新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告
COVID-19 Weekly Epidemiological Update(WHO) 2021年9月21日
世界の概況
2021年9月19日時点で、直近1週間(9月13日~19日)の新規感染者数は360万人以上が報告され、2か月ぶりに減少に転じました(図1)。アフリカ地域を除く全ての地域において、前週と比較して新規感染者数の減少が報告されました。減少幅が大きかったのは、東地中海地域の22%と東南アジア地域の16%でした。
新規死亡者数は約6万人が報告され、前週と比較して減少傾向となりました。4地域(アフリカ地域、アメリカ地域、東地中海地域、東南アジア地域)は減少しましたが、ヨーロッパ地域と西太平洋地域においては、それぞれ1%と7%の増加となりました。減少幅が大きかったのは、東南アジア地域の27%、アフリカ地域の21%、東地中海地域の20%でした。
現時点で報告されている全世界の累積感染者数は2億2,700万人を超え、累積死亡者数は460万人を超えています。
人口10万人当たりの新規感染者数が多いのは、アメリカ地域(135.5人)とヨーロッパ地域(116.9人)で、人口10万人当たりの新規死亡者数が多いのは、アメリカ地域(2.4人)とヨーロッパ地域(1.6人)でした。いずれも、前週と同地域でした。
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、アメリカ合衆国(1,017,644人:同程度)、インド(211,242人:15%減少)、イギリス(203,077人:21%減少)、トルコ(183,962人:16増加)、フィリピン(141,522人:同程度)、でした。
9月21日時点で、懸念すべき変異株(VOC)が確認されている国・地域の数は、アルファ株193(同前週)、ベータ株142の(同前週)、ガンマ株96(同前週)、デルタ株185(前週比+5)で、それぞれ報告されています。
図1 2021年9月19日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び世界の死亡者数の推移

表1 2021年9月19日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数

新規死亡者数は約6万人が報告され、前週と比較して減少傾向となりました。4地域(アフリカ地域、アメリカ地域、東地中海地域、東南アジア地域)は減少しましたが、ヨーロッパ地域と西太平洋地域においては、それぞれ1%と7%の増加となりました。減少幅が大きかったのは、東南アジア地域の27%、アフリカ地域の21%、東地中海地域の20%でした。
現時点で報告されている全世界の累積感染者数は2億2,700万人を超え、累積死亡者数は460万人を超えています。
人口10万人当たりの新規感染者数が多いのは、アメリカ地域(135.5人)とヨーロッパ地域(116.9人)で、人口10万人当たりの新規死亡者数が多いのは、アメリカ地域(2.4人)とヨーロッパ地域(1.6人)でした。いずれも、前週と同地域でした。
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、アメリカ合衆国(1,017,644人:同程度)、インド(211,242人:15%減少)、イギリス(203,077人:21%減少)、トルコ(183,962人:16増加)、フィリピン(141,522人:同程度)、でした。
9月21日時点で、懸念すべき変異株(VOC)が確認されている国・地域の数は、アルファ株193(同前週)、ベータ株142の(同前週)、ガンマ株96(同前週)、デルタ株185(前週比+5)で、それぞれ報告されています。
図1 2021年9月19日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び世界の死亡者数の推移

表1 2021年9月19日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数

WHO管轄地域別の概況
アフリカ地域
直近1週間で確認された新規感染者数は98,485人、新規死亡者数は2,407人でした。前週と比較して、新規感染者数は4%増加し、新規死亡者数は21%減少しました。地域における患者発生率は2か月以上の減少を続けており、ほとんどの国々が減少に転じている一方で、ボツワナ、ブルンジ、ザンビアなどのいくつかの国々では増加が報告されています。死亡者数は、ほとんどの国々で減少傾向が続いています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
南アフリカ共和国 | 26,115人 | 44.0人 | 35%減少 |
ウガンダ | 22,511人 | 49.2人 | 記載なし |
エチオピア | 9,266人 | 8.1人 | 同程度 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
南アフリカ共和国 | 1,365人 | 2.3人 | 14%減少 |
エチオピア | 208人 | 1.0人未満 | 18%増加 |
アルジェリア | 112人 | 1.0人未満 | 39%減少 |

