新型コロナウイルス感染症に係る世界の状況報告(更新108)
COVID-19 Weekly Epidemiological Update(WHO)2023年3月30日
世界の概況
新規感染者数については、2023年2月27日から2023年3月26日まで(以下「過去28日間」という。)に3,576,996人と報告され、過去28日間と比較して27%減少しました(図1及び表1)。新規死亡者数については、過去28日間に25,157人と報告され、過去28日間と比較して39%減少しました(図1及び表1)。この全体的な減少傾向にもかかわらず、複数の国が感染者数の大幅な増加を直近で報告している点に注意が必要です。2023年3月26日時点で、全世界の累積感染者数にあっては761,321,408人、累積死亡者数にあっては6,886,489人です。
報告された新型コロナウイルス感染症の感染者における現在の傾向については、有病率の調査で示されたとおり、世界的な感染及び再感染の真の数値を過小評価したものです。これについては、部分的には多くの国における検査数の減少及び報告の遅延によるものです。この報告に示されたデータについては、不完全のおそれがあり、それゆえ、慎重に解釈する必要があります。さらに、過去数週間のデータについては、各国によって提出された新型コロナウイルス感染症の感染者数及び死亡者数における後ろ向きの変化を組み込みながら継続して更新されています。
WHOは、28日間の間隔を使用して疫学的傾向の変化を示します。この比較的広い時間間隔は、報告の遅延を説明し、新規感染者数の週毎の変動が緩徐となり、パンデミックが加速又は失速する点が明らかな図を継続して提供します。集計されたデータについては、WHOの新型コロナウイルス感染症ダッシュボードでいまだ利用可能であり、データのダウンロードが可能です。
管轄地域別の新規感染者数(過去28日間)については、西太平洋地域で49%、北米・中南米地域で29%、アフリカ地域で10%及び欧州地域で1%減少しました(東地中海地域で142%及び東南アジア地域で152%増加しました。)。管轄地域別の新規死亡者数(過去28日間)については、西太平洋地域で72%、アフリカ地域で43%、北米・中南米地域で38%、欧州地域で7%及び東南アジア地域で6%減少しました(東地中海地域で95%増加しました。)。
各国別では、新規感染者数が多い上位5か国(過去28日間)は、米国(678,002人、38%減少)、ロシア(333,073人、6%増加)、韓国(270,378人、23%減少)、中国(255,961人、52%減少)及び日本(242,894人、68%減少)でした。また、過去28日間における新規死亡者数が多い上位5か国は、米国(7,909人、35%減少)、英国(2,719人、1%減少)、日本(1,519人、68%減少)、中国(1,230人、79%減少)及びドイツ(1,085人、34%減少)でした。
図1 2023年3月26日時点のWHO管轄地域別の新型コロナウイルス感染者数及び世界の死亡者数の推移(28日間隔)

表1 2023年3月26日時点におけるWHO管轄地域別の新規又は新型コロナウイルス感染者の累積感染者数及び死亡者数(28日間隔)

