鳥インフルエンザA(H5N1)-カンボジア(2025年7月5日)
海外へ渡航される皆様へ
今回カンボジアで報告された鳥インフルエンザは、H5N1感染による重症呼吸器感染症です。感染した鳥や哺乳類、それらの排泄物や、死骸などとの濃厚接触が主な感染経路です。感染してから約2~8日の潜伏期間を経て、発熱や咳など、季節性インフルエンザと同様の症状が現れます。
特に、生きた鳥が売られている市場や、養鶏場などの鳥を飼っている場所で感染の報告があるため、市場や養鶏場への訪問や動物との接触を避けることでリスクを減らすことができます。訪問や接触を避けられない場合はマスクや手袋を着用し、鳥に直接触れないようにすることで、感染するリスクを減らすことができます。
以下の点を事前に確認して、健康に気を付けて渡航してください。
石鹸と水での手洗いやアルコール消毒液の使用などの手指衛生、マスクの着用や咳エチケットといった基本的な感染予防策は鳥インフルエンザに対しても有効です。
2.リスクを軽減するための対策
鳥インフルエンザは、感染した鳥類や哺乳類、その排泄物、死骸などに濃厚に接触することが主な感染経路なので、養鶏場や生きた動物を売買している市場に近づいたり、鳥や動物の死骸に接したりするようなリスクの高い行動を行う場合、手洗いの励行、手袋・マスクなどの着用で、感染するリスクを減らすことができます。
3.体調不良時の行動
渡航中に発熱、咳などのインフルエンザのような症状が出た場合は、速やかに現地の医療機関を受診し、渡航歴・現地での行動を必ず伝えてください。
そのほか、海外渡航に関する一般的な注意事項は「ここに注意!海外渡航にあたって」をご参照ください。
以下は、WHOのDisease Outbreak Newsの翻訳であり、厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成しています。
特に、生きた鳥が売られている市場や、養鶏場などの鳥を飼っている場所で感染の報告があるため、市場や養鶏場への訪問や動物との接触を避けることでリスクを減らすことができます。訪問や接触を避けられない場合はマスクや手袋を着用し、鳥に直接触れないようにすることで、感染するリスクを減らすことができます。
以下の点を事前に確認して、健康に気を付けて渡航してください。
- 渡航前の情報収集
- 渡航中の健康管理
石鹸と水での手洗いやアルコール消毒液の使用などの手指衛生、マスクの着用や咳エチケットといった基本的な感染予防策は鳥インフルエンザに対しても有効です。
2.リスクを軽減するための対策
鳥インフルエンザは、感染した鳥類や哺乳類、その排泄物、死骸などに濃厚に接触することが主な感染経路なので、養鶏場や生きた動物を売買している市場に近づいたり、鳥や動物の死骸に接したりするようなリスクの高い行動を行う場合、手洗いの励行、手袋・マスクなどの着用で、感染するリスクを減らすことができます。
3.体調不良時の行動
渡航中に発熱、咳などのインフルエンザのような症状が出た場合は、速やかに現地の医療機関を受診し、渡航歴・現地での行動を必ず伝えてください。
- 帰国後の対応
そのほか、海外渡航に関する一般的な注意事項は「ここに注意!海外渡航にあたって」をご参照ください。
以下は、WHOのDisease Outbreak Newsの翻訳であり、厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成しています。
状況概要
2025年1月1日から7月1日の間に、世界保健機関(WHO; World Health Organization)は、カンボジアの国際保健規則(IHR; International Health Regulations)国家連絡窓口(NFP; National Focal Point)から、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス(以下、A(H5N1)とする)のヒト感染症例11例が検査で確認されたことの報告を受けました。この11例のうち7例は6月に報告されたもので、ひと月の増加としては異常です。
