新型コロナウイルス感染症に係る世界の状況報告(更新91)

COVID-19 Weekly Epidemiological Update(WHO)2022年11月23日

世界の概況

新規感染者数については、2022年11月14日から11月20日までの週(以下「直近1週間」という。)に2,433,581人と報告され、前週と比較して5%減少しました(図1及び表1)。新規死亡者数については、直近1週間で7,802人と報告され、前週と比較して13%減少しました。2022年11月20日時点で、全世界の累積感染者数にあっては634,837,882人、累積死亡者数にあっては6,601,427人となります。管轄地域別の新規感染者数については、東地中海地域で22%、欧州地域で11%、アフリカ地域で9%及び西太平洋地域で4%減少しました(北米・中南米地域で3%及び東南アジア地域で8%増加しました。)。管轄地域別の新規死亡者数については、欧州地域で26%、東地中海地域で20%及び北米・中南米地域で11%減少しました(西太平洋地域で1%、アフリカ地域で124%及び東南アジア地域で13%増加しました。)。
 
各国別では、新規感染者数が多い上位5か国は、日本(593,075人、18%増加)、韓国(364,536人、2%増加)、米国(274,067人、3%減少)、フランス(184,446人、23%増加)及び中国(158,813人、8%減少)でした。また、直近1週間における新規死亡者数が多い上位5か国は、米国(2,202人、5%減少)、日本(702人、27%増加)、中国(476人、16%増加)、フランス(441人、9%増加)及びロシア(430人、1%減少)でした。
 
報告された新型コロナウイルス感染症における感染者に係る現在の傾向については、複数の国が検体採取方式を積極的に変更し、全体の検査数が減少して結果的に検出される感染者数が減少するため、慎重に解釈する必要があります。多くの国で実施された新型コロナウイルス感染症の有病率調査により、報告された感染者数は集団における真の感染者数より低く見積もられていることが判明しています。さらに、過去の週からのデータについては、各国によって生じた新型コロナウイルス感染症における感染者及び死亡者の変化を後ろ向きに組み込みながら、継続して更新されています。
 
図1 2022年11月20日時点の週別又はWHO管轄地域別の新型コロナウイルス感染者数及び世界の死亡者数の推移
 
表1 2022年11月20日時点におけるWHO管轄地域別の新規又は累積新型コロナウイルス感染者の確定症例数及び死亡者数

新型コロナウイルスの懸念される変異株及び監視中であるオミクロン株の亜系統

懸念される変異株の世界的な拡散及び有病率

世界的に2022年10月21日から11月21日までにおいて、95,447の検体がGISAIDを通じて共有されました。これらの検体のうち95,322の検体がオミクロン株(B.1.1.529系統並びにその亜系統のBA.X系統及び組換え体を指す。以下同じ。)の懸念される変異株(以下「VOC」という。)であり、過去30日間で世界的に報告された検体の99.9%を占めています。
 
疫学的第44週(2022年10月31日から11月6日まで。以下同じ。)において、BA.5系統及びその下位系統が継続して世界的に優勢であり、有病率が71.2%でした。次いでBA.2系統及びその下位系統の有病率が9.2%であり、疫学的第43週(2022年10月24日から10月30日まで。以下同じ。)の6.4%から増加しました。疫学的第43週から疫学的第44週まで(以下「当該の期間」という。)、BA.1.X系統の有病率にあっては1%未満でしたが、BA.3.X系統にあっては報告されませんでした。図4及び表2は、現在監視下にあるオミクロン株の亜系統として分類されている6の変異株の世界的な割合及び有病率を示しており、定期的に更新されています。2022年11月21日時点において、BQ.1系統及びXBB系統(BA.2.10.1系統及びBA.2.75系統の組換え体)並びにその下位系統がそれぞれ73か国及び43か国から報告されています。当該の期間において、世界中で提出された検体を比較すると、BQ.1系統が19.1%から23.1%まで増加したと示されました。また、XBB系統の有病率も増加し、当該の期間において、2.0%から3.3%まで増加しました。
 
オミクロン株の下位系統の流行に係る傾向については、現在の新型コロナウイルス感染症の調査システムにおける限界を考慮する必要があります。これについては、各国間のゲノム解析能力及び検体採取上の戦略の違い、時間経過に伴う検体採取上の戦略の変化、世界各国から共有される実施検査数及び検体の減少、検体提出の遅延が含まれます。
 
