中東呼吸器症候群コロナウイルス-世界情勢の最新情報(2025年12月24日)

海外へ渡航される皆様へ

サウジアラビア王国(以下、サウジアラビア)およびフランスから中東呼吸器症候群(MERS)の報告がありました。MERSは2012年以降、主に中東地域で流行している重症呼吸器感染症で、ラクダ(特にヒトコブラクダ)や、その体液に接触することで感染すると言われています。また、感染した人との濃厚接触でも感染することがあります。
フランスから報告された症例は、アラビア半島諸国への渡航歴がありました。症状は、発熱、咳、息切れが典型的ですが、下痢が出現することもあります。また、高齢者、免疫力が低下している人、慢性疾患(糖尿病、腎臓病、がん、肺疾患など)のある人は、重症化リスクが高いと考えられており、重症化すると、肺炎などにより死亡する場合もあります。

以下の点を事前に確認して、健康に気をつけて渡航してください。
  • 渡航前の情報収集
MERSに関する情報や、サウジアラビアやアラビア半島諸国で流行しているMERS以外の感染症に関する情報、渡航先の医療情報を、FORTHや外務省などの公式な情報源で確認してください。トラベルクリニックで渡航前に対策について相談することも可能です。
  • 渡航中の健康管理
1.基本的な感染予防策
石けんと水での手洗いやアルコール消毒液の使用などの手指衛生、マスクの着用や咳エチケットといった基本的感染対策はMERS、その他のさまざまな感染症に対しても有効です。
2.リスクを低減するための対策
MERSは、流行国でのラクダやMERS患者との接触が主な感染経路です。ラクダの体液や死骸に触る、生乳を飲んだり生肉を食べたりする、MERS患者と接するといった行動を避けることで、感染リスクを減らすことができます。
これらの行動が避けられない場合は、手袋やマスクを使用し、直接の接触を避けることで、感染リスクを減らすことができます。
 3.体調不良時の行動
渡航中に発熱、咳など、MERSを疑う症状が出た場合は、同じような症状が出る他の感染症も考えられますので、速やかに現地の医療機関を受診し、渡航歴・現地での行動を必ず伝えてください。
  •  帰国後の対応
日本へ帰国した時に体調に異常があれば、空港や港の検疫所で渡航歴・現地での行動を伝えたうえで相談してください。
帰国後1~2週間程度の期間は、ご自身の健康状態に注意し、異常があれば速やかに医療機関に相談してください。この際も渡航歴・現地での行動を伝えてください。
   
そのほか、海外渡航に関する一般的な注意事項は「ここに注意!海外渡航にあたって」をご参照ください。
   
以下のDisease Outbreak Newsの翻訳は、厚生労働省委託事業「国際感染症危機管理対応人材育成・派遣事業」にて翻訳・メッセージ原案を作成しています。

状況の概要

2025年初頭以降、2025年12月21日現在、世界全体で、死亡例4例を含む合計19例の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS- CoV)感染症例が世界保健機関(WHO; World Health Organization)に報告されています。19例のうち17例はサウジアラビアから報告され、2例はフランスから報告されました。2025年6月4日から12月21日に、サウジアラビアの保健省は死亡2例を含む、7例のMERS-CoV感染症例を報告しました。
また、2025年12月初旬に、フランスの国際保健規則(IHR; International Health Regulations)国家連絡窓口(NFP; National Focal Point)も、アラビア半島諸国へ渡航歴のある、海外渡航に関連するMERS-CoV感染症例2例を報告しました。全体的なリスク評価は、これら最新の症例報告により変更されるものではなく、世界レベルおよび地域レベルの両方において中程度のリスクにとどまっています。これらの症例は、このウイルスが、ヒトコブラクダの間で循環し、ヒトへの感染が定期的に発生している国々において、依然として脅威をもたらしていることを示しています。WHOは、MERS-CoVの医療関連における感染拡大とヒトへの感染を防ぐため、対象を絞った感染予防管理(IPC)対策の実施を推奨しています。

