新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告

COVID-19 Weekly Epidemiological Update(WHO)2022年4月20日

世界の概況

2022年4月11日から4月17日(以下「直近1週間」という。)の新規感染者数及び死亡者数については、2022年3月終わりから減少が継続しており、それぞれ5,589,269人及び18,215人と報告され、前週と比較してそれぞれ24%及び21%減少しました(図1)。全ての地域で新規感染者数及び死亡者数の減少傾向が報告されています(表1)。2022年4月17日時点で、全世界の累積感染者数は502,313,498人、累積死亡者数は6,197,928人となります。
 
これらの傾向については、いくつかの国が検体採取方式を積極的に変更し、全体の検査数が減少して結果的に検出される感染者数が減少するため、慎重に解釈する必要があります。
 
各国別では、新規感染者数が多い上位5か国は、韓国(972,082人、33%減少)、フランス(827,350人、11%減少)、ドイツ(769,466人、25%減少)、イタリア(421,707人、6%減少)及び日本(342,665人、1%増加)でした。また、直近1週間における新規死亡者数が多い上位5か国は、アメリカ(3,076人、9%減少)、ロシア(1,784人、11%減少)、韓国(1,671人、24%減少)、ドイツ(1,227人、27%減少)及びイタリア(944人、5%減少)でした。

図1 2022年4月17日時点の週別又はWHO管轄地域別の新型コロナウイルス感染者数及び世界の死亡者数の推移
 

表1 2022年4月17日時点におけるWHO管轄地域別の新規又は累積新型コロナウイルス感染者の確定症例数及び死亡者数

WHO管轄地域別の概況

アフリカ地域

新規感染者数については、2022年1月以降減少傾向が報告されており、直近1週間で25,107人と報告され、前週と比較して7%減少しました。しかしながら、アフリカ地域内の7か国(全体の14%)については、20%を超える新規感染者数の増加が報告され、ニジェールで269%(13人から48人)、モザンビークで169%(16人から43人)及びザンビアで118%(452人から984人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で87人と報告され、前週と比較して16%減少しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
レユニオン 12,504人 1396.6人 14%増加
南アフリカ 9,151人 15.4人 同等
ザンビア 984人 5.4人 118%増加
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
南アフリカ 48人 1.0人未満 4%減少
レユニオン 11人 1.2人 同等
ザンビア 6人 1.0人未満 同等

アメリカ地域

2022年1月中旬以降、アメリカ地域の新規感染者数及び死亡者数については、減少傾向が報告されており、直近1週間でそれぞれ490,525人及び4,797人と報告され、前週と比較してそれぞれ2%及び15%減少しました。しかしながら、アメリカ地域内の13か国(全体の23%)では、20%を超える新規感染者数の増加が報告され、スリナムで192%(12人から35人)、ハイチで164%(11人から29人)及びセントルシアで65%(51人から84人)の最大の増加が報告されました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
アメリカ 245,594人 74.2人 24%増加
ブラジル 123,339人 58.0人 17%減少
カナダ 53,391人 141.5人 22%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
アメリカ 3,076人 1.0人未満 9%減少
ブラジル 785人 1.0人未満 30%減少
チリ 234人 1.2人 24%減少

 

東地中海地域

新規感染者数及び新規死亡者数については、2022年2月以降減少傾向が継続しており、直近1週間でそれぞれ32,550人及び428人と報告され、前週と比較してそれぞれ26%及び25%減少しました。ヨーロッパ地域では、20%を超える新規感染者数の増加が報告された国はありませんでした。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
イラン 16,315人 19.4人 27%減少
バーレーン 3,328人 195.6人 14%減少
エジプト 2,800人 2.7人 28%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
イラン 223人 1.0人未満 26%減少
チュニジア 84人 1.0人未満 18%減少
エジプト 49人 1.0人未満 13%減少

 

ヨーロッパ地域

新規感染者数については、2022年3月中旬に増加が観察された後、1か月間減少が継続しており、直近1週間で2,790,061人と報告され、前週と比較して25%減少しました。しかしながら、ヨーロッパ地域内の2か国では、20%を超える新規感染者数の増加が報告され、キルギスで400%(2人から10人)及びアンドラで25%(304人から381人)の増加が報告されました。
 
