侵襲性髄膜炎菌感染症-サウジアラビア王国(2025年4月11日)

海外に渡航される皆様へ

今回サウジアラビアで報告された侵襲性髄膜炎菌感染症は、髄膜炎菌による感染症です。飛沫感染が主な感染経路で、通常、感染してから2~10日程度で発症し急速に進行します。髄膜炎では頭痛、発熱、意識障害などの症状を引き起こします。そのほか、敗血症、関節炎などの全身性の重篤な病気を引き起こすことがあります。様々な国から人々が集まるような大規模な集会やイベントでの集団感染の報告があります。渡航前に髄膜炎菌ワクチンを接種しておくことで、予防ができます。
以下の点を事前に確認して、健康に気を付けて渡航してください。
  • 渡航前の情報収集
    サウジアラビアで流行している感染症に関する情報、渡航先の医療情報、髄膜炎菌感染症に関する情報を、FORTHや外務省などの公式な情報源で確認してください。トラベルクリニックで渡航前に対策について相談することも可能です。ハッジやウムラに参加する場合には、入国時に髄膜炎菌ワクチンの接種証明を求められます。
  • 渡航中の健康管理
    1. 基本的な感染予防策
      石鹸と水での手洗いやアルコール消毒液の使用などの手指衛生、マスクの着用や咳エチケットといった基本的感染予防策は、侵襲性髄膜炎菌感染症に対しても有効です。
    2. リスクを軽減するための対策
      髄膜炎菌は飛沫感染が主な感染経路なので、マスクの着用で感染するリスクを減らせます。また、国際的な大規模集会イベントに参加する場合は、事前に髄膜炎菌ワクチンを接種することで感染するリスクを減らすことができます。
    3. 体調不良時の行動
      渡航中に発熱、頭痛など、髄膜炎菌感染症を疑う症状が出た場合は、速やかに現地の医療機関を受診し、渡航歴・現地での行動を必ず伝えてください。
  • 帰国後の対応
    日本へ帰国した時に体調に異常があれば、空港や港の検疫所で渡航歴・現地での行動を伝えたうえで相談してください。 帰国後10日間程度の期間、ご自身の健康状態に注意し、異常があれば速やかに医療機関に相談してください。この際も渡航歴・現地での行動を伝えてください。

そのほか、海外渡航に関する一般的な注意事項はこちらをご参照ください

以下のDisease Outbreak Newsの翻訳は、厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成しています。

状況概要

2025年3月13日、サウジアラビア王国(以下、サウジアラビア)の国際保健規則(IHR; International Health Regulations)国家連絡窓口(NFP; National Focal Point)は、世界保健機関(WHO; World Health Organization)に侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD; Invasive Meningococcal Disease)の症例11件を報告しました。また、2025年2月11日から3月18日までの間、WHO東地中海地域事務局のIHR連絡窓口は、通知またはサウジアラビアのIHR NFPとの二国間コミュニケーションを通じ、IMDの症例6例の報告を受けました。これらの症例は、ウムラ(イスラム教の小巡礼)から帰国した人に関連していました。髄膜炎菌感染症は、特にハッジ(大巡礼)やウムラなどの大規模集会イベントにおいて、世界的な公衆衛生上の懸念事項となり続けています。サウジアラビア政府は、ハッジやウムラへの参加に際して、予防接種に関する項目を含む健康に関する要件を定期的に発出しています。しかし、2025年3月10日時点でサウジアラビア国外から来るウムラ巡礼者の54%しか、この予防接種要件を満たしていないと、サウジアラビアの保健当局は推定しています。様々な国から多数の巡礼者がサウジアラビアに訪れますが、それぞれの国の髄膜炎菌感染症の発生率が異なるため、このような大勢の人が集まる場所では、国際的な感染拡大につながるリスクが高まります。最近ウムラに関連する症例が報告されたことを受け、WHOはハッジやウムラのような大規模集会に参加する予定の人全員に対し、出発の少なくとも10日前までには、髄膜炎菌ワクチンを接種しておくことを強く推奨しています。