発生の詳細

2012年にサウジアラビアおよびヨルダンでMERS-CoVが初めて報告されて以降、WHOの全6地域にまたがる27か国から、合計2,635例の検査室で確認されたMERS-CoV感染症例と、964例の関連死亡(致命率(CFR)37%)がWHOに報告されました(図1)。症例の大部分(84%;n=2,224)はサウジアラビアから報告されました(図2)。2025年初頭から12月21日までに、合計19例がWHOに報告されています。全体で17症例がサウジアラビアの5つの地域(リヤド(10例)、ターイフ(3例)、ナジュラーン(2例)、ハイル(1例)、ハフル・アル・バティン(1例))から報告されました(図3)。また、フランスでは、最近のアラビア半島への旅行中に曝露された可能性の高い、海外渡航関連のMERS-CoV感染症例2例が報告されています(図3)。

今回の感染症発生に関するニュース報告は、2025年6月4日から12月21日に報告された直近のMERS-CoV感染症例9例、すなわちサウジアラビアで発生した7例、フランスへの輸入例2例に焦点を当てています。2025年初頭に報告された症例の詳細については、2025年3月13日および2025年5月12日に公表された感染症発生に関するニュース報告をご覧ください。

2025年6月4日から12月21日の間に、サウジアラビア保健省は合計7例のMERS CoV感染症例を報告しました。症例は、ナジュラーン(2例)、リヤド(3例)、ターイフ(2例)の3つの地域から報告されました。これら7例に疫学的関連性は確認されませんでした。2025年12月2日から3日に、フランスのIHR NFPは、11月にアラビア半島に直近の渡航歴のあるMERS-CoV感染症例2例を報告しました。

全接触者の追跡調査は完了しており、二次感染は確認されず、報告もありませんでした。2012年9月以降、フランスでは合計4例の検査室で確認されたMERS-CoV 感染症例が記録されており、うち死亡例1例が含まれています。2例が2013年に報告され、2025年12月に最新の2例が報告されました。いずれの症例も、アラビア半島で曝露され、フランスに帰国した海外渡航者でした。

詳細は、表1をご参照ください。

図1: 2012年から2025年に世界で報告されたMERS-CoV感染症例(2,635例)と死亡例(964例)の疫学曲線


図2: 2012年から2025年にサウジアラビアで報告されたMERS-CoV感染症例(2,224例)と死亡例(868例)の疫学曲線


図3  2025年1月1日から12月21日までのMERS-CoV感染症例(n=19)の地理的分布


表1:2025年6月4日から12月21日までにサウジアラビアおよびフランスで報告されたMERS-CoV感染症例

中東呼吸器症候群コロナウイルスの疫学

中東呼吸器症候群(MERS)はMERS-CoVによって引き起こされる呼吸器疾患です。確定例における致命率(CFR)は約37%です。CFRは検査で確認された感染者のみに基づいて計算され、軽症例は発見または報告されないことが多いことから、実際の死亡率を過大評価している可能性があります。

ヒトは複数の感染経路を通じてMERS-CoVに感染する可能性がありますが、主な感染経路は、ウイルスの自然宿主であり主要な保有宿主であるヒトコブラクダとの直接的または間接的な接触により感染します。また、ヒトからヒトへの感染は主に、濃厚接触の状況で感染性の呼吸器飛沫を介して発生する可能性があり、直接または間接接触により発生する可能性もあります。これは医療現場で特に顕著です。いくつかの国の医療施設では、患者から医療従事者への感染や、MERSと診断される前の患者間の感染など、ウイルスのヒトからヒトへの感染が発生しています。症状やその他の臨床的特徴が非特異的である場合があるため、MERS-CoVに感染した患者を、早期に、または検査を行わずに特定することが常に可能であるとは限りません。このような環境以外では、ヒトからヒトへの感染の報告は限定的です。