報告された新型コロナウイルス感染症の感染者における現在の傾向については、有病率の調査で示されたとおり、世界的な感染及び再感染の真の数値を過小評価したものです。これについては、部分的には多くの国における検査数の減少及び報告の遅延によるものです。この報告に示されたデータについては、不完全のおそれがあり、それゆえ、慎重に解釈する必要があります。さらに、過去数週間のデータについては、各国によって提出された新型コロナウイルス感染症の感染者数及び死亡者数における後ろ向きの変化を組み込みながら継続して更新されています。
WHOは、28日間の間隔を使用して疫学的傾向の変化を示します。この比較的広い時間間隔は、報告の遅延を説明し、新規感染者数の週毎の変動が緩徐となり、パンデミックが加速又は失速する点が明らかな図を継続して提供します。集計されたデータについては、WHOの新型コロナウイルス感染症ダッシュボードでいまだ利用可能であり、データのダウンロードが可能です。
管轄地域別の新規感染者数(過去28日間)については、西太平洋地域で49%、北米・中南米地域で29%、アフリカ地域で10%及び欧州地域で1%減少しました(東地中海地域で142%及び東南アジア地域で152%増加しました。)。管轄地域別の新規死亡者数(過去28日間)については、西太平洋地域で72%、アフリカ地域で43%、北米・中南米地域で38%、欧州地域で7%及び東南アジア地域で6%減少しました(東地中海地域で95%増加しました。)。
各国別では、新規感染者数が多い上位5か国(過去28日間)は、米国(678,002人、38%減少)、ロシア(333,073人、6%増加)、韓国(270,378人、23%減少)、中国(255,961人、52%減少)及び日本(242,894人、68%減少)でした。また、過去28日間における新規死亡者数が多い上位5か国は、米国(7,909人、35%減少)、英国(2,719人、1%減少)、日本(1,519人、68%減少)、中国(1,230人、79%減少)及びドイツ(1,085人、34%減少)でした。
図1 2023年3月26日時点のWHO管轄地域別の新型コロナウイルス感染者数及び世界の死亡者数の推移(28日間隔)
表1 2023年3月26日時点におけるWHO管轄地域別の新規又は新型コロナウイルス感染者の累積感染者数及び死亡者数(28日間隔)
新型コロナウイルスの注目すべき変異株及び監視中である変異株
世界的な拡散及び有病率
世界的に2023年2月27日から2023年3月26日までの期間(28日間)において、54,922の検体がGISAIDを通じて共有されました。
WHOは、現在1の注目すべき変異株(以下「VOI」という。)、XBB.1.5系統及び6の監視下にある変異株(以下「VUM」という。)を詳細に調査しています。VUMは、BQ.1系統、BA.2.75系統、CH.1.1系統、XBB系統、XBF系統及びXBB.1.16系統です。XBB.1.16系統は、2023年3月22日に当該の一覧に追加されました。XBB.1.6系統はBA.2.10.1系統及びBA.2.75系統の組換え体であり、その上位系統であるXBB系統と比較して新型コロナウイルスのスパイクタンパクに3の追加の変異(E180V、F486P及びK478R)があります。F486P変異は、XBB.1.5系統と共有されています。新型コロナウイルスのスパイクタンパクの478の変異については、中和抗体価の減少、感染・伝播性の増加及び病原性と関連しています。712のXBB.1.16系統が21か国から3月27日時点で報告されています。ただし、これまでの報告については、XBB.1.16系統による入院、集中治療室(以下「ICU」という。)への入室又は死亡者数の増加は示されていません。さらに、XBB.1.16系統の重症度の兆候に関する研究が報告されていません。
XBB.1.5系統は、疫学的第6週(2023年2月6日から2月12日までの期間をいう。以下同じ。)の35.6%と比較して疫学的第10週(2023年3月6日から3月12日までの期間をいう。以下同じ。)に45.1%を世界的に占めています。XBB.1.5系統は、90か国で現在まで検出されています。疫学的第6週から10週までにGISAIDに提出された検体を比較すると、全てのVUM(XBB系統を除く。)が6.2%から19.7%まで増加しています。他の変異株で観察された傾向については、BQ.1系統が22.7%から8.4%まで減少し、BA.2.75系統が7.1%から1.7%まで減少し、CH.1.1系統及びXBF系統は安定したままでした(それぞれ7.2%から6.4%及び1.4%から1.4%まで推移しました。)。表2については、VOI及びVUMを報告している国の数及び有病率(疫学的第6週から第10週までの期間)の有病率を示しています。
表2 新型コロナウイルスのVOI及びVUMに関する週毎の有病率(2023年の疫学的第6週から疫学的第10週までの期間)

