新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告
COVID-19 Weekly Epidemiological Update(WHO) 2021年7月20日
世界の概況
世界の死亡者数の推移
図1 2021年7月18日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び世界の死亡者数の推移

表1 2021年7月18日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数

2021年7月18日時点で、直近1週間(7月12日~7月18日)の新規感染者数は340万人以上が報告され、新規死亡者数は5万7,000人以上が報告されました。前週と比較して、新規感染者数は12%増加し、新規死亡者数は同程度でした(図1)。1日当たりの新規感染者数の平均は49万人以上で、前週の平均40万人と比較して増加しました。これまでに全世界で報告された感染者の累計は1億9,000万人を超え、死亡者の累計は400万人を超えました。現在のペースが続けば、今後3週間以内に感染者の累計が2億人に達すると予想されています。
アメリカ地域とアフリカ地域を除く4地域において、新規感染者数が増加しました。前週と比較して増加率が最も高かったのは西太平洋地域(30%)で、次いでヨーロッパ地域(21%)でした(表1)。また、東南アジア地域と東地中海地域の増加率は、それぞれ16%と15%でした。前週と比較して死亡者数の増加率が高かったのは、東南アジア地域(12%)と西太平洋地域(10%)でした。アフリカ地域、東地中海地域、ヨーロッパ地域は前週と比較して同程度で、アメリカ地域のみ6%減少しました。
アメリカ地域とヨーロッパ地域は、人口10万人当たりの新規感染者数がともに95人と最も多く、また、人口10万人当たりの新規死亡者数もそれぞれ2.2人、0.8人と最も多くなっています。東地中海地域と東南アジア地域は、人口10万人当たりの新規感染者数がそれぞれ48人と41人となりました。
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、インドネシア(新規感染者数350,273人、44%増加)、イギリス(新規感染者数296,447人、41%増加)、ブラジル(新規感染者数287,610人、14%減少)、インド(新規感染者数268,843人、8%減少)、アメリカ合衆国(新規感染者数216,443人、68%増加)、でした。
懸念すべき変異株(VOC)の状況について、アルファ株は180の国・地域(前週比+2)、ベータ株は130の国・地域(前週比+7)、ガンマ株は78の国・地域(前週比+3)、デルタ株は124の国・地域(前週比+13)で、それぞれ報告されています。各国の検査能力の向上やデータ収集が強化されている影響もあり、VOCを報告する国や地域が増加し続けています。アルファ株の報告が続いている一方で、デルタ株の感染拡大が進んでいます。
現在の感染拡大は、感染力が強いVOCの流通、公衆衛生上の社会的措置の緩和、社会的な交流の増加、そしてワクチンの不公平な分配という4つの要因によって引き起こされていると考えられています。
アメリカ地域とアフリカ地域を除く4地域において、新規感染者数が増加しました。前週と比較して増加率が最も高かったのは西太平洋地域(30%)で、次いでヨーロッパ地域(21%)でした(表1)。また、東南アジア地域と東地中海地域の増加率は、それぞれ16%と15%でした。前週と比較して死亡者数の増加率が高かったのは、東南アジア地域(12%)と西太平洋地域(10%)でした。アフリカ地域、東地中海地域、ヨーロッパ地域は前週と比較して同程度で、アメリカ地域のみ6%減少しました。
アメリカ地域とヨーロッパ地域は、人口10万人当たりの新規感染者数がともに95人と最も多く、また、人口10万人当たりの新規死亡者数もそれぞれ2.2人、0.8人と最も多くなっています。東地中海地域と東南アジア地域は、人口10万人当たりの新規感染者数がそれぞれ48人と41人となりました。
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、インドネシア(新規感染者数350,273人、44%増加)、イギリス(新規感染者数296,447人、41%増加)、ブラジル(新規感染者数287,610人、14%減少)、インド(新規感染者数268,843人、8%減少)、アメリカ合衆国(新規感染者数216,443人、68%増加)、でした。
懸念すべき変異株(VOC)の状況について、アルファ株は180の国・地域(前週比+2)、ベータ株は130の国・地域(前週比+7)、ガンマ株は78の国・地域(前週比+3)、デルタ株は124の国・地域(前週比+13)で、それぞれ報告されています。各国の検査能力の向上やデータ収集が強化されている影響もあり、VOCを報告する国や地域が増加し続けています。アルファ株の報告が続いている一方で、デルタ株の感染拡大が進んでいます。
現在の感染拡大は、感染力が強いVOCの流通、公衆衛生上の社会的措置の緩和、社会的な交流の増加、そしてワクチンの不公平な分配という4つの要因によって引き起こされていると考えられています。
図1 2021年7月18日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び世界の死亡者数の推移