新型コロナウイルスのパンデミックについては、複数のVOCによって引き起こされる感染の波という特徴があります。国家間で分散はあるものの、2022年1月以降において、デルタ株から置換した後に、オミクロン株が優勢なVOCとなっています。複数の国において、オミクロン株の亜系統であるBA.1系統及びその下位系統による感染者数が急増しました。現在500を超えるオミクロン株の亜系統が流行しています。現在までに58を超えるBA.1系統の下位系統にPANGO系統が割り当てられています。複数のWHO管轄地域にわたる国々において、BA.1系統の感染に続き、オミクロン株のBA.2亜系統による感染の波が発生しました。BA.2系統については、218を超える下位系統の亜系統があり(BJ.1系統、XBB系統、BA.2.75系統及びBA.2.3.20系統を含む。)、これらはWHOの監視下にあるオミクロン株の亜系統です。BA.3系統及びその下位系統はこれまで29か国から報告されており、疫学的第41週(2022年10月10日から10月16日まで。)の世界的な有病率は1%です。BA.3系統による感染の波の報告は、ありませんでした。BA.3系統の出現に続いてBA.4系統及びBA.5系統が出現し、世界的に感染者数及び死亡者数が大幅に増加しました。BA.4系統及びBA.5系統は、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に同類の変異を共有していますが、プロテオームの部分で互いに異なります。合算すると、260以上の下位系統があります。BA.5系統及びその下位系統については、国によって優先度が異なりますが、世界的に継続して優勢です。BA.5系統の下位系統のうち、BA.5.2系統、BA.5.2.1系統、BF.5系統(BA.5.2.1.5系統)及びBF.7系統(BA.5.2.1.7系統)が最も流行している亜系統です。

図4A及びB 新型コロナウイルスの検体についての数及び割合(2022年11月21日時点)
 
表2 過去4週間における新型コロナウイルスの検体の相対的な割合

ワクチン

図5 オミクロン株のVOCに対する初回接種及び1回目の追加接種のワクチンの効果
 
図5は、時間経過に伴うオミクロン株に対する絶対的なワクチンの効果(以下「VE」という。)について要約したものです(初回接種のワクチンで層別化されたものです。)。追加接種は、異なるワクチンの可能性があります(すなわち、同種及び別種の追加接種のVEが示されています。)。図5に含まれるすべてのワクチンは新型コロナウイルスに基づくワクチンであり、変異株に基づくワクチンのVEデータはいまだ利用できません。
 
前回の更新(2022年10月26日)以降で 2の新しい研究が図に追加されています。一方の研究は、レバノンの国営航空会社の従業員を対象とし、オミクロン株による感染に対するファイザー製ワクチン及びガマレヤ製ワクチンの初回接種のVEを、ファイザー製ワクチンの追加接種のVEとともに評価しました。第2の研究は、米国の成人を対象とし、オミクロン株のBA.4系統及びBA.5系統による外来利用、救急・集中治療部門の外来利用及び入院に対するファイザー製ワクチンの初回接種及び追加接種のVEを評価しました。

オミクロン株の変異株に対するワクチンの絶対的なVEの結果に対する解釈(初回接種及び1回目の追加接種)

今日に至るまで、19か国(アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、チェコ、デンマーク、フィンランド、中国(香港特別自治区)、イスラエル、イタリア、レバノン、ノルウェー、パラグアイ、カタール、シンガポール、南アフリカ、英国、米国及びザンビア)から53の研究がオミクロン株の変異株に対する7つのワクチンの予防を評価しました(図5に示す1つ以上のVE推定値を伴う6のワクチンの科学的根拠を伴う。19の研究にあっては初回接種のみの、7の研究にあっては1回目の追加接種のみの、27の研究にあっては初回及び1回目の追加接種両方のVE推定値を評価しました。)。これらの研究は、ワクチン初回接種後のオミクロン株の変異株に対する全ての予防(感染、発症及び重症化の予防をいう。以下同じ。)のVEが新型コロナウイルス及び他の過去に流行していた4のVOCに対するVEと比較して減少したと報告しています。重要なことに、大多数の研究で、オミクロン株の変異株に対する重症化予防のVE推定値については、依然として他の予防のものより高いままです。ワクチンの1回目の追加接種は、初回及び追加接種で、利用可能な推定値を伴うスケジュールの全ての組合せの中で、全ての予防のVEを著明に改善します(参照)。1回目の追加接種後の感染及び発症の予防のVEは、重症化予防と比較して1回目の追加接種後の6か月で減少します。しかしながら、6か月を超えて追加接種のVEを評価した研究はありません。
 