*印は、下位系統を示します。XBB.1.16*系統は、XBB*系統に含まれています。他については、他の流行している系統です(VOI、VUM、BA.1*系統、BA.2*系統、BA.3*系統、BA.4*系統及びBA.5*系統を除く。)。
WHOは、現在1の注目すべき変異株(以下「VOI」という。)、XBB.1.5系統及び6の監視下にある変異株(以下「VUM」という。)を詳細に調査しています。VUMは、BQ.1系統、BA.2.75系統、CH.1.1系統、XBB系統、XBF系統及びXBB.1.16系統です。XBB.1.16系統は、2023年3月22日に当該の一覧に追加されました。XBB.1.6系統はBA.2.10.1系統及びBA.2.75系統の組換え体であり、その上位系統であるXBB系統と比較して新型コロナウイルスのスパイクタンパクに3の追加の変異(E180V、F486P及びK478R)があります。F486P変異は、XBB.1.5系統と共有されています。新型コロナウイルスのスパイクタンパクの478の変異については、中和抗体価の減少、感染・伝播性の増加及び病原性と関連しています。712のXBB.1.16系統が21か国から3月27日時点で報告されています。ただし、これまでの報告については、XBB.1.16系統による入院、集中治療室(以下「ICU」という。)への入室又は死亡者数の増加は示されていません。さらに、XBB.1.16系統の重症度の兆候に関する研究が報告されていません。
XBB.1.5系統は、疫学的第6週(2023年2月6日から2月12日までの期間をいう。以下同じ。)の35.6%と比較して疫学的第10週(2023年3月6日から3月12日までの期間をいう。以下同じ。)に45.1%を世界的に占めています。XBB.1.5系統は、90か国で現在まで検出されています。疫学的第6週から10週までにGISAIDに提出された検体を比較すると、全てのVUM(XBB系統を除く。)が6.2%から19.7%まで増加しています。他の変異株で観察された傾向については、BQ.1系統が22.7%から8.4%まで減少し、BA.2.75系統が7.1%から1.7%まで減少し、CH.1.1系統及びXBF系統は安定したままでした(それぞれ7.2%から6.4%及び1.4%から1.4%まで推移しました。)。表2については、VOI及びVUMを報告している国の数及び有病率(疫学的第6週から第10週までの期間)の有病率を示しています。
表2 新型コロナウイルスのVOI及びVUMに関する週毎の有病率(2023年の疫学的第6週から疫学的第10週までの期間)
*印は、下位系統を示します。XBB.1.16*系統は、XBB*系統に含まれています。他については、他の流行している系統です(VOI、VUM、BA.1*系統、BA.2*系統、BA.3*系統、BA.4*系統及びBA.5*系統を除く。)。
WHO管轄地域別の概況
アフリカ地域
新規感染者数については、過去28日間で14,867人と報告され、前の28日間と比較して10%減少しました。アフリカ地域内におけるデータが利用可能な50か国の15か国(全体の30%)については、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、ギニア・ビサウで3,757%(7人から270人)、サントメ・プリンシペで3,300%(2人から68人)及びモーリタニアで1,250%(2人から27人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で25人と報告され、前の28日間と比較して43%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国
※過去28日間の報告がない。

新規死亡者数については、過去28日間で25人と報告され、前の28日間と比較して43%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
南アフリカ | 8,856人 | 14.9人 | 50%増加 |
モーリシャス | 1,509人 | 118.7人 | 72%増加 |
ザンビア | 708人 | 3.9人 | 76%減少 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
ジンバブエ | 11人 | 1.0人未満 | 10%増加 |
カメルーン | 3人 | 1.0人未満 | ※ |
ザンビア | 3人 | 1.0人未満 | 77%減少 |
北米・中南米地域
新規感染者数については、過去28日間で1,109,251人と報告され、前の28日間と比較して29%減少しました。当該地域内におけるデータが利用可能な56か国の6か国(全体の11%)については、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、チリで93%(46,079人から88,868人)、サン・バルテルミーで93%(14人から27人)及びトリニダード・トバゴで73%(1,152人から1,998人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で10,736人と報告され、前の28日間と比較して38%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国

新規死亡者数については、過去28日間で10,736人と報告され、前の28日間と比較して38%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
米国 | 678,002人 | 204.8人 | 38%減少 |
ブラジル | 184,146人 | 86.6人 | 20%減少 |
チリ | 88,868人 | 464.9人 | 93%増加 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
米国 | 7,909人 | 2.4人 | 35%減少 |
ブラジル | 989人 | 1.0人未満 | 55%減少 |
カナダ | 572人 | 1.5人 | 29%減少 |
東地中海地域
新規感染者数については、過去28日間で36,571人と報告され、前の28日間と比較して142%増加しました。東地中海地域内におけるデータが利用可能な22か国中の11か国(全体の50%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、イランで360%(3,656人から16,829人)、クウェートで325%(310人から1,316人)及びリビアで192%(12人から35人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で464人と報告され、前の28日間と比較して95%増加しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国

新規死亡者数については、過去28日間で464人と報告され、前の28日間と比較して95%増加しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
イラン | 16,829人 | 20.0人 | 360%増加 |
UAE | 4,753人 | 48.1人 | 88%増加 |
カタール | 4,188人 | 145.4人 | 181%増加 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
イラン | 354人 | 1.0人未満 | 261%増加 |
レバノン | 37人 | 1.0人未満 | 同等 |
チュニジア | 25人 | 1.0人未満 | 11%減少 |
欧州地域
新規感染者数については、過去28日間で1,483,116人と報告され、前の28日間と比較して1%減少しました。欧州地域内におけるデータが利用可能な61か国中の22か国(全体の36%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、キルギスで224%(42人から136人)、ウクライナで193%(19,308人から56,540人)及びアルメニアで174%(615人から1,688人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で10,357人と報告され、前の28日間と比較して7%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国