MERSは、無症状(無症候性)の場合、軽度の症状(軽度の呼吸器症状含む)の場合、または重症化して急性呼吸切迫や死亡に至る場合があります。一般的な症状としては、発熱、咳、呼吸困難があり、肺炎もよく見られる所見ですが常にみられるわけではありません。下痢などの消化器症状を呈する患者もいます。重症例では人工呼吸器の使用を含む集中治療が必要となる場合もあります。重症化リスクが高いのは、高齢者、免疫力が低下している人、糖尿病、腎臓病、がん、肺疾患など慢性疾患のある人などです。

WHOに報告されたMERS-CoV感染者数は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの発生以降、大幅に減少しています。流行初期は、SARS-CoV-2の疫学サーベイランスが優先された結果であったと思われます。両疾患の臨床像が似ているため、MERS-CoV感染の検査や検出例が減少したのかもしれません。しかし、サウジアラビア保健省は、COVID-19の流行が落ち着いて以降、MERS-CoVの検査能力向上に取り組んでおり、2023年第2四半期からは、インフルエンザとSARS-CoV-2の両方で陰性と判定された検体について、MERS-CoVを定点報告の検査アルゴリズムに含めています。加えて、推奨されるIPC対策(例:マスク着用、手指衛生、物理的距離の取り方、屋内空間の換気)、ならびにSARS-CoV-2感染拡大を防止するための地域社会における公衆衛生および社会的な対策(自宅待機命令、移動制限)もMERS-CoVを含む呼吸器感染症のヒトからヒトへの感染拡大の機会を減少させたと考えられます。SARS-CoV-2への感染やワクチン接種がMERS-CoV感染や重症度を低減させた、あるいはその逆にMERS-CoVへの感染がSARS-CoV-2に対する影響を与えた可能性があるなど、交差防御の仮説も提唱されていますが、さらなる調査が必要です。

公衆衛生上の取り組み

WHOは、備えと対応の強化を支援しています。

サウジアラビアでは以下の活動が行われています。
  • すべての疑い例および確定例を直ちに通知し、サーベイランスを強化しています。
  • 医療施設において、疑い例または確定例に対し感染経路に基づく対策(接触および飛沫感染対策)および、患者に対しエアロゾルが発生する手技が行われる場合は空気感染対策が厳格に実施されています。
  • 症状のある患者が適時に特定されたか、IPC対策が実施されたか、患者診療時にPPEが適切に使用されたかを考慮し、医療及び介護従事者の接触者の特定および曝露に関するリスク評価を実施しています。
  • 曝露された医療及び介護従事者は、症状を監視するため、14日間の追跡調査を行います。症状が発現した場合は、検査を行い、症状が完全に消失するまで患者対応業務から外れなければなりません。
  • 医療現場でMERS-CoVに曝露された患者は、感染が継続することで施設内の集団感染につながる可能性があることから、さらなる感染を起こすことなく患者対応が続けられるかを判断するために、検査を受けなければなりません。
  • 地域における潜在的な接触者全員を特定し14日間症状を監視するために積極的なフォローアップを実施します。
  • すべての市中感染症例は、ラクダやその製品との直接的または間接的な接触があるか調査が実施されます。
  • ラクダとの接触に関連する症例は、感染源である可能性のあるラクダを調べるため、国立植物・害虫・動物疾病予防管理センター(National Center for Prevention and Control of Plants, Pests, and Animal Diseases;Weqaa)に通知されます。
  • 感染源の可能性が高いと特定されたラクダは隔離され、MERS-CoVの検査を行い、ウイルスが検出された場合には、ラクダからウイルスが検出されなくなるまで隔離期間が延長されます。