発生の詳細

2025年3月13日、サウジアラビアの IHR、NFPは、WHOに11例のIMD確定症例を報告しました。すべての症例は、2025年1月7日から3月12日までの間にサウジアラビアでのウムラに参加した人に関連していました。
11例の確定症例のうち、4例はWHO東地中海地域の3か国から報告され、残りの症例はWHO南東アジア地域の国々からの渡航歴があります。症例の年齢中央値は36歳(範囲:6歳~69歳)で、64%が男性でした。症例は2025年1月7日から3月2日までに診断され、いずれの症例も髄膜炎菌ワクチンの接種歴がありませんでした。すべての症例はサウジアラビアの病院で治療を受け、完全に回復して退院しました。血清型検査により、原因菌は髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)W135型であることが確認されました。
加えて、2025年2月11日から3月18日までの間、WHO東地中海地域IHR連絡窓口は、ウムラから帰国したIMD症例6例の報告を受けました。そのうち3例はWHOヨーロッパ地域から、3例はWHO東地中海地域から報告されました。症例の中央値年齢は19歳(範囲:6歳~30歳)で、6例のうち2例からはW135型が確認されました。

侵襲性髄膜炎菌感染症の疫学

侵襲性髄膜炎菌感染症は、髄膜炎菌(N. meningitidis)によって引き起こされる致死的な細菌感染症で、迅速かつ適切な治療を受けても、重篤な後遺症を残し、高い確率で致命的になります。
髄膜炎菌感染症は世界中で発生が報告されており、散発性、クラスター発生、または地域流行性の感染症として広がっていますが、地域によってまん延状況が異なります。ワクチン接種率が低い地域、過密な生活環境、医療サービスへのアクセスの制限や途絶、ハッジやウムラのような宗教的巡礼を含む大規模な集会など、感染伝播が促進される環境では、アウトブレイクが発生しやすくなっています。サウジアラビアでは、公衆衛生当局が定期的なリスク評価を実施し、髄膜炎菌感染症が大規模集会における重要な公衆衛生上の脅威であることを認識しています。そのため、ハッジとウムラのためにサウジアラビアへ渡航する前に、血清群A、C、W、Yを予防する4価髄膜炎菌ワクチン(MenACWY)の接種の義務付けがこれまでも数年にわたって維持されてきました。 しかし、ウムラのためのワクチン接種遵守率は過去2年間で低下しています。
髄膜炎菌感染症が流行している国を含めた様々な国からサウジアラビアへ多くの巡礼者が渡航するため、髄膜炎菌感染症の国際的な感染拡大のリスクが高まっています。2024年には、ウムラまたはサウジアラビアへの巡礼に関連した髄膜炎菌感染症の症例が、米国、英国、フランスから合計12例報告されました。このうち9例はワクチン未接種であり、残る3例のワクチン接種歴は不明でした。12例中11例で抗菌薬への感受性情報が得られ、3例でシプロフロキサシン耐性株が確認されました。宗教的な巡礼を目的としたサウジアラビアへの渡航に関連した症例が、2025年に複数の国からすでに17例報告されています。

