コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病アウトブレイクの終了

WHOは、その他の致命的なアウトブレイクを阻止するための国際的な努力を呼びかけている

2018724

ニュースリリース(WHO)

 7月24日、本日をもってコンゴ民主共和国における9回目のエボラウイルス病アウトブレイクが終了したことを宣言します。WHOは、コンゴ民主共和国とアウトブレイク終結に貢献したすべての人々を祝福しつつ、彼らに対して、この成功をコンゴ民主共和国における他の疾病との戦いにまで拡大するように強く促しています。
 
  WHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreyesus博士と、アフリカ地域事務局長Matshidiso Moeti博士は、コンゴ民主共和国保健大臣Oly Ilunga博士と共に、キンシャサで公式発表を行いました。
 
  「アウトブレイクは、地元チームの不断の努力、パートナーの支援、寄付者の寛大さ、そして保健省の効果的なリーダーシップにより、封じ込められました。 このようなリーダーシップは、パートナー間の強力な協力関係と結びついて、命を救うものです」とTedros博士は述べています。
 
 この国における以前のエボラ流行とは異なり、今回のアウトブレイクは遠隔地の熱帯雨林の村だけでなく、首都と近隣諸国に通じる河川がある地方都市の中心部を含む4つの異なる場所で発生しました。発生当初、エボラウイルス病がコンゴ民主共和国国内の他の地域および近隣諸国にも広がる可能性が懸念されていました。
 
 WHOは、5月8日にアウトブレイクを宣言した数時間以内に、緊急事態対応基金から2百万米ドルを支出し、現地における対応能力を強化するチームを派遣して、緊急事態管理システムを機能させました。
 
 Moeti博士は次のように述べています。「WHOは迅速かつ効率的に動きました。アフリカ地域の巨大な能力を実証しました。アウトブレイク対応をするために配備された360人のうち4分の3以上がアフリカ地域内から来ました。ここ数週間、ギニアの数十人の専門家がエボラ予防接種の取り組みを指導し、コンゴ民主共和国がその国境を越えて効果的に対応できる専門知識を移転しました。
 
 Tedros博士は、コンゴ民主共和国政府と国際社会に対し、エボラウイルス病アウトブレイクの迅速な封じ込めによってもたらされた積極的な勢いを活用するように促しました。
 
  「エボラに対するこの効果的な対応は、政府とパートナーは、コレラやポリオなどコンゴ民主共和国に被害をもたらす他の主要なアウトブレイクにも取り組むことができると確信させるべきでしょう。最も脆弱な人々のために準備を強化し、医療を受けられる環境を確保するために、我々は協力して投資を続ける必要があります。」とTedros博士は述べました。

【出典】

Ebola outbreak in DRC ends: WHO calls for international efforts to stop other deadly outbreaks in the country
http://www.who.int/news-room/detail/24-07-2018-ebola-outbreak-in-drc-ends-who-calls-for-international-efforts-to-stop-other-deadly-outbreaks-in-the-country

【参考】エボラ状況報告:コンゴ民主共和国

2018年7月24日
 
コンゴ民主共和国保健省及び関係政府機関並びにWHOとパートナーは、コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病のアウトブレイクにおいて、大きな成果を上げています。コミュニティおよび保健施設レベルでの積極的な症例検索、PCR検査による感染の確定または否定を行うため、すべての疑いのある症例からの検体の採取と早期警戒のためのリアルタイム調査を含む、積極的な監視活動が進行中です。
以下に記載されている症例の他に、新たに検出された疑いのある症例は報告されていません。しかし、我々は、アウトブレイクの終了が宣言されるまで、現在の状況について、重要な最新情報を引き続き共有する予定です。
 
2018年7月24日現在
エボラウイルス病と確認された症例:38
ほぼ確実と考えられる症例:16
症例総数:54(うち死亡:33)
 

【出典】

Ebola situation reports: Democratic Republic of the Congo
http://www.who.int/ebola/situation-reports/drc-2018/en/