フランスでは以下の活動が行われています。
  • 2025年12月4日、フランス保健省は、同国のMERS-CoV輸入例2例に関する情報を発表しました(リンク)。
  • 最初の症例からゲノム配列解析を実施し、アラビア半島で循環しているものと同じ系統であることが報告されました。さらなる検査室での分析が進行中です。
  • 最初の症例確認後、直ちに、旅行の同行者、同時に曝露された人、高リスク接触者、および病院での接触者のモニタリングとサーベイランスのため、接触者追跡調査が開始されました。この調査は51週目で終了し、2025年12月19日現在、旅行者間における追加症例や二次感染も報告されていません。
  • フランスに所在している、同時に曝露された無症状者とリスクのある接触者に対し、症状がみられなくとも、最後に曝露されてから29日間、任意に、全ての検査(鼻咽頭ぬぐい、痰、直腸ぬぐい、血清学的検査)を受けることができました。

WHOによるリスク評価

2025年12月21日現在、WHOには世界全体で合計2,635例のMERS-CoV感染が検査室で確認され、関連死は964例と報告されています。これらの症例の大半はアラビア半島の国で発生しており、サウジアラビアからは2,224例と868例の関連死(致命率39%)が報告されています。

中東以外で注目すべきアウトブレイクは、2015年5月に韓国で発生し、186例の検査確定例(韓国185例、中国1例)と38例の死亡が報告されました。しかし、このアウトブレイクの初発患者は中東への渡航歴がありました。

サウジアラビアでは最近、限定的な医療関連クラスターが3件報告されており、2024年は2件で、それぞれ3例、2例の発生であり、2025年は1件で、7例の発生でした。それ以前のクラスターは、2020年5月に同じくサウジアラビアで発生しました。2025年のクラスターでは、大規模な接触者追跡調査が行われた結果、4例の無症状例と2例の軽症例が発見され、いずれも完全に回復しました。これらの最近のクラスターにかぎらず、人獣共通感染症のスピルオーバーは、依然としてヒトへの重要な感染経路であり、散発的な症例やヒトの間での限定的な感染拡大につながっています。

世界全体の感染者数は、IHR (2005)に基づく報告、または加盟国の保健省からの直接の報告により、WHOに報告された検査確定例を反映しています。WHOに報告されなかった症例がある場合、これらの数字は実際の症例数を過小評価している可能性があります。これらの症例は、流行している他の呼吸器疾患と臨床症状が類似していた場合や、感染者が無症状や軽症であった場合など、現在のサーベイランスシステムでは見逃され、MERS-CoVの検査が行われない可能性があります。総死者数には、発生した加盟国とのフォローアップを通じてWHOに公式に報告された死亡者数も含まれています。

全体的なリスク評価は、これらの新規症例の報告によって変更されるものではありません。WHOは、中東や、MERS-CoVがヒトコブラクダの間で循環しているその他の国々から、さらなるMERS-CoV感染症例が報告されること、ヒトコブラクダやその製品(例えば、ラクダの生乳や尿の摂取、または適切に調理されていない肉の喫食)、または医療現場でウイルスに曝露された者によって、他国へ感染症が持ち込まれ続けることを予想しています。インフルエンザやCOVID-19のような広くまん延している他の呼吸器疾患の症状と似ているため、MERS症例の発見と診断は、特に発生がない国では遅れる可能性があり、ヒトからヒトへの感染が発見されない事態になる可能性があります。
WHOは引き続き疫学的状況を監視し、入手可能な最新の情報に基づいてリスク評価を行います。

現在、MERS-CoV特異的なワクチンや治療薬はありませんが、いくつかのワクチンや治療薬が開発中です。治療は支持療法にとどまり、重症度に応じた症状の管理に重点を置いています。

WHOからのアドバイス

サーベイランス:
WHOは、現在の状況と入手可能な情報に基づき、すべての加盟国において、急性呼吸器感染症に対する強力なサーベイランスを行い、必要に応じて検査アルゴリズムにMERS-CoVを含め、異常なパターンがあれば慎重に精査することの重要性について、改めて強調しています。