表1 2021年7月18日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数

WHO管轄地域別の概況
アフリカ地域
直近1週間で確認された新規感染者数は20万2,000人以上で、新規死亡者数は4,800人以上でした。前週と比較して、いずれも同程度でした。感染者数は、3月初旬から増加が続いていましたが、わずかに減少しました。多くの国々で、感染者と死亡者の増加が報告されている中で、新規感染者の50%は南アフリカ共和国からの報告となっています。また、人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、セーシェル諸島(545人)、ボツワナ(456.9人)、ナミビア(317人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
南アフリカ共和国 | 104,583人 | (記載なし) | (記載なし) |
ジンバブエ | 15,760人 | 106.0人 | 20%増加 |
ボツワナ | 10,745人 | 456.9人 | 172%増加 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
南アフリカ共和国 | 2,538人 | 4.3人 | 4%減少 |
ナミビア | 595人 | 23.4人 | 109%減少 |
ジンバブエ | 462人 | 3.1人 | 73%増加 |

アメリカ地域
直近1週間で確認された新規感染者数は96万7,000人以上で、新規死亡者数は2万2,000人以上でした。前週と比較して、新規感染者数は同程度で、新規死亡者数は6%減少しました。地域全体における新規感染者数は減少傾向ですが、南・中央アメリカやカリブ海地域の多くの国々では、高いレベルの感染率と死亡率が報告され続けています。また、人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、ヴァージン諸島(2,900人)、マルティニーク(574.8人)、キューバ(388.8人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
ブラジル | 287,610人 | 135.3人 | 14%減少 |
アメリカ合衆国 | 216,433人 | 65.4人 | 68%増加 |
コロンビア | 129,713人 | 254.9人 | 26%減少 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
ブラジル | 8,710人 | 4.1人 | 11%減少 |
コロンビア | 3,602人 | 7.1人 | 10%減少 |
アルゼンチン | 2,927人 | 6.5人 | 同程度 |

東地中海地域
直近1週間で確認された新規感染者数は35万4,000人以上で、新規死亡者数は3,800人以上でした。前週と比較して、新規感染者数は15%増加し、新規死亡者数は同程度でした。新規感染者数の増加は主に、イラン・イスラム共和国、イラク、リビア、パキスタン、モロッコの状況を反映したことによるものです。また、人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、チュニジア(421.2人)、クウェート(245.1人)、リビア(235.7人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
イラン・イスラム共和国 | 145,293人 | 173.0人 | 27%増加 |
イラク | 61,268人 | 152.3人 | 8%増加 |
チュニジア | 49,777人 | 421.2人 | 同程度 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
イラン・イスラム共和国 | 1,272人 | 1.5人 | 9%増加 |
チュニジア | 1,110人 | 9.4人 | 13%増加 |
アフガニスタン | 423人 | 1.1人 | 19%減少 |

ヨーロッパ地域
直近1週間で確認された新規感染者数88万5,000人以上で、新規死亡者数は7,100人以上でした。前週と比較して、新規感染者数は21%増加し、新規死亡者数は同程度でした。6月中旬以降、全ての年齢層で感染者は増加していますが、15~24歳の年齢層で最も顕著になっています。また、人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、ジャージー(1,274人)、キプロス(779人)、ジブラルタル(451人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
イギリス | 296,447人 | 436.7人 | 41%増加 |
ロシア連邦 | 174,800人 | 119.8人 | 同程度 |
スペイン | 85,802人 | 181.3人 | 29%増加 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
ロシア連邦 | 5,417人 | 3.7人 | 7%増加 |
トルコ | 296人 | 0.4人 | 7%減少 |
イギリス | 284人 | 0.4人 | 48%増加 |