重症化予防のVEについては、ワクチンの初回接種後6か月を超えると、ほぼ減少がありません。mRNAワクチン(モデルナ製ワクチン及びファイザー製ワクチン)を対象とした18のVE推定値のうち、12の推定値(全体の67%)では、ワクチン初回接種後の3か月間でVEが70%以上でした。ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ製ワクチン、ヤンセン製ワクチン及びガマレヤ製ワクチン)を対象とした3の研究のうち、全てVEは70%未満でした(2つの研究にあってはアストラゼネカ製ワクチン及びガマレヤ製ワクチンのVEを70%未満と報告し、1の研究にあってはヤンセン製ワクチンのVEを50%未満と報告しました。)。不活化ワクチンを対象とした4の推定値のうち、シノバック製ワクチンを対象とした3の推定値及びシノファーム製ワクチンを対象とした1の推定値でVEが50%以上70%未満でした(シノファーム製ワクチンを対象とした1の推定値は、図にありません。)。ワクチンの初回接種後3か月を超えると、mRNAワクチンを対象とした47のVE推定値のうち、17の推定値(全体の36%)にあってはVEが70%以上であり、31の推定値(全体の66%)にあってはVEが50%以上でした。アストラゼネカ製ワクチンを対象とした13の推定値のうち、1の推定値(全体の8%)にあってはVEが70%以上であり、10の推定値(全体の77%)にあってはVEが50%以上でした。ウイルスベクターワクチンであるヤンセン製ワクチンの1回接種を対象とした3の推定値については、VEが70%未満であり(そのうち1の推定値は、50%以上でした。)、シノバック製ワクチンを対象とした4のVE推定値については、VEが50%以上70%未満でした。
 
全ての研究で1回目の追加接種後に重症化予防のVEが改善しました。追加接種後14日から3か月までの期間において、重症化予防のVEを評価した45のVE推定値のうち、39の推定値(全体の87%)でVEが70%以上でした(42の推定値にあってはmRNAワクチン、2の推定値にあってはヤンセン製ワクチン、1の推定値にあってはシノバック製ワクチン、それらの追加接種を評価しました。)。ファイザー製ワクチンの追加接種を対象とした1の推定値及びモデルナ製ワクチンの追加接種を対象とした1の推定値にあってはVEが50%未満でした(信頼区間は、特にモデルナ製ワクチンにおいて広い。)。mRNAワクチンの追加接種後3から6か月までの期間において、36の推定値のうち28の推定値(全体の78%)でVEが70%以上でした(36の推定値のうち、26の推定値にあってはmRNAワクチン、8の推定値にあってはアストラゼネカ製ワクチン、2の推定値にあってはシノバック製ワクチンの初回接種を対象としました。)。1の研究については、シノバック製ワクチンの3回目接種後3から6か月までの期間において、VEが50%以上70%未満でした。
 
全ての研究で1回目の追加接種後に重症化予防のVEが改善しました。追加接種後14日から3か月までの期間において、重症化予防のVEを評価した45のVE推定値のうち、39の推定値(全体の87%)でVEが70%以上でした(42の推定値にあってはmRNAワクチン、2の推定値にあってはヤンセン製ワクチン、1の推定値にあってはシノバック製ワクチン、それらの追加接種を評価しました。)。ファイザー製ワクチンの追加接種を対象とした1の推定値及びモデルナ製ワクチンの追加接種を対象とした1の推定値にあってはVEが50%未満でした(信頼区間は、特にモデルナ製ワクチンにおいて広い。)。mRNAワクチンの追加接種後3から6か月までの期間において、36の推定値のうち28の推定値(全体の78%)でVEが70%以上でした(36の推定値のうち、26の推定値にあってはmRNAワクチン、8の推定値にあってはアストラゼネカ製ワクチン、2の推定値にあってはシノバック製ワクチンの初回接種を対象としました。)。1の研究については、シノバック製ワクチンの3回目接種後3から6か月までの期間において、VEが50%以上70%未満でした。
 