カンボジアでは、A(H5N1)は2003年12月に初めて検出されました。当初は野鳥での感染例が確認され、以来、同国では49例の死亡(致命率(CFR; case fatality ratio)59%)を含む83例のA(H5N1)ヒト感染症例が報告されています。その後、このウイルスは鳥類の間では継続的に循環していましたが、ヒト感染症例については、2014年から2022年にかけては報告されず、2023年2月に再度報告されました。この2023年の再興以来、合計27例(2023年6例、2024年10例、2025年は現在までに11例)が報告されており、そのうち12例が死亡しています(CFR 44%)。症例のうち17例は18歳未満の小児でした。
A(H5N1)は、世界中の野鳥、家きん、および一部の哺乳類で循環しており、感染した動物や汚染された環境に曝露されると、偶発的にヒトに感染すると予想されています。カンボジアで検出された症例では、病気の家きん(多くは家庭内で飼われている家きん)への曝露が報告されています。IHRによれば、インフルエンザAウイルスの新しい亜型によるヒトへの感染は、公衆衛生に大きな影響を与える可能性のある事象であり、WHOに報告されなければなりません。現在入手可能な情報に基づき、WHOはこのウイルスが一般住民にもたらす現在のリスクは低いと評価しています。農場労働者など職業上曝露のある個人については、その対策にもよりますが、感染リスクは低から中程度と考えられます。WHOは新しい情報を取り入れ、定期的にリスク評価を更新しています。
カンボジアでは、A(H5N1)は2003年12月に初めて検出されました。当初は野鳥での感染例が確認され、以来、同国では49例の死亡(致命率(CFR; case fatality ratio)59%)を含む83例のA(H5N1)ヒト感染症例が報告されています。その後、このウイルスは鳥類の間では継続的に循環していましたが、ヒト感染症例については、2014年から2022年にかけては報告されず、2023年2月に再度報告されました。この2023年の再興以来、合計27例(2023年6例、2024年10例、2025年は現在までに11例)が報告されており、そのうち12例が死亡しています(CFR 44%)。症例のうち17例は18歳未満の小児でした。
A(H5N1)は、世界中の野鳥、家きん、および一部の哺乳類で循環しており、感染した動物や汚染された環境に曝露されると、偶発的にヒトに感染すると予想されています。カンボジアで検出された症例では、病気の家きん(多くは家庭内で飼われている家きん)への曝露が報告されています。IHRによれば、インフルエンザAウイルスの新しい亜型によるヒトへの感染は、公衆衛生に大きな影響を与える可能性のある事象であり、WHOに報告されなければなりません。現在入手可能な情報に基づき、WHOはこのウイルスが一般住民にもたらす現在のリスクは低いと評価しています。農場労働者など職業上曝露のある個人については、その対策にもよりますが、感染リスクは低から中程度と考えられます。WHOは新しい情報を取り入れ、定期的にリスク評価を更新しています。
発生の詳細
2025年1月1日から7月1日の間に、カンボジアNFPは、A(H5N1)(クレード2.3.2.1e―以前は2.3.2.1cに分類されていました;現在までにウイルスの塩基配列が入手可能な症例から)による6例の死亡例を含む11例(CFR54%)のヒト感染症例が検査室で確認されたことを、WHOに報告しました。これらの症例はシェムリアップ州(4例)、タケオ州(2例)、コンポンチャム州(1例)、コンポンスプー州(1例)、クラチェ州(1例)、プレイベン州(1例)、スバイリエン州(1例)から報告されています。2025年に報告された全症例のうち、7症例が2025年6月に報告されています。
男性が63%を占めています。11例のうち、3例は5歳未満、2例は5歳から18歳、6例は18歳から65歳でした。すべての症例は、裏庭で飼育されていた病気の家きんへの接触や、と殺することで曝露されていました。
A(H5N1)は、カンボジアでは2003年12月に初めて感染野鳥から検出されました。2014年から2022年にかけては、A(H5N1)によるヒト感染の報告はありませんでした。しかし、2023年2月にカンボジアでA(H5N1)によるヒト感染が再び報告されました。この再興以来、カンボジアでは検査室で確認されたA(H5N1)ヒト感染症例が27例報告されており、うち12例が死亡しています(CFR 44%)。症例は8つの州から報告されています:コンポンチャム州(1例)、コンポンスプー州(1例)、カンポット州(3例)、クラチェ州(3例)、プレイベン州(6例)、スバイリエン州(4例)、シェムリアップ州(5例)、タケオ州(4例)です。