東南アジア地域
直近1週間で確認された新規感染者数は82万9,000人以上で、新規死亡者数は1万6,000人以上でした。前週と比較して、新規感染者数は16%増加し、新規死亡者数は12%増加しました。インドとスリランカは減少傾向が続いていますが、インドネシア、タイ、ミャンマーが地域全体の増加の中心になりつつあります。また、人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、モルディブ(150人)、インドネシア(128.1人)、タイ(96人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
インドネシア | 350,273人 | 128.1人 | 44%増加 |
インド | 268,843人 | 19.5人 | 8%減少 |
バングラデシュ | 82,800人 | 50.3人 | 9%増加 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
インドネシア | 7,118人 | 2.6人 | 21%増加 |
インド | 5,569人 | 0.4人 | 8%減少 |
バングラデシュ | 1,475人 | 0.9人 | 9%増加 |

西太平洋地域
直近1週間で確認された新規感染者数は19万1,000人以上で、新規死亡者数は2,000人以上でした。前週と比較して、新規感染者数は30%増加し、新規死亡者数は10%増加しました。人口10万人当たりの新規感染者数が最も多い国は、フィジー(719人)、モンゴル(297人)、マレーシア(243人)となっています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
マレーシア | 78,660人 | 243.0人 | 44%増加 |
フィリピン | 35,235人 | 32.2人 | 同程度 |
ベトナム | 22,532人 | 23.1人 | 146%増加 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
マレーシア | 799人 | 2.5人 | 26%増加 |
フィリピン | 782人 | 0.7人 | 同程度 |
カンボジア | 195人 | 1.2人 | 5%増加 |