アメリカ地域
直近1週間で確認された新規感染者数は1,386,267人、新規死亡者数は24,489人でした。前週と比較して、新規感染者数は7%減少し、新規死亡者数は2%減少しました。感染者数ほとんどの国々が減少に転じている一方で、カナダ、チリ、スリナムなどのいくつかの国々では増加が報告されています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
アメリカ合衆国 | 1,017,644人 | 307.4人 | 同程度 |
ブラジル | 105,369人 | 49.6人 | 11%減少 |
メキシコ | 58,751人 | 45.6人 | 34%減少 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
アメリカ合衆国 | 12,896人 | 3.9人 | 同程度 |
ブラジル | 3,727人 | 1.8人 | 17%増加 |
メキシコ | 3,689人 | 2.9人 | 20%減少 |

東地中海地域
直近1週間で確認された新規感染者数は250,781人、新規死亡者数は5,074人でした。前週と比較して、新規感染者数は22%減少し、新規死亡者数は20%減少しました。地域における患者発生率は1か月以上の減少を続けていますが、地域内の22か国のうちジブチ、シリア・アラブ共和国、エジプトを含む5か国(23%)で感染者数が増加しています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
イラン・イスラム共和国 | 133,293人 | 158.7人 | 23%減少 |
イラク | 25,494人 | 63.4人 | 27%減少 |
パキスタン | 19,894人 | 9.0人 | 23%減少 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
イラン・イスラム共和国 | 2,967人 | 3.5人 | 21%減少 |
パキスタン | 473人 | 1.0人未満 | 14%減少 |
モロッコ | 342人 | 1.0人未満 | 31%減少 |

ヨーロッパ地域
直近1週間で確認された新規感染者数は1,090,667人、新規死亡者数は14,477人でした。前週と比較して、新規感染者数は4%減少し、新規死亡者数は1%増加しました。ほぼ半数の国々(61か国中29か国)において、死亡者の増加が報告されました。いずれも、イギリス、トルコ、ロシア連邦の状況が反映されている状況が続いています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
イギリス | 203,077人 | 299.1人 | 21%減少 |
トルコ | 183,962人 | 218.1人 | 16%増加 |
ロシア連邦 | 134,858人 | 92.4人 | 6%増加 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
ロシア連邦 | 5,469人 | 3.7人 | 同程度 |
トルコ | 1,718人 | 2.0人 | 5%減少 |
イギリス | 1,003人 | 1.5人 | 同程度 |

東南アジア地域
直近1週間で確認された新規感染者数は383,053人、新規死亡者数は6,540人でした。前週と比較して、新規感染者数は16%減少し、新規死亡者数は27%減少しました。地域全体の感染者数と死亡者数は、2か月近く減少傾向が続いています。過去2週間において、地域内の全ての国で感染者数と死亡者数が減少しています。東ティモールとインドネシアでは、いずれも40%以上の顕著な減少が報告されています。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
インド | 211,242人 | 15.3人 | 15%減少 |
タイ | 94,304人 | 135.1人 | 7%減少 |
インドネシア | 23,252人 | 8.5人 | 40%減少 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
インドネ | 2,183人 | 1.0人未満 | 同程度 |
インドネシア | 1,579人 | 1.0人未満 | 48%減少 |
タイ | 1,010人 | 1.4人 | 33%減少 |

西太平洋地域
直近1週間で確認された新規感染者数は461,979人、新規死亡者数は6,852人でした。前週と比較して、新規感染者数は11%減少し、新規死亡者数は7%増加しました。6月21日以降、感染者数が継続的に増加していましたが、3週間続けて減少傾向を示しています。減少幅が大きかったのは、日本(45%)とフランス領ポリネシア(43%)でした。一方で、死亡者数は6月初旬から増加傾向が続いており、増加幅が大きかったのは、ニューカレドニア(2000%)、パプアニューギニア(225%)、モンゴル(143%)でした。
新規感染者が多い上位3か国
新規死亡者が多い上位3か国