新規死者数については、減少が継続しており、直近1週間で8,450人と報告され、前週と比較して23%減少しました。
 
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
フランス 827,350人 1272.1人 11%減少
ドイツ 769,466人 925.2人 25%減少
イタリア 421,707人 707.1人 6%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
ロシア 1,784人 1.2人 11%減少
ドイツ 1,227人 1.5人 27%減少
イタリア 944人 1.6人 5%減少

 

東南アジア地域

新規感染者数及び新規死亡者数については、2022年1月中旬以降減少傾向が継続して観察されており、直近1週間でそれぞれ172,308人及び1,117人と報告され、前週と比較してそれぞれ16%及び18%減少しました。東南アジア地域内で、新規感染者数が20%以上の増加が報告された国はありませんでした。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
タイ 146,474人 209.8人 15%減少
ブータン 10,574人 1370.4人 2%減少
インドネシア 7,166人 2.6人 44%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
タイ 799人 1.1人 20%増加
インドネシア 240人 1.0人未満 29%減少
インド 66人 1.0人未満 81%減少

 

西太平洋地域

新規感染者数については、2022年3月に頂点に達した後、減少が継続しており、直近1週間で2,078,718人と報告され、前週と比較して28%減少しました。しかしながら、グアム及び中国で、それぞれ121%(58人から128人)及び28%(22,519人から28,823人)の新規感染者数の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、同様に減少傾向が継続しており、直近1週間で3,336人と報告され、前週と比較して25%減少しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
韓国 972,082人 1896.0人 33%減少
日本 342,665人 270.9人 1%増加
オーストラリア 330,266人 1,295.2人 16%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
韓国 1,671人 3.3人 24%減少
中国 405人 1.0人未満 37%減少
日本 346人 1.0人未満 13%減少

 

新型コロナウイルスの懸念される変異株及び注目すべき変異株についての特別な焦点

国の、当局、機関及び研究者と協力して、新型コロナウイルスの変異株が感染・伝播性や病原性に影響するか否か、感染拡大を制御するための、ワクチンの有効性(以下「有効率」という。)、治療法、診断又は公衆衛生上の取組(以下「PHSM」という。)について、WHOは定期的に評価しています。潜在的な、懸念される変異株(以下「VOC」という。)、注目すべき変異株(以下「VOI」という。)及び監視下にある変異株(以下「VUM」という。)は、世界の公衆衛生にもたらすリスクに基づいて定期的に評価されています。流行している変異株の継続的な進化及び付随する疫学の変化を反映するために、変異株の分類が改訂される予定です。変異株の分類基準、現在又は過去に流行していた、VOC、VOI及びVUMの現在の一覧は、新型コロナウイルス変異株の追跡ウェブサイトで閲覧できます。国の当局は、他の変異株の指定を選択することができ、かつ、これら変異株の影響に基づいて調査・報告をするよう奨励されています。最初の症例(2019年12月)から特定された新型コロナウイルスのゲノム配列に言及する場合、「インデックスウイルス」という用語を使用する必要があります。
 
変異株B.1.1.529系統(以下「オミクロン株」という。)は依然として世界的に優勢な変異株であり、GISAIDに直近で提出された検体のほぼ全てを占めています。過去30日間に採取されてGISAIDに提出された313,715検体のうち、312,033検体(99.5%)がオミクロン株、136検体(0.1%未満)がデルタ株及び1,393検体(0.4%)がPango系統に分類されない検体でした。
 
これらの傾向については、調査の限界を考慮し、慎重に解釈する必要があります(調査の限界は、ゲノム解析のための実験室における所用時間及び報告の遅延と同様に、国・地域毎のゲノム解析能力及び検体採取方式の違いを含む。)。

※特別な焦点(新型コロナウイルス感染症対応への地理情報システムの適用について)は、省略します。

出典

COVID-19 Situation reports
COVID-19 Weekly Epidemiological Update: 20 April 2022
https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---20-April-2022