2017年02月22日更新 ワクチンと予防接種のための世界同盟

Gavi(ワクチンと予防接種のための世界同盟)が、2月14日と15日に、WHOアフリカ事務所を訪れたこと紹介されました。Gaviは、子どもの予防接種プログラムの拡大を通じて、世界の子どもの命を救い、人々の健康を守ることを目的とし、民間、公的機関がともに参加し組織された同盟です。黄熱などのワクチン接種キャンペーンの記事でも、度々、出てくる組織なので紹介させていただきます

ワクチンと予防接種のための世界同盟

Gavi(ワクチンと予防接種のための世界同盟)事務局の最高顧問らが、2月14日と15日にWHOアフリカ地域事務所(WHO AFRO)を訪問しました。WHO AFRO の主導の下で、WHOとGavi が協調して、ワクチン接種や保健医療体制を強化する(ことに取り組む)アフリカ地域の各国を支援するための強化活動ついて話し合うことが目的でした。

両組織は互いに、(課題の)優先順位と、それぞれの改革のための計画を含めた計画を示しました。共同で各国への支援を実施すべき課題についても提起され、解決策についても提案されました。このうち、Gaviが定めた国で援助(TCA)を行う活動資金の活用率が低いことが話し合われています。各国での活用率を向上させるための支援に対して、WHOAFROは、新たにGavi-TCAから提供された援助資金による各国でのWHO予防接種スタッフの接種活動など、WHOのポリオ/予防接種に関する報告義務の項目を拡大しています。また、四半期毎に地域レベルと国レベルでの進捗状況を検討することを制度化しています。(このように)WHO AFROの改革と変革への計画は、Gaviが定めた国での援助(TCA)を行う活動の遂行能力を向上させることに貢献すると考えられてきました。

WHOアフリカ地域事務局長であるMatshidiso Moeti博士は、GaviとWHOとの継続的な連携の必要性を話題に挙げました。また、WHO AFROの主導者が、Gaviが支援する国のWHO担当者がとともに、Partner Engagement Framework(PEF:支援組織の参加の枠組み) とTCAが十分に責任を果たせるように、取り組むべきことを再確認しました。さらに、彼女は、より多くの国内の人的・物的資源を発見するための移行時期を活用することで、Gaviからの支援国が徐々に自立して行けるように援助していくことが必要であることも強調しました。

Gaviと地域事務所の間での見落としのない支援の在り方と最適な調整方法についても、この訪問で話し合われました。

出典

AFRO/WHO.Press release, Media Centre.February2017
Gavi, the Vaccine Alliance visits the WHO Regional Office for Africa
http://www.afro.who.int/en/media-centre/pressreleases/item/9391-gavi-the-vaccine-alliance-visits-the-who-regional-office-for-africa.html