伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型 - ニジェール
Disease outbreak news 2018年10月30日
2018年7月から9月にかけて、ナイジェリアのジガワ(Jigawa)州とカツィナ(Katsina) 州の伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型(cVDPV2)と遺伝的に関連している6人のcVDPV2症例が、ニジェールから報告されました。このウイルスは、ニジェールの南部とナイジェリアとの境界に位置するサンデール (Zinder) 地域の急性弛緩性麻痺に罹患した小児から分離され、麻痺の発症日は2018年7月18日から9月16日の間でした。またこのアウトブレイクはナイジェリアのジガワ、カツィナ、ヨベ(Yobe)、ゴンベ(Gombe)、ボルノ(Borno)の各州に影響が及び、2018年4月以来17人が報告されています。
ナイジェリアはまた、2018年1月に遡るソコト(Sokoto) 州において別なcVDPV2のアウトブレイクを報告しています。ナイジェリアは、アフガニスタンとパキスタンと共に、野生ポリオウイルスの流行国として分類されているわずか3カ国のうちの1つです。
チャド湖盆地の国々(カメルーン、中央アフリカ、チャド、ニジェール、ナイジェリア)のポリオのアウトブレイク対策の一環として、2017年1月にニジェールで最後の一価経口ポリオワクチン2型(mOPV2)の接種が実施されました。
ナイジェリアはまた、2018年1月に遡るソコト(Sokoto) 州において別なcVDPV2のアウトブレイクを報告しています。ナイジェリアは、アフガニスタンとパキスタンと共に、野生ポリオウイルスの流行国として分類されているわずか3カ国のうちの1つです。
チャド湖盆地の国々(カメルーン、中央アフリカ、チャド、ニジェール、ナイジェリア)のポリオのアウトブレイク対策の一環として、2017年1月にニジェールで最後の一価経口ポリオワクチン2型(mOPV2)の接種が実施されました。
公衆衛生への取り組み
アウトブレイク取り組み計画は、最もリスクが高いアウトブレイク・ゾーンが含まれるように確定されており、取り組みの正確な規模と範囲が決定されています。
・2つのmOPV2接種キャンペーンは、ニジェール(アガデズ(Agadez)、ディファ(Diffa)、マラディ(Maradi)およびサンデール)の4つの州で、5歳未満の320万人の子供に到達する予定です。第1ラウンドは 2018年10月24日から27日まで行われ、第2ラウンドは2018年11月7日から11月11日に予定されています。
・ナイジェリアとの国境にある感染した州と国境のある州に焦点を当てた全国規模の急性弛緩性麻痺のサー ベイランスと定期予防接種が再強化されています。
・世界保健機関(WHO)とそのパートナーは、特定されたcVDPV2のリスクをより明確に評価し、適切かつ 必要に応じて追加の対応策を実施し、現地の公衆衛生当局が現地調査およびリスク評価を実施するにあ たって、引き続き支援しています。
・まだ発見されていない急性弛緩性麻痺例に対する積極的な症例の検出が継続し、環境サーベイランスの頻 度と範囲の増大や地域の健常人からの検体採取などの新たなサーベイランス措置が拡大しています。
・WHOは、リスクコミュニケーションと地域社会の関与を強化するため、保健省を支援しています。
・WHOは、保健省と協力して、国レベルおよび州レベルで必要とされる人的資源の配置を完了するために共 に協力しています。
・2つのmOPV2接種キャンペーンは、ニジェール(アガデズ(Agadez)、ディファ(Diffa)、マラディ(Maradi)およびサンデール)の4つの州で、5歳未満の320万人の子供に到達する予定です。第1ラウンドは 2018年10月24日から27日まで行われ、第2ラウンドは2018年11月7日から11月11日に予定されています。
・ナイジェリアとの国境にある感染した州と国境のある州に焦点を当てた全国規模の急性弛緩性麻痺のサー ベイランスと定期予防接種が再強化されています。
・世界保健機関(WHO)とそのパートナーは、特定されたcVDPV2のリスクをより明確に評価し、適切かつ 必要に応じて追加の対応策を実施し、現地の公衆衛生当局が現地調査およびリスク評価を実施するにあ たって、引き続き支援しています。
・まだ発見されていない急性弛緩性麻痺例に対する積極的な症例の検出が継続し、環境サーベイランスの頻 度と範囲の増大や地域の健常人からの検体採取などの新たなサーベイランス措置が拡大しています。
・WHOは、リスクコミュニケーションと地域社会の関与を強化するため、保健省を支援しています。
・WHOは、保健省と協力して、国レベルおよび州レベルで必要とされる人的資源の配置を完了するために共 に協力しています。
WHOのリスクアセスメント
ニジェールでのcVDPV2の出現は、ポリオが撲滅されるまで、ポリオのない国はポリオの再感染または再出現の危険にさらされていることを思い出させるものです。このcVDPV2株の検出は、ポリオウイルスの循環のリスクと結果を最小限にするために、すべてのレベルでポリオワクチンの定期接種率を高いレベルで維持することの重要性を強調しています。
このアウトブレイクは、現在続いているナイジェリアのcVDPV2のアウトブレイクに関連しているので、このウイルスに関連したさらなる国際的な拡散のリスクは高いままです。
このアウトブレイクは、現在続いているナイジェリアのcVDPV2のアウトブレイクに関連しているので、このウイルスに関連したさらなる国際的な拡散のリスクは高いままです。
WHOからのアドバイス
すべての国、とくにポリオの影響を受けている国や地域に頻回に旅行する、または接している国は、いかなるポリオ症例も迅速に検出し、予防策を実施し、そしてもし必要であれば取り組みを加速させるために、急性弛緩性麻痺サーベイランスを強化することが重要です。国々は、またいかなる新しいウイルスの導入や出現の結果を最小化するために、定期予防接種を通して高いポリオの予防接種率を維持すべきです。
WHOの国際旅行と保健は、ポリオ流行地域へのすべての渡航者はポリオに対して完全に予防接種されることを推奨しています。ポリオ感染地域からの住民(とその地域に4週間以上滞在する訪問者)は、渡航の前4週間から12ヶ月の間に経口ポリオ生ワクチンか、不活化ポリオワクチンの追加接種を受けるべきです。ニジェールへの渡航者は、経口ポリオ生ワクチンがもはや2型の成分を含まないのに対して、不活化ポリオワクチンがcVDPVに対して有効であることから推奨されます。
WHOの国際旅行と保健は、ポリオ流行地域へのすべての渡航者はポリオに対して完全に予防接種されることを推奨しています。ポリオ感染地域からの住民(とその地域に4週間以上滞在する訪問者)は、渡航の前4週間から12ヶ月の間に経口ポリオ生ワクチンか、不活化ポリオワクチンの追加接種を受けるべきです。ニジェールへの渡航者は、経口ポリオ生ワクチンがもはや2型の成分を含まないのに対して、不活化ポリオワクチンがcVDPVに対して有効であることから推奨されます。
出典
Circulating vaccine-derived poliovirus type 2-Niger
Disease outbreak news 30 October 2018
http://www.who.int/csr/don/30-october-2018-polio-niger/en/
Disease outbreak news 30 October 2018
http://www.who.int/csr/don/30-october-2018-polio-niger/en/