変異株の状況
2021年5月31日、WHOは、新型コロナウイルスの変異株に関する一般の人々の議論を促進するために、懸念すべき変異株(VOC)及び注目すべき変異株(VOI)の言いやすい・覚えやすい新たな呼称を発表しました(表2・表3)。
また、VOCやVOIの影響についての理解が進み、サーベイランスや対応の必要性が高まっていることから、WHOは定義を定期的に見直し、調整しています。変異株の最新の状況については、以下のページを新たに設けてとりまとめています。
SARS-CoV-2変異株の追跡
https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/
7月20日現在、世界的なゲノムデータへのオープンアクセスを提供する一次ソースであるGISAIDには、合計2,418,133件のSARS-CoV-2の配列が提出されています。GISAIDに提出されたSARS-CoV-2の配列のうち、22万件以上(9%)がデルタ株であることが確認されています。デルタ株の推定感染力に基づき、今後数か月の間にデルタ株が他の変異株を急速に凌駕し、主流となることが予想されています。7月20日時点のGISAIDのデータによると、オーストラリア、バングラデシュ、ボツワナ、中国、デンマーク、インド、インドネシア、イスラエル、ポルトガル、ロシア連邦、シンガポール、南アフリカ、イギリスなど世界の多くの国々において、過去4週間に報告された検体は、デルタ株の有病率が75%を超えています。
カナダから新たに報告された研究において、20万件以上の患者データを分析した結果、非VOCと比較してデルタ株の病原性が増加していることが示されました。デルタ株に関連する入院は120%(93~153%)、ICU入室は287%(198~399%)、死亡リスクは137%(50~230%)、非VOCと比較して増加しました。また、アルファ、ベータ、ガンマの各変異株を合わせた場合、非VOCと比較して疾患の重症度の増加が確認されました。入院は59%(49-69%)、ICU入室は105%(82-134%)、死亡リスクは61%(40-87%)、非VOCと比較して増加しました。
ワクチンの流通や接種状況には大きな格差があり、大部分のワクチンは少数の高・中所得国で使用されています。4種類のVOC全てについて、完全なワクチン接種で重症化や死亡を高いレベルで防ぐことができますが、感染、軽度・中程度の症状、感染への影響については様々な報告があります。ウイルスの進化と、潜在的な免疫逃避を含むすべての変異株の表現型の影響については、ワクチンの組成、接種戦略、接種率目標の将来的な調整の必要性を含め、綿密な監視と評価が必要です。
ワクチン、医療用酸素、個人保護具(PPE)、臨床検査、その他の重要な物資の供給不足は、感染被害が最も大きい国々において、パンデミックに対応するための重要な課題となっています。
また、VOCやVOIの影響についての理解が進み、サーベイランスや対応の必要性が高まっていることから、WHOは定義を定期的に見直し、調整しています。変異株の最新の状況については、以下のページを新たに設けてとりまとめています。
SARS-CoV-2変異株の追跡
https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/
7月20日現在、世界的なゲノムデータへのオープンアクセスを提供する一次ソースであるGISAIDには、合計2,418,133件のSARS-CoV-2の配列が提出されています。GISAIDに提出されたSARS-CoV-2の配列のうち、22万件以上(9%)がデルタ株であることが確認されています。デルタ株の推定感染力に基づき、今後数か月の間にデルタ株が他の変異株を急速に凌駕し、主流となることが予想されています。7月20日時点のGISAIDのデータによると、オーストラリア、バングラデシュ、ボツワナ、中国、デンマーク、インド、インドネシア、イスラエル、ポルトガル、ロシア連邦、シンガポール、南アフリカ、イギリスなど世界の多くの国々において、過去4週間に報告された検体は、デルタ株の有病率が75%を超えています。
カナダから新たに報告された研究において、20万件以上の患者データを分析した結果、非VOCと比較してデルタ株の病原性が増加していることが示されました。デルタ株に関連する入院は120%(93~153%)、ICU入室は287%(198~399%)、死亡リスクは137%(50~230%)、非VOCと比較して増加しました。また、アルファ、ベータ、ガンマの各変異株を合わせた場合、非VOCと比較して疾患の重症度の増加が確認されました。入院は59%(49-69%)、ICU入室は105%(82-134%)、死亡リスクは61%(40-87%)、非VOCと比較して増加しました。
ワクチンの流通や接種状況には大きな格差があり、大部分のワクチンは少数の高・中所得国で使用されています。4種類のVOC全てについて、完全なワクチン接種で重症化や死亡を高いレベルで防ぐことができますが、感染、軽度・中程度の症状、感染への影響については様々な報告があります。ウイルスの進化と、潜在的な免疫逃避を含むすべての変異株の表現型の影響については、ワクチンの組成、接種戦略、接種率目標の将来的な調整の必要性を含め、綿密な監視と評価が必要です。
ワクチン、医療用酸素、個人保護具(PPE)、臨床検査、その他の重要な物資の供給不足は、感染被害が最も大きい国々において、パンデミックに対応するための重要な課題となっています。
【VOCの呼称】
・イギリス由来の変異株(B.1.1.7)→ アルファ株
・南アフリカ由来の変異株(B.1.351)→ ベータ株
・ブラジル由来の変異株(P.1)→ ガンマ株
・インド由来の変異株(B.1.617.2)→ デルタ株
【VOIの呼称】
・複数国由来の変異株(B.1.525) → イータ株
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.526)→ イオタ株
・インド由来の変異株(B.1.617.1)→ カッパ株
・ペルー由来の変異株(C.37)→ ラムダ株(6月14日追加)
【監視を継続する変異株(VOIから除外)】
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.427/B.1.429)→ イプシロン株(7月6日変更)
・ブラジル由来の変異株(P.2)→ ゼータ株(7月6日変更)
・フィリピン由来の変異株(P.3)→ シータ株(7月6日変更)
表2 2021年7月20日時点の懸念すべき変異株(VOC)

表3 2021年7月20日時点の注目すべき変異株(VOI)

図2 2021年7月20日時点の懸念すべき変異株(VOC)の流行状況

出典
COVID-19 Situation reports
COVID-19 Weekly Epidemiological Update: 20 July 2021
https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---20-july-2021
COVID-19 Weekly Epidemiological Update: 20 July 2021
https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---20-july-2021