2017年04月20日更新 チクングニア熱の発生報告(更新)- パキスタン

2017年4月13日に公表されたWHO東地中海地域事務局(EMRO)から情報によりますと、パキスタンよりチクングニア熱の流行状況についての追加報告が行われました。

情報の詳細

パキスタン国家保健サービス・国家行政・調整省(Ministry of National Health Services, Regulation and Coordination)は、この国のチクングニア熱患者の最新の数値をWHOに報告しました。

2016年12月19日から2017年3月30日までに、カラチのさまざまな街から合計1,018人のチクングニア熱疑い患者が報告されました。これまでのところ、死亡者はでていません。

検査で診断を確定するためにイスラマバードにある国立衛生研究所(NIH)に157検体が送られました。このうち121検体がチクングニア・ウイルスに対して陽性であることが判明しました。

感染の発生した地域では対策会議が立ち上げられ、WHOは保健省および支援組織と連携しながら、対策活動を行っています。

行政地区および町村の保健衛生担当官には、チクングニア熱に対する適切な予防対策を取るように指示が出されました。チクングニア熱患者の発見方法、治療方法の書かれた指示書が、この地域にある病院や一次診療所に配られました。現地の言語で書かれたポスターや(啓発の)広告も張り出されました。住民に予防対策を周知させるために、女性医療従事者の戸別訪問による教育キャンペーンが行われ、彼女らが重要な役割を果たすこととなりました。

媒介する蚊(ネッタイシマカ)が高密度に発見されている場所では、調査活動が強化されています。また、媒介する蚊の適切な制御・駆除への対策が行われました。

出典

EMRO/WHO.News, Surveillance, forecasting and response. 13 April 2017
Chikungunya reported in Pakistan
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/outbreaks/update-chikungunya-cases-in-pakistan-13-april-2017.html