)、リオデジャネイロ(2人)、セアラー(1人)、マラニョン(1人)、パライバ(1人)、ピアウイ(1人)の各州からです。調査は、現在も続けられています。

12月7日に、保健省は新生児に対する小頭症の定義を変更しました。(小頭症が)疑われる患者の頭囲径の基準が33cmから32cmに下げられています。32cmと33cmの間の頭囲径をもつ新生児には慎重な観察が行われています。

WHOからのアドバイス

この事態の原因はこれから解明されていくことになりますが、この状況への注意を喚起し、これらの地域で同様の状況が起きることに対する注意を各国に促すために、加盟国との間での情報共有が行われています。これらの理由及びこの状況の原因究明をさらに進める必要性から、既知の原因では説明できない小頭症の新生児やその他の神経疾患の如何なる増加についても報告することを、PAHO/WHOは加盟国に要請しています。PAHO/WHOからは疫学的な注意喚起が出されています。

出典

WHO.Disease Outbreak News. 15December2015
Microcephaly- Brazil
http://www.who.int/csr/don/15-december-2015-microcephaly-brazil/en/