公衆衛生上の取り組み

リーダーシップと調整:
  • ガイドラインの普及:サウジアラビア政府は、ハッジとウムラのための健康要件を定期的に発出しています。これらはサウジアラビア保健省のウェブサイトに掲載され、外交ルートを通じてすべての国に周知されています。重要な要件の1つとして、すべての旅行者はハッジやウムラに出発する前にMenACWYワクチンを接種する必要があります。
サーベイランス:
  • 入国地点でのスクリーニング:サウジアラビアの入国地点で保健当局は、ハッジやウムラのシーズン中にIMDの兆候や症状を目視でチェックするスクリーニングが実施されています。また、必要な健康プロトコルが遵守されているかを確認するために、旅行者の健康に関する書類を確認しています。
  • 定期的なリスク評価:サウジアラビアの公衆衛生当局は定期的にリスク評価を行い、ウムラに関連する地域におけるIMDの監視を強化し、メッカおよびメディナでの髄膜炎菌の保菌状況を継続的に監視しています。
  • 電子監視システム:サウジアラビアは、すべての医療施設においてIMDを監視・管理するための包括的な電子監視システムを構築しました。このシステムでは、すべての疑い例および確定症例の公衆衛生当局への即時報告を義務付けています。正確かつ迅速に特定できるように、標準化された症例定義が提供されています。培養、抗菌薬感受性検査、PCR法を含む検査診断に加えて、詳細な人口統計データ、臨床データ、疫学データが収集され、対応活動が支援されます。特に、大規模集会中には潜在的なアウトブレイクを迅速に検出し対応するために、積極的な監視が強化されます。
臨床的介入:
  • 症例管理:サウジアラビアの医療機関は、髄膜炎菌感染症症例とその濃厚接触者を効果的に管理するための十分な準備を整えています。これは、適時の診断と抗生物質の適切な使用に基づく迅速な治療など、適切な医療の提供によって保証されています。院内感染のリスクを最小限に抑えるため、感染予防と管理が実践されています。
  • 曝露後予防:予防的な抗菌薬の投与は、髄膜炎菌感染症に対する重要な予防策です。二次感染を防ぐため、確定症例の濃厚接触者に対して抗菌薬を予防投与します。薬剤の選択は、既知の抗菌薬耐性パターンを考慮した上で行う必要があります。
ワクチン接種:
  • MenACWYワクチンによる対象集団への予防接種は、地域における疾患の予防に有用です。ウムラに関連した地域に居住している成人の大部分は、小児に対する髄膜炎菌ワクチンの定期接種に加えて、MenACWYワクチンを少なくとも1回接種しています。
リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメント:
  • 啓発キャンペーン:サウジアラビアは、髄膜炎菌感染症の早期発見、適時の治療、予防を促進するため、公教育とコミュニティエンゲージメントを重視しています。啓発キャンペーンは、疾患の性質、症状、早期医療介入の重要性を国民に知らせるために定期的に行われています。これらのキャンペーンでは、国の予防接種プログラムの一環として、またハッジとウムラの巡礼者の必須要件として、ワクチン接種の重要性についても強調されています。

WHOによるリスク評価

髄膜炎菌感染症は、特にハッジやウムラなどの大規模集会イベントにおいて、公衆衛生上の課題であり続けています。
ウムラはサウジアラビア・メッカへの年間を通じた巡礼です。ハッジやウムラなどの大規模集会では、流入人口の増加、ヒトからヒトへの飛沫感染、地理的に異なる地域からの巡礼者の存在、宿泊施設の共有や儀式の参加に伴う長時間の濃厚接触が髄膜炎菌感染症のリスクを高めます。2024年には2,400万人の巡礼者がウムラに参加していると推定されており、そのうち半数は国外からの巡礼者でした。ウムラのような大規模集会では、侵襲性髄膜炎菌感染症を含む感染症の伝播を助長することがあります。
2001年以降、4価(MenACWY)髄膜炎菌ワクチン接種の義務化などの厳格な予防措置が、巡礼に関連する髄膜炎菌の発生リスクを軽減してきました。MenACWYワクチンは、ハッジに関連したアウトブレイクの発生リスクを減少させ、巡礼者が帰国した後の感染拡大を防ぐために非常に効果的ですが、巡礼者の出発国でのワクチン接種の遵守が任意であるため、接種率の低下が問題となっています。サウジアラビア保健当局によると、2025年3月10日現在、国外からのウムラ巡礼者の54%しか髄膜炎菌予防接種要件を遵守していないと推定されています。帰国する旅行者が自国のコミュニティに感染症を拡げる可能性があり、巡礼者の予防接種遵守率が低い場合、このリスクはさらに高まります。
準備と監視は年間を通じて継続する必要があり、特にラマダン(断食月)や学校の休暇など、巡礼者の数が急増するピーク時には重点を置く必要があります。さらに、アフリカの髄膜炎ベルト地帯に位置する国々には多くのムスリムが居住しているため、髄膜炎菌感染症が流行する時期(12月から6月)に、髄膜炎菌感染症の輸入リスクが高まります。これは巡礼者だけでなく、他の旅行者(非宗教目的の旅行者を含む)やより広いコミュニティにも影響を及ぼす可能性があります。
もう1つのリスク要因は、フルオロキノロン系抗菌薬(シプロフロキサシン)および第三世代セファロスポリン系抗菌薬に対する薬剤耐性を持つ髄膜炎菌(N. meningitidis)株の出現であり、これによりIMD症例に対する曝露後予防や治療の選択肢が複雑になる可能性があります。渡航者の増加と比較的長い潜伏期間が、国際的な感染拡大のリスクを高めている可能性があります。