新規感染者が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
フィリピン | 141,522人 | 129.1人 | 同程度 |
マレーシア | 122,376人 | 378.1人 | 10%減少 |
ベトナム | 75,674人 | 77.7人 | 16%減少 |
新規死亡者が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
マレーシア | 2,648人 | 8.2人 | 同程度 |
ベトナム | 1,839人 | 1.9人 | 17%減少 |
フィリピン | 1,605人 | 1.5人 | 75%増加 |

変異株の状況
2021年5月31日、WHOは、新型コロナウイルスの変異株に関する一般の人々の議論を促進するために、懸念すべき変異株(VOC)及び注目すべき変異株(VOI)の言いやすい・覚えやすい新たな呼称を発表しました(表2・表3)。
このうちVOIの イータ株(B.1.525)、イオタ株(B.1.526)、カッパ株(B.1.617.1)は、国や地域の関係者との協議、および9月13日のウイルス変異ワーキンググループとの協議を経て、最新の評価に基づき「旧VOI」に再分類されました。今後、これら3つの変異株は、監視を継続する変異株として評価は続きますが、いずれも世界的に検出報告数は減少しています。現時点では、他のVOCやVOIと比較して、公衆衛生上のリスクが減少していると評価されました。
国レベルにおいて、各国当局は、これら3つの変異株を地域的に関心のある変異株として引き続き指定することができます。これらの変異株は引き続き監視され、時間の経過とともにその特徴が変化した場合には、この分類が再評価されることになります。
イータ株は、2020年12月に最初に報告されて以来、81か国で検出されました。2021年3月17日にVOIに指定されました。この変異株は、ワクチン接種者の血清の中和活性が限定的に低下することが報告されており、デルタ株で報告された低下と同程度でした。2021年4月の0.8%が流通のピークとなりましたが、その後の検出数は継続的に減少しています。2021年7月以降、世界、国および地域レベルで、感染率は非常に低い水準で推移しています。
イオタ株は、2020年11月にアメリカ合衆国で初めて報告されました。複数の国々から報告されたことを受け、2021年3月24日にVOIに指定されました(49か国で検出)。2021年4月までに、3%強の流通のピークを示し、大部分はアメリカ合衆国からの報告でした。これ以降、感染者は継続的に減少し、7月下旬以降、ごく散発的な報告のみとなり、大幅に減少しています。
カッパ株は、2020年10月初旬にインドで初めて報告され、2021年4月4日にVOIに指定されました(57か国で検出)。この変異株は、デルタ株と同様のスパイク変異(P681R)があり、感染性が高いと考えられています。また、回復期の血清やワクチン接種者の血清の中和活性を限定的に低下させることが報告されています。2021年4月の1%が流通のピークとなりましたが、その後の検出数は急減し続けています。7月以降、世界、国および地域レベルで、感染率は非常に低い水準で推移しています。この非常に低い水準から循環していない状態への移行は、インドのマハラシュトラ州など以前に感染が多かった地域でも確認されました。
VOCやVOIの影響についての理解が進み、サーベイランスや対応の必要性が高まっていることから、WHOは定義を定期的に見直し、調整しています。変異株の最新の状況については、以下のページを新たに設けてとりまとめています。
SARS-CoV-2変異株の追跡
https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/
【VOCの呼称】
・イギリス由来の変異株(B.1.1.7)→ アルファ株
・南アフリカ由来の変異株(B.1.351)→ ベータ株
・ブラジル由来の変異株(P.1)→ ガンマ株
・インド由来の変異株(B.1.617.2)→ デルタ株(5月12日VOIから変更)
【VOIの呼称】
・ペルー由来の変異株(C.37)→ ラムダ株(6月14日追加)
・コロンビア由来の変異株(B.1.621)→ ミュー株(8月30日追加)
【監視を継続する変異株(旧VOI)】
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.427/B.1.429)→ イプシロン株(7月6日変更)
・ブラジル由来の変異株(P.2)→ ゼータ株(7月6日変更)
・フィリピン由来の変異株(P.3)→ シータ株(7月6日変更)
・複数国由来の変異株(B.1.525) → イータ株(9月21日変更)
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.526)→ イオタ株(9月21日変更)
・インド由来の変異株(B.1.617.1)→ カッパ株(9月21日変更)
表2 2021年9月21日時点の懸念すべき変異株(VOC)