新規死亡者数については、過去28日間で10,357人と報告され、前の28日間と比較して7%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
ロシア | 333,073人 | 228.2人 | 6%増加 |
ドイツ | 203,983人 | 245.3人 | 47%減少 |
フランス | 161,637人 | 248.5人 | 64%増加 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
英国 | 2,719人 | 4.0人 | 1%減少 |
ドイツ | 1,085人 | 1.3人 | 34%減少 |
ロシア | 1,043人 | 1.0人未満 | 1%減少 |
東南アジア地域
新規感染者数については、過去28日間で27,679人と報告され、前の28日間と比較して152%増加しました。東南アジア地域内におけるデータが利用可能な11か国中の7か国(全体の64%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、インドで437%(3,378人から18,130人)、モルディブで129%(17人から39人)及びネパールで89%(44人から83人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で175と報告され、前の28日間と比較して6減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国

新規死亡者数については、過去28日間で175と報告され、前の28日間と比較して6減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
インド | 18,130人 | 1.3人 | 437%増加 |
インドネシア | 8,405人 | 3.1人 | 39%増加 |
タイ | 597人 | 1.0人未満 | 43%減少 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
インドネシア | 86人 | 1.0人未満 | 18%減少 |
インド | 62人 | 1.0人未満 | 114%増加 |
タイ | 24人 | 1.0人未満 | 48%減少 |
西太平洋地域
新規感染者数については、過去28日間で905,512人と報告され、前の28日間と比較して49%減少しました。西太平洋地域内におけるデータが利用可能な35か国中の8か国(全体の23%)では、20%以上の新規感染者数の増加が報告され、サモアで928%(25人から257人)、ミクロネシアで534%(277人から1,755人)及びマーシャル諸島で209%(34人から105人)の最大の増加が報告されました。
新規死亡者数については、過去28日間で3,400人と報告され、前の28日間と比較して72%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
新規死亡者数が多い上位3か国

新規死亡者数については、過去28日間で3,400人と報告され、前の28日間と比較して72%減少しました。
新規感染者数が多い上位3か国
国名 | 新規感染者数 | 人口10万人当たりの 新規感染者数 |
前週との比較 |
韓国 | 270,378人 | 527.4人 | 23%減少 |
中国 | 255,961人 | 17.4人 | 52%減少 |
日本 | 242,894人 | 192人 | 68%減少 |
新規死亡者数が多い上位3か国
国名 | 新規死亡者数 | 人口10万人当たりの 新規死亡者数 |
前週との比較 |
日本 | 1,519人 | 1.2人 | 68%減少 |
中国 | 1,230人 | 1.0人未満 | 79%減少 |
韓国 | 274人 | 1.0人未満 | 51%減少 |
入院及び集中治療室入室
2023年2月20日から2023年3月19日までの期間(以下本項における「過去28日間」という。)において、合計60,080件の新規入院数及び2,470件のICU入室数が世界的に報告されました。これについては、過去28日間の前の28日間(2023年1月23日から2月29日までの期間)と比較して新規入院数及び新規ICU入室数がそれぞれ9%及び5%減少したことを示しています。当該の提示された入院数に関するデータについては、暫定的なものであり、新規のデータが利用可能になると、変更となるおそれがあります。さらに、入院データは報告遅延の対象となります。これらのデータについては、新型コロナウイルスの偶発的な感染による入院及び新型コロナウイルス感染症の重症化による入院の双方が含まれる可能性があります。
過去28日間に42か国(18%)が新たな入院に関するデータを少なくとも1回WHOへ報告しました。新規入院数に関する高い割合を報告した地域については、欧州地域(39%、24か国)、東地中海地域(23%、5か国)、東南アジア地域(18%、2か国)、北米・中南米地域(9%、5か国)、アフリカ地域(8%、4か国)及び西太平洋地域(6%、2か国)となります。当該の期間で合計24か国(10%)が一貫して新規入院数を報告しました。
新規入院数を一貫して報告した24か国のうち8か国(33%)が前の28日間と比較して20%以上の増加を記録しました(オランダ(102%、1,384件から2,799件)、ベルギー(68%、2,079件から3,492件)マルタ(67%、48件から80件)、ルクセンブルク(50%、48件から72件)、ウクライナ(48%、10,388件から15,378件)、カタール(44%、50件から72件)、チュニジア(36%、56件から76件)及びスロバキア(29%、878件から1,129件))。新規入院数が最多の国については、ウクライナ(48%増加、10,388件から15,378件)、フランス(13%増加、7,134件から8,095件)及びイタリア(25%減少、6,476件から4,878件)です。
WHO管轄6地域全体において、過去28日間に合計29か国(12%)が新たなICU入室に関するデータを少なくとも1回WHOに報告しました。新たなICU入室に関するデータを報告している国の割合が最も高い地域については、欧州地域(26%、16国)、東地中海地域(14%、3か国)、西太平洋地域(11%、4か国)、東南アジア地域(9%、1か国)、北米・中南米地域(5%、3か国)及びアフリカ地域(4%、2か国)です。当該期間にICU入室を一貫して報告した国の割合については、8%(18か国)でした。
一貫して新たなICU入室数を報告した18か国のうち、3か国(17%)が20%以上の増加を示しました(オランダ(132%増加、78件から181件)、パキスタン(62%増加、13件から21件)及びチェコ(27%、78件から99件))。ICU入室数が最多の国については、フランス(7%増加、731件から779件)、ウクライナ(14%増加、402件から457件)及びイタリア(31%減少、267件から183件)でした。
図4 WHOへ週毎に報告された新型コロナウイルス感染症の感染者数、死亡者数、入院数及びICU入室数(2023年3月19日時点)
※直近の数週間は報告遅延の対象のため、減少傾向として解釈する必要はありません。