WHOからのアドバイス

髄膜炎菌感染症は、ハッジやウムラのような大規模集会イベントにおいて、公衆衛生上の重要な懸念事項であり続けています。ワクチン接種が義務づけられているにもかかわらず、近年は接種遵守率が低下しており、その結果、感染拡大のリスクが高まっています。

予防および管理対策は、以下の点に重点を置くべきです:

  • 渡航前のワクチン接種率の向上
  • 患者とその濃厚接触者の適時適切な検出、調査、管理の強化
  • リアルタイムでのサーベイランスと抗菌薬耐性の発生動向監視体制の強化
  • 推奨された予防行動が広く実施されるためのリスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメントの強化
ウムラ渡航者のワクチン接種率とコンプライアンスの強化
  • WHOは、ハッジやウムラのような大勢が集まる行事に参加する個人に対し、渡航の少なくとも10日前までに髄膜炎菌感染症の予防接種を受けるよう強く推奨しています。この対策は、これらのイベント期間中の髄膜炎菌感染症への罹患、および潜在的なアウトブレイクを予防するための最も効果的な戦略と考えられています。具体的には、WHOはすべての巡礼者が渡航前に血清群A、C、W、Yをカバーする4価髄膜炎菌結合型ワクチン(MenACWY)を接種することを推奨しています。
  • サウジアラビア当局は、入国する巡礼者に対し、4価髄膜炎菌結合型ワクチン(MenACWY)の接種証明書の提示を求めています。この証明書やその他の健康関連の入国要件は、サウジアラビア保健省の公式ウェブサイトや、その他の政府関連サイトで入手できます。WHO加盟国は、サウジアラビアへの旅行者が携行する健康関連書類の有効性を出国前やサウジアラビア到着前に適切に確認できるよう、サウジアラビアが実施する健康関連要件について、出入国管理当局および交通機関に周知させる必要があります。
  • 出国前のチェックを含めた予防接種および入国要件の実施を確保するために、保健省、民間航空会社、入国管理局、ハッジやウムラのツアー運営者の間で調整を促進することが求められます。
適時な症例探知、調査、管理の強化
  • 髄膜炎菌感染症のマネジメントには、適時の症例探知と診断、迅速かつ適切な臨床管理が欠かせません。疑い症例に対しては、検査診断として、通常は無菌状態である体液(血液、脳脊髄液、また、まれではあるが胸水、心膜液、滑液など)から髄膜炎菌を分離し、診断する必要があります。診断のための検査には、培養と抗菌薬感受性試験、分子生物学的検査(PCR法など)が含まれます。
  • 抗生物質の投与が治療の基本であり、通常5~7日間行われます。疑い例に対しては、経験的治療としてセフトリアキソンまたはセフォタキシムの静脈内投与をできるだけ早く開始する必要があります。N. meningitidisが分離されたら、抗菌薬感受性検査の結果に応じて抗菌薬の選択を見直し、調整する必要があります。
  • 確定症例の近くにいて長期間曝露された人や、確定症例の口腔分泌物に直接曝露された人は、感染リスクが高くなります。そのため、二次感染の予防と鼻咽頭への無症候性の保菌を根絶するための措置として、濃厚接触者に対して抗菌薬による曝露後予防が推奨されます。N.meningitidis株のシプロフロキサシン耐性に関する懸念が高まっていることも考慮して、曝露後予防に使用する抗菌薬は、流行している株の薬剤耐性パターンに基づいて選択する必要があります。なお、 曝露前の抗菌薬予防投与は推奨されません。
  • 航空機内における髄膜炎菌感染に対する接触者追跡ガイダンスを見直し、好事例と照らし合わせて更新する必要があります。 欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control; ECDC)のRAGIDA(航空機で伝播する感染症のリスク評価ガイドライン)フレームワークは、貴重なガイダンスを提供しており、参考になります。