表3 2021年9月21日時点の注目すべき変異株(VOI)

図2 2021年9月21日時点の懸念すべき変異株(VOC)の流行状況

このうちVOIの イータ株(B.1.525)、イオタ株(B.1.526)、カッパ株(B.1.617.1)は、国や地域の関係者との協議、および9月13日のウイルス変異ワーキンググループとの協議を経て、最新の評価に基づき「旧VOI」に再分類されました。今後、これら3つの変異株は、監視を継続する変異株として評価は続きますが、いずれも世界的に検出報告数は減少しています。現時点では、他のVOCやVOIと比較して、公衆衛生上のリスクが減少していると評価されました。
国レベルにおいて、各国当局は、これら3つの変異株を地域的に関心のある変異株として引き続き指定することができます。これらの変異株は引き続き監視され、時間の経過とともにその特徴が変化した場合には、この分類が再評価されることになります。
イータ株は、2020年12月に最初に報告されて以来、81か国で検出されました。2021年3月17日にVOIに指定されました。この変異株は、ワクチン接種者の血清の中和活性が限定的に低下することが報告されており、デルタ株で報告された低下と同程度でした。2021年4月の0.8%が流通のピークとなりましたが、その後の検出数は継続的に減少しています。2021年7月以降、世界、国および地域レベルで、感染率は非常に低い水準で推移しています。
イオタ株は、2020年11月にアメリカ合衆国で初めて報告されました。複数の国々から報告されたことを受け、2021年3月24日にVOIに指定されました(49か国で検出)。2021年4月までに、3%強の流通のピークを示し、大部分はアメリカ合衆国からの報告でした。これ以降、感染者は継続的に減少し、7月下旬以降、ごく散発的な報告のみとなり、大幅に減少しています。
カッパ株は、2020年10月初旬にインドで初めて報告され、2021年4月4日にVOIに指定されました(57か国で検出)。この変異株は、デルタ株と同様のスパイク変異(P681R)があり、感染性が高いと考えられています。また、回復期の血清やワクチン接種者の血清の中和活性を限定的に低下させることが報告されています。2021年4月の1%が流通のピークとなりましたが、その後の検出数は急減し続けています。7月以降、世界、国および地域レベルで、感染率は非常に低い水準で推移しています。この非常に低い水準から循環していない状態への移行は、インドのマハラシュトラ州など以前に感染が多かった地域でも確認されました。
VOCやVOIの影響についての理解が進み、サーベイランスや対応の必要性が高まっていることから、WHOは定義を定期的に見直し、調整しています。変異株の最新の状況については、以下のページを新たに設けてとりまとめています。
SARS-CoV-2変異株の追跡
https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/
【VOCの呼称】
・イギリス由来の変異株(B.1.1.7)→ アルファ株
・南アフリカ由来の変異株(B.1.351)→ ベータ株
・ブラジル由来の変異株(P.1)→ ガンマ株
・インド由来の変異株(B.1.617.2)→ デルタ株(5月12日VOIから変更)
【VOIの呼称】
・ペルー由来の変異株(C.37)→ ラムダ株(6月14日追加)
・コロンビア由来の変異株(B.1.621)→ ミュー株(8月30日追加)
【監視を継続する変異株(旧VOI)】
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.427/B.1.429)→ イプシロン株(7月6日変更)
・ブラジル由来の変異株(P.2)→ ゼータ株(7月6日変更)
・フィリピン由来の変異株(P.3)→ シータ株(7月6日変更)
・複数国由来の変異株(B.1.525) → イータ株(9月21日変更)
・アメリカ合衆国由来の変異株(B.1.526)→ イオタ株(9月21日変更)
・インド由来の変異株(B.1.617.1)→ カッパ株(9月21日変更)
表2 2021年9月21日時点の懸念すべき変異株(VOC)

表3 2021年9月21日時点の注目すべき変異株(VOI)

図2 2021年9月21日時点の懸念すべき変異株(VOC)の流行状況

出典
COVID-19 Situation reports
COVID-19 Weekly Epidemiological Update: 21 September 2021
https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---21-september-2021
COVID-19 Weekly Epidemiological Update: 21 September 2021
https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---21-september-2021