図1:2003年から2025年7月1日までにカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の年別推移

図2:2025年1月1日~7月1日にカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の地理的分布

表1: 2025年1月1日~7月1日にカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の詳細

男性が63%を占めています。11例のうち、3例は5歳未満、2例は5歳から18歳、6例は18歳から65歳でした。すべての症例は、裏庭で飼育されていた病気の家きんへの接触や、と殺することで曝露されていました。
A(H5N1)は、カンボジアでは2003年12月に初めて感染野鳥から検出されました。2014年から2022年にかけては、A(H5N1)によるヒト感染の報告はありませんでした。しかし、2023年2月にカンボジアでA(H5N1)によるヒト感染が再び報告されました。この再興以来、カンボジアでは検査室で確認されたA(H5N1)ヒト感染症例が27例報告されており、うち12例が死亡しています(CFR 44%)。症例は8つの州から報告されています:コンポンチャム州(1例)、コンポンスプー州(1例)、カンポット州(3例)、クラチェ州(3例)、プレイベン州(6例)、スバイリエン州(4例)、シェムリアップ州(5例)、タケオ州(4例)です。
図1:2003年から2025年7月1日までにカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の年別推移

図2:2025年1月1日~7月1日にカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の地理的分布

表1: 2025年1月1日~7月1日にカンボジアで報告された鳥インフルエンザA(H5N1)症例の詳細

鳥インフルエンザの疫学
動物のインフルエンザウイルスは通常、動物集団内で循環していますが、一部のウイルスはヒトに感染する可能性があります。ヒトへの感染は、主に感染動物との直接的な接触、または汚染された環境での曝露によって起こります。インフルエンザウイルスA型は、宿主種に基づいて、鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、その他の動物由来インフルエンザなどの亜型に分類されます。
鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染は、軽度の上気道症状から重篤で生命を脅かす状態まで、様々な症状を引き起こす可能性があります。臨床症状としては、結膜炎、呼吸器症状、消化器症状、脳炎、脳症などが挙げられます。感染した動物や環境に曝露した人において、A(H5N1)の無症候性感染が報告された症例もあります。
ヒトへの鳥インフルエンザ感染の確定診断には、検査室での確認が必要です。WHOは、RT-PCRなどの分子診断法を用いた動物インフルエンザの検出に関する技術ガイダンスを定期的に更新しています。臨床的エビデンスによれば、特定の抗ウイルス薬、特にノイラミニダーゼ阻害剤(例:オセルタミビル、ザナミビル)は、ウイルス複製期間を短縮し、一部の症例では、患者の予後を改善することが示されています。この抗ウイルス薬は、症状発現から48時間以内に投与する必要があります。
2003年から2025年7月1日までの間に、A(H5N1)によるヒト感染症例が25か国から986例WHOに報告され、うち473例が死亡(CFR48%)していました。これらの症例のほぼ全てが、感染した生きているまたは死んだ鳥類、あるいは汚染された環境との濃厚接触に関連しています。カンボジアでは、2003年から現在までに、死亡49例(CFR59%)を含む83例のA(H5N1)ヒト感染症例が報告されています。
鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染は、軽度の上気道症状から重篤で生命を脅かす状態まで、様々な症状を引き起こす可能性があります。臨床症状としては、結膜炎、呼吸器症状、消化器症状、脳炎、脳症などが挙げられます。感染した動物や環境に曝露した人において、A(H5N1)の無症候性感染が報告された症例もあります。
ヒトへの鳥インフルエンザ感染の確定診断には、検査室での確認が必要です。WHOは、RT-PCRなどの分子診断法を用いた動物インフルエンザの検出に関する技術ガイダンスを定期的に更新しています。臨床的エビデンスによれば、特定の抗ウイルス薬、特にノイラミニダーゼ阻害剤(例:オセルタミビル、ザナミビル)は、ウイルス複製期間を短縮し、一部の症例では、患者の予後を改善することが示されています。この抗ウイルス薬は、症状発現から48時間以内に投与する必要があります。
2003年から2025年7月1日までの間に、A(H5N1)によるヒト感染症例が25か国から986例WHOに報告され、うち473例が死亡(CFR48%)していました。これらの症例のほぼ全てが、感染した生きているまたは死んだ鳥類、あるいは汚染された環境との濃厚接触に関連しています。カンボジアでは、2003年から現在までに、死亡49例(CFR59%)を含む83例のA(H5N1)ヒト感染症例が報告されています。
公衆衛生上の取り組み
さらなる調査と発生への対応のために、保健省の国別・地域別迅速対応チームが配備されました。これは、地方自治体、環境省、農林水産省と連携して運営されています。
- 調査は、ヒトおよび動物の感染源を特定すること、サーベイランスの強化、感染が疑われる事例の早期発見、そして地域社会での感染拡大の防止に重点を置いています;
- 濃厚接触者の健康状態を監視しました;
- 事例が発生した村では健康教育キャンペーンが実施されました。
動物衛生
動物衛生・生産総局(GDAHP)の調査・対応チームと地方の動物衛生チームが、保健省、州衛生局、地方当局と連携して、以下の家きんにおける発生調査・対応を行いました。
- 対応策として消毒と村落間の動物の移動制限に重点を置いた、家きんでの疾病発生の調査と対応;
- 事例が発生した地域社会への啓発と健康教育の実施;
- 事例が発生した村落における家きん疾病のサーベイランスとモニタリングの実施。
WHOによるリスク評価
2003年から2025年7月1日までに、世界25か国からWHOに報告されたA(H5N1)のヒト感染症例は、今回の症例を含めて986例でした。これらのほぼすべてが、A(H5N1)に感染した、生きている、または死んだ鳥類や哺乳類、あるいは汚染された環境との濃厚な接触に関連しています。ヒトに感染した場合、死亡率の高い重篤な疾患を引き起こす可能性があります。これら986例の症例のうち、473例が死亡しています(CFR 48%)。
本事例では、2025年にカンボジア国内の7つの州から症例が報告されています。すべての症例が、病気や死んだ家きんに直接曝露していたことが報告されています。ヒトからヒトへの感染は否定できませんが、感染源としては感染した家きん又は汚染された環境である可能性が高いです。
現時点で入手可能な情報によれば、現在探知されている、ヒトと動物の間を循環しているインフルエンザウイルスによる総合的な公衆衛生上のリスクは、変化しておらず、低いままです。農場労働者など、職業的にウイルスに曝露される人々のリスクは、その対策にもよりますが、低度から中程度です。病気や死んだ家きんに触れた人から、新たに感染者が出ることが予想されます。現在入手可能な情報によれば、今回の事例においてヒトからヒトへの持続的な感染が発生する可能性は、現時点では低いと考えられています。しかし、この状況は変化する可能性があり、追加情報が入手可能になれば、リスク評価は必要に応じて見直されます。
疫学的状況の綿密な分析、ヒトおよび動物集団における最新のA(H5N1)のさらなる特徴づけ、ならびに血清学的調査は、公衆衛生に関連するリスク評価の更新と、リスク管理対策の迅速な調整に不可欠です。