初回接種後3か月以内の期間において、感染及び発症予防のVEは、重症化予防のVEより低く、時間経過とともに著明に減少します。発症予防のVEについては、20のVE推定値うち、5の推定値(全体の25%)にあってはmRNAワクチンのVEが70%以上であり、12の推定値(全体の60%)にあってはVEが50%以上でした。アストラゼネカ製ワクチンを対象とする4のVE推定値のうち、1の推定値(全体の25%)にあってはVEが70%以上であり、残りの3の推定値にあってはVEが50%未満でした。ヤンセン製ワクチンを対象とした1の推定値にあってはVEが70%以上であり、シノバック製ワクチンを対象とした3の推定値にあってはVEが50%未満でした。ワクチン接種後3か月を超えると、45のVE推定値があり(35の推定値にあってはmRNAワクチン、8の推定値にあってはアストラゼネカ製ワクチン、2の推定値にあってはシノバック製ワクチンを評価しました。)、そのうち1の推定値のみ(全体の2%)については、VEが50%以上でした。mRNAワクチン、アストラゼネカ製ワクチン又はシノバック製ワクチンの初回接種完了後にmRNAワクチンを追加接種した場合の発症予防のVEについては、追加接種後14日から3か月までの期間において、28のVE推定値のうち、8の推定値(全体の29%)にあってはVEが70%以上、23の推定値(全体の82%)にあってはVEが50%以上でした。アストラゼネカ製ワクチンの3回接種を評価した2のVE推定値のうち、1の推定値(全体の50%)についてはVEが50%以上70%未満であり、もう片方の推定値にあっては50%未満でした。ヤンセン製ワクチンの2回接種を評価した1の推定値にあっては50%以上70%未満であり、シノバック製ワクチンの3回接種を評価した1の推定値にあっては50%未満でした。1回目の追加接種の発症予防は時間経過とともに急速に減少しました(mRNAワクチンの追加接種後3から6か月までの期間において、20の推定値のうち、4の推定値(全体の20%)でVEが50%以上70%未満でした。)。追加接種後3から6か月までの期間において、アストラゼネカ製ワクチンの3回接種を対象とした1の推定値及びシノバック製ワクチンの3回接種を対象とした1の推定値については、VEが50%未満でした。感染予防のVEについては、発症予防のものと同様の弱い減衰の類型を示しました。
 
注目すべき点については、前回の更新以降において、米国の成人のうち24,356人の医療従事者を対象とする1の研究で、オミクロン株の亜系統に対するVEの新たな科学的根拠が提供されました。当該の研究において、BA.4系統及びBA.5系統による外来利用、救急・集中治療部門利用及び入院に対するファイザー製ワクチンの初回接種の予防はほぼないことが示されました。入院に対するファイザー製ワクチンの追加接種のVEについては、70%を超えるものの6か月までに50%未満に低下し、中等度の結果に対するVEは50%を超えるものの3か月までに50%未満に低下しました。

オミクロン株の変異株に対するワクチンの絶対的なVE及び相対的なVEの結果に対する解釈(2回目の追加接種)

図6 オミクロン株に対するワクチンの絶対的なVE(2回目の追加接種について未接種と比較する。)
 
図7 オミクロン株に対するワクチンの相対的なVE(2回目の追加接種について1回目の追加接種と比較する。)
 
13の研究については、mRNAワクチンによる2回の追加接種(合計4回)の絶対的なVEを評価しており、4回接種を受けた人々のうち感染及び重症化を未接種の集団と比較しています。オミクロン株による死亡、重症化、発症及び感染に対するmRNAワクチンの2回接種のVE推定値については、それぞれ100%(5の研究のうち5)、74%(31の研究のうち23)、10%(10の研究のうち1)及び11%(9の研究のうち1)の研究で70%以上でした(図6)。推定値の大半については、2回の追加接種後の追跡期間が4か月未満でした。2回の追加接種による予防期間については、科学的根拠が限定されています。しかしながら、5の研究については、1回の追加接種と同様に、時間経過とともに同様の減少が判明しました。
 
現在まで17の研究(図7を参照)は、長期療養施設の入居者、高齢者、医療従事者及び18歳以上の成人を対象とし、9か月前から直近までmRNAワクチンを1回追加接種した集団とオミクロン株による感染、発症、重症化及び死亡のリスクを比較することで、mRNAワクチンを2回追加接種した場合の相対的なVEを評価しています。mRNAワクチンの2回の追加接種による相対的なVEについては、感染及び発症よりも重症化及び死亡の方が高くなりました。
 
相対的なVEの解釈については、容易ではない点に注意する必要があります。絶対的なVE又は2回目の追加接種の後に予防が可能な症例を導入することは、困難です。相対的なVEが高ければ、絶対的なVEの微増する可能性があります。さらに、絶対的なVEの差異(しばし報告されない。)及びそれぞれの研究にある疫学的な流れのため、相対的なVEを研究間で比較することは不可能です。相対的なVEの解釈に関する追加の情報については、新型コロナウイルス感染症に係る世界の状況報告70(2022年6月29日)の「相対的なVEという特別な焦点」を参照してください。