  • デジタル化したヘルス・パスポートシステムを拡充していくことで、包括的な予防接種記録を含めた巡礼者に要求されるすべての予防接種のデータが、最新かつ検証可能かどうか確認できるようになります。
サーベイランスの強化
  • WHOは、髄膜炎菌感染症のアウトブレイクを効果的に制御・予防し、関係保健当局間での継続的な情報共有のための強固なサーベイランスシステムの重要性を強調しています。 巡礼のホスト国は、継続的なサーベイランスを実施し、リスクの評価、軽減、コミュニケーションに重点を置いたリスクに基づいたアプローチにより、適時かつ適切な公衆衛生上の対応を確保する必要があります。
  • WHOはまた、曝露後の予防策や治療戦略について適切な情報を提供するために、分離された髄膜炎菌の系統的な検査を行い、抗菌薬耐性の発生動向を監視することの重要性を強調しています。 菌株の変異を追跡し、潜在的なクラスターを特定するためには、血清群やゲノム配列に関する利用可能な情報を、世界的なサーベイランス・プラットフォームにおいて適時に共有する必要があります。
リスクコミュニケーションとコミュニティエンゲージメント(RCCE)
  • 保健大臣への政策提言を通じて要件の認識を高め、アウトブレイク予防におけるワクチン接種の重要な役割を強調し、その必要性を認識させるべきです。
  • コミュニティの意識を高め、ワクチン接種率を向上させるために、宗教指導者(モスクのイマームなど)に、金曜礼拝のホトバなどでムスリムのコミュニティ内でワクチン接種を働きかけてもらう、といったリスクコミュニケーションを行うべきです。
  • その他のRCCE対策としては、ハッジやウムラのツアー運営者、モスク、大使館、空港を通じてワクチン接種の必要性を広めることや、宗教指導者(イマームなど)と協力して、特に金曜礼拝などの説教や集会中に健康メッセージの普及を図ること、公式ウェブサイト(例:サウジアラビア保健省や大使館など)でワクチン接種のメッセージを明確に表示すること、ソーシャルメディア、伝統的メディア、コミュニティへの働きかけを活用し、髄膜炎菌感染症予防のためのワクチン接種の重要性と有効性を強調する啓発キャンペーンを実施すること、などが考えられます。
  • 病気の徴候や症状についての認識を高めるために、濃厚接触者に対して情報提供し、何かあったときに備えて保健当局の詳細な連絡先を知らせることも重要です。
 
WHOは、現在入手可能な情報に基づき、サウジアラビアへの渡航や貿易を制限することは推奨していません。

出典

World Health Organization(11 April 2025)Disease Outbreak News; Invasive meningococcal disease - Kingdom of Saudi Arabia
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON563

備考

For translations: “This translation was not created by the World Health Organization (WHO). WHO is not responsible for the content or accuracy of this translation. The original English edition “Invasive meningococcal disease - Kingdom of Saudi Arabia. Geneva: World Health Organization; 2025. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO” shall be the binding and authentic edition”.