現在使用されている季節性インフルエンザワクチンは、A(H5N1)のヒトへの感染を防ぐ効果は期待できません。ヒトへのA(H5)感染に対するワクチンは開発されており、いくつかの国で認可されています。WHOは、動物由来インフルエンザのワクチン候補株(Candidate Vaccine Virus:以下CVV)のリストの更新を継続しています。CVVは、インフルエンザウイルスワクチンの構成に関するWHOの協議で年に2回、また必要に応じて臨時に選定されます。このようなCVVのリストは、WHOのウェブサイトで入手可能です。さらに、現在の動物および動物由来インフルエンザウイルスの遺伝学的および抗原性の特性は、こちら(Global Influenza Programme)で公表されています。
このリスクアセスメントは、追加情報が入手可能になった場合、必要に応じて見直されます。
本事例では、2025年にカンボジア国内の7つの州から症例が報告されています。すべての症例が、病気や死んだ家きんに直接曝露していたことが報告されています。ヒトからヒトへの感染は否定できませんが、感染源としては感染した家きん又は汚染された環境である可能性が高いです。
現時点で入手可能な情報によれば、現在探知されている、ヒトと動物の間を循環しているインフルエンザウイルスによる総合的な公衆衛生上のリスクは、変化しておらず、低いままです。農場労働者など、職業的にウイルスに曝露される人々のリスクは、その対策にもよりますが、低度から中程度です。病気や死んだ家きんに触れた人から、新たに感染者が出ることが予想されます。現在入手可能な情報によれば、今回の事例においてヒトからヒトへの持続的な感染が発生する可能性は、現時点では低いと考えられています。しかし、この状況は変化する可能性があり、追加情報が入手可能になれば、リスク評価は必要に応じて見直されます。
疫学的状況の綿密な分析、ヒトおよび動物集団における最新のA(H5N1)のさらなる特徴づけ、ならびに血清学的調査は、公衆衛生に関連するリスク評価の更新と、リスク管理対策の迅速な調整に不可欠です。
現在使用されている季節性インフルエンザワクチンは、A(H5N1)のヒトへの感染を防ぐ効果は期待できません。ヒトへのA(H5)感染に対するワクチンは開発されており、いくつかの国で認可されています。WHOは、動物由来インフルエンザのワクチン候補株(Candidate Vaccine Virus:以下CVV)のリストの更新を継続しています。CVVは、インフルエンザウイルスワクチンの構成に関するWHOの協議で年に2回、また必要に応じて臨時に選定されます。このようなCVVのリストは、WHOのウェブサイトで入手可能です。さらに、現在の動物および動物由来インフルエンザウイルスの遺伝学的および抗原性の特性は、こちら(Global Influenza Programme)で公表されています。
このリスクアセスメントは、追加情報が入手可能になった場合、必要に応じて見直されます。
WHOからのアドバイス
入手可能な情報によれば、本事例の発生でWHOのインフルエンザの公衆衛生対策および監視に関する勧告が変更されることはありません。
家きん、野鳥、一部の野生および家畜哺乳類においても、鳥インフルエンザの広がりや発生が確認されていることから、一般市民は病気の動物や死んだ動物との接触を避ける必要があります。加えて、生きた動物の市場や農場、生きた家きん、あるいは家きんの糞で汚染された可能性のある環境表面など、リスクの高い環境との接触も避ける必要があります。死んだ鳥類や哺乳類を見つけた場合は、地域の野生動物当局や獣医当局に報告または駆除を依頼してください。卵、家きん肉、その他の家きん製品は、適切に取り扱い、調理してください。病気や死んだ家きんの取り扱い(と殺、食肉処理、食用家きんの調理を含む)は避けてください。 さらに、石鹸によるこまめな手洗い、またはアルコールベースの手指消毒剤の使用により、手指の衛生状態を良好に保つことが推奨されます。
感染の可能性のある動物や汚染された環境に曝露され、体調不良を感じた人は、速やかに医療機関を受診し、医療提供者に曝露された可能性があることを伝えてください。
ヒトと動物の接点におけるインフルエンザウイルスの現状からは、WHOは入国地点での特別な渡航者スクリーニングやその他の制限を推奨していません。