WHO管轄地域別の概況

アフリカ地域

新規感染者数については、直近1週間で6,074人と報告され、前週と比較して9%減少しました。アフリカ地域内におけるデータが利用可能な49か国の4か国(全体の8%)については、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、マイヨットで159%(76人から197人)、アルジェリアで109%(34人から71人)及びチャドで50%(4人から6人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で38人と報告され、前週と比較して124%増加しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
南アフリカ 4,039人 6.8人 17%増加
ケニア 604人 1.1人 14%減少
レユニオン 575人 64.2人 13%増加
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
南アフリカ 24人 1.0人未満 200%増加
ケニア 6人 1.0人未満
コンゴ民主共和国 3人 1.0人未満 50%増加
※前週の報告なし。

北米・中南米地域

新規感染者数については、直近1週間で454,256人と報告され、前週と比較して3%増加しました。南北アメリカ地域内におけるデータが入手可能な56か国中の12か国(全体の21%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、ガイアナで221%(19人から61人)、フランス領ギアナで175%(112人から308人)及びドミニカで121%(222人から490人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で3,060人と報告され、前週と比較して11%減少しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
米国 274,067人 82.8人 3%減少
ブラジル 91,297人 43.0人 54%増加
チリ 39,013人 204.1人 16%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
米国 2,202人 1.0人未満 5%減少
カナダ 268人 1.0人未満 16%減少
ブラジル 251人 1.0人未満 23%減少

 

東地中海地域

新規感染者数については、直近1週間で8,505人と報告され、前週と比較して22%減少しました。東地中海地域内におけるデータが利用可能な22か国中の1か国(全体の5%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、エジプトで33%(6人から8人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で49人と報告され、前週と比較して20%減少しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
カタール 2,186人 75.9人 10%減少
UAE 1,519人 15.4人 12%減少
バーレーン 1,479人 86.9人 16%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
イラン 15人 1.0人未満 17%減少
サウジアラビア 14人 1.0人未満 7%減少
レバノン 7人 1.0人未満
※前週の報告なし。
 

欧州地域

新規感染者数については、直近1週間で724,002人と報告され、前週と比較して11%減少しました。欧州地域内におけるデータが利用可能な61か国中の9か国(全体の15%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、ウズベキスタンで136%(181人から428人)、アンドラで111%(76人から160人)及びキルギスで58%(12人から19人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で2,513人と報告され、前週と比較して26%減少しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
フランス 186,446人 286.7人 23%増加
ドイツ 153,843人 185.0人 24%減少
イタリア 153,345人 257.1人 15%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
フランス 441人 1.0人未満 9%増加
ロシア 430人 1.0人未満 1%減少
イタリア 379人 1.0人未満 22%減少

東南アジア地域

新規感染者数については、直近1週間で54,194人と報告され、前週と比較して8%増加しました。東南アジア地域内におけるデータが利用可能な10か国中の2か国(全体の20%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、東ティモールで44%(9人から13人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で399人と報告され、前週と比較して13%増加しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
インドネシア 46,863人 17.1人 17%増加    
タイ 3,957人 5.7人 25%増加
インド 2,638人 1.0人未満 55%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
インドネシア 275人 1.0人未満
タイ 69人 1.0人未満 64%増加
インド 43人 1.0人未満 39%増加

 

西太平洋地域

新規感染者数については、直近1週間で1,186,550人と報告され、前週と比較して4%減少しました。西太平洋地域内におけるデータが利用可能な34か国中の5か国(全体の15%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、マーシャル諸島で2,775%(4人から115人)、ニウエで550%(2人から13人)及びグアムで110%(61人から128人)の最大の増加が報告されました。
 
新規死亡者数については、直近1週間で1,743人と報告され、前週と比較して1%増加しました。
 
新規感染者数が多い上位3か国
国名 新規感染者数 人口10万人当たりの
新規感染者数
前週との比較
日本 593,075人 468.9人 18%増加
韓国 364,536人 711.0人 2%増加
中国 158,813人 10.8人 8%減少
 
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 新規死亡者数 人口10万人当たりの
新規死亡者数
前週との比較
日本 702人 1.0人未満 27%増加
中国 476人 1.0人未満 16%増加
韓国 366人 1.0人未満 26%増加
 

出典

World Health Organization. “Weekly epidemiological update on COVID-19 – 23 November 2022”.WHO.2022.https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---23-november-2022,(参照2022-11-24).