過去28日間に42か国(18%)が新たな入院に関するデータを少なくとも1回WHOへ報告しました。新規入院数に関する高い割合を報告した地域については、欧州地域(39%、24か国)、東地中海地域(23%、5か国)、東南アジア地域(18%、2か国)、北米・中南米地域(9%、5か国)、アフリカ地域(8%、4か国)及び西太平洋地域(6%、2か国)となります。当該の期間で合計24か国(10%)が一貫して新規入院数を報告しました。
新規入院数を一貫して報告した24か国のうち8か国(33%)が前の28日間と比較して20%以上の増加を記録しました(オランダ(102%、1,384件から2,799件)、ベルギー(68%、2,079件から3,492件)マルタ(67%、48件から80件)、ルクセンブルク(50%、48件から72件)、ウクライナ(48%、10,388件から15,378件)、カタール(44%、50件から72件)、チュニジア(36%、56件から76件)及びスロバキア(29%、878件から1,129件))。新規入院数が最多の国については、ウクライナ(48%増加、10,388件から15,378件)、フランス(13%増加、7,134件から8,095件)及びイタリア(25%減少、6,476件から4,878件)です。
WHO管轄6地域全体において、過去28日間に合計29か国(12%)が新たなICU入室に関するデータを少なくとも1回WHOに報告しました。新たなICU入室に関するデータを報告している国の割合が最も高い地域については、欧州地域(26%、16国)、東地中海地域(14%、3か国)、西太平洋地域(11%、4か国)、東南アジア地域(9%、1か国)、北米・中南米地域(5%、3か国)及びアフリカ地域(4%、2か国)です。当該期間にICU入室を一貫して報告した国の割合については、8%(18か国)でした。
一貫して新たなICU入室数を報告した18か国のうち、3か国(17%)が20%以上の増加を示しました(オランダ(132%増加、78件から181件)、パキスタン(62%増加、13件から21件)及びチェコ(27%、78件から99件))。ICU入室数が最多の国については、フランス(7%増加、731件から779件)、ウクライナ(14%増加、402件から457件)及びイタリア(31%減少、267件から183件)でした。
図4 WHOへ週毎に報告された新型コロナウイルス感染症の感染者数、死亡者数、入院数及びICU入室数(2023年3月19日時点)
※直近の数週間は報告遅延の対象のため、減少傾向として解釈する必要はありません。
出典
World Health Organization. “Weekly epidemiological update on COVID-19 – 30 March 2023”.WHO.2023.https://www.who.int/publications/m/item/weekly-epidemiological-update-on-covid-19---30-march-2023,(参照2023-03-31).