鳥インフルエンザウイルスを含む、パンデミックの可能性を持つ新しいインフルエンザAウイルスによるヒトへの感染が確認された、または感染が疑われた場合、動物への曝露歴、渡航歴、接触者の追跡など、徹底した疫学的調査については、確定検査の結果が出る前から行うべきです。疫学的調査には、新たなウイルスのヒトからヒトへの感染を示唆するような異常事態の早期発見も含める必要があります。確定症例または疑い例から採取した臨床検体を検査し、WHO協力センターに送り、ウイルス学的な特性をさらに解析する必要があります。さらに、感染源と疑われる動物や環境、食品からも検体を採取する必要があります。
国際保健規則(IHR 2005)の締約国は、新しいインフルエンザウイルスの亜型による最近のヒト感染症例が検査室で確認された場合、直ちにWHOに通知することが義務付けられています。この届出には、発病の有無は問われていません。WHOは、「インフルエンザA(H5)確定症例の定義」をWHOのウェブサイトで更新しました。
家きん、野鳥、一部の野生および家畜哺乳類においても、鳥インフルエンザの広がりや発生が確認されていることから、一般市民は病気の動物や死んだ動物との接触を避ける必要があります。加えて、生きた動物の市場や農場、生きた家きん、あるいは家きんの糞で汚染された可能性のある環境表面など、リスクの高い環境との接触も避ける必要があります。死んだ鳥類や哺乳類を見つけた場合は、地域の野生動物当局や獣医当局に報告または駆除を依頼してください。卵、家きん肉、その他の家きん製品は、適切に取り扱い、調理してください。病気や死んだ家きんの取り扱い(と殺、食肉処理、食用家きんの調理を含む)は避けてください。 さらに、石鹸によるこまめな手洗い、またはアルコールベースの手指消毒剤の使用により、手指の衛生状態を良好に保つことが推奨されます。
感染の可能性のある動物や汚染された環境に曝露され、体調不良を感じた人は、速やかに医療機関を受診し、医療提供者に曝露された可能性があることを伝えてください。
ヒトと動物の接点におけるインフルエンザウイルスの現状からは、WHOは入国地点での特別な渡航者スクリーニングやその他の制限を推奨していません。
鳥インフルエンザウイルスを含む、パンデミックの可能性を持つ新しいインフルエンザAウイルスによるヒトへの感染が確認された、または感染が疑われた場合、動物への曝露歴、渡航歴、接触者の追跡など、徹底した疫学的調査については、確定検査の結果が出る前から行うべきです。疫学的調査には、新たなウイルスのヒトからヒトへの感染を示唆するような異常事態の早期発見も含める必要があります。確定症例または疑い例から採取した臨床検体を検査し、WHO協力センターに送り、ウイルス学的な特性をさらに解析する必要があります。さらに、感染源と疑われる動物や環境、食品からも検体を採取する必要があります。
国際保健規則(IHR 2005)の締約国は、新しいインフルエンザウイルスの亜型による最近のヒト感染症例が検査室で確認された場合、直ちにWHOに通知することが義務付けられています。この届出には、発病の有無は問われていません。WHOは、「インフルエンザA(H5)確定症例の定義」をWHOのウェブサイトで更新しました。
出典
Citable reference: World Health Organization (5 July 2025). Disease Outbreak News; Avian Influenza A (H5N1) in Cambodia Available at:
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON575
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON575
備考
This translation was not created by the World Health Organization (WHO). WHO is not responsible for the content or accuracy of this translation. The original English edition “Avian Influenza A(H5N1) – Cambodia. Geneva: World Health Organization; 2025. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO” shall be the binding and authentic edition.