臨床管理:
潜伏期間は通常2~15日(中央値5日)ですが、免疫不全者では潜伏期間が長くなることが報告されています。軽症例も存在しますが、医師は、上気道感染、咳、息切れという非特異的な徴候から呼吸不全および心血管虚脱まで、急速に症状が進行することが多いことを認識しておく必要があります。MERS-CoV感染は、患者のニーズに合わせて調整された呼吸補助を用いた支持療法で管理すべきです。重症度は幅広く、多くの患者が人工呼吸器を必要とします。

MERSの最大規模の臨床試験で、ロピナビル–リトナビルとインターフェロンβ-1bの併用療法とプラセボの比較が行われました(患者95人)。積極的な治療を行うと、検査でMERSと確定診断された入院患者の90日死亡率が低下しました(90日死亡率はそれぞれ、48%、29%)。さらなる解析では、症状発症後7日以内に治療を受けた患者にのみ、有効性がみられることが示唆されました。一部の呼吸器症状(特にCOVID-19やその他の肺炎)に対するコルチコステロイドの使用が増加していますが、MERS-CoVに対して使用した場合の有効性は明確でなく、免疫調節作用に関連する有害事象が重大である可能性があり、さらなるデータが必要です。回復期血漿の使用は、非試験環境下で限られた数の患者に使用されているものの、その有効性は証明されていません。重症例では、併発しうる細菌感染を治療するために抗生物質が使用されてきましたが、有効性に関する対照データはありません。MERS患者349人を対象とした後ろ向き研究にてマクロライド系抗生物質療法が検討されました。マクロライド系抗生物質を使用した患者136人と使用していない患者との間で、90日死亡率の差は認められませんでした。

感染予防と管理:
医療現場におけるMERS-CoVのヒトからヒトへの感染は、MERS-CoV感染の初期症状の認識の遅れ、疑い例のトリアージの遅れ、IPC対策実施の遅れに関連しています。したがって、IPC対策は、医療施設内、さらに地域社会へのMERS-CoVのまん延を防ぐために極めて重要です。医療従事者は、すべての患者に対して常に標準予防策を実施し必要な保護対策を決定するために、医療現場でのあらゆる接触に対するリスク評価を行うべきです。入院を必要とするMERS-CoV感染疑い例は、他の患者の治療区域から離れた十分に換気した一人部屋に配置します。標準予防策に加えて、急性呼吸器感染症の症状を有し、MERS-CoV感染の可能性例や確定例を含めた、全ての呼吸器疾患が疑われる患者を治療する際は、飛沫および接触感染対策を実施すべきです。

飛沫および接触感染対策は、患者の症状が消失し(少なくとも24時間)、上気道(URT)ぬぐい液のRT-PCR検査において陰性を2回確認(24時間の間隔をあけて採取)するまで、もしくは地域のガイダンスに記載された時期まで対策を継続するべきです。さらに、エアロゾルを発生させる手技を行う場合、またはエアロゾルを発生させる手技が行われる環境では、空気感染対策を適用すべきです。呼吸器感染の疑い例および症例の早期発見、症例管理、迅速な隔離や、接触者の隔離に加え、密閉空間での換気の改善や公衆衛生意識の向上など、医療現場における適切なIPC対策を実施することにより、MERS-CoVのヒトからヒトへの感染拡大を防ぐことができます。

公衆衛生および社会的対策:
MERS-CoVは、糖尿病、腎不全、慢性肺疾患、免疫抑制などの慢性的な基礎疾患を持つ人に重篤な症状を引き起こすことがあります。従って、このような基礎疾患を持つ人は、ウイルスが循環している可能性のある農場、市場、または畜舎がある地域を訪れる際には、動物、特にヒトコブラクダとの密接な接触を避けるべきです。

動物や動物製品に触れる前後の定期的な手洗い、病気の動物との接触回避など、一般的な衛生対策を遵守すべきです。

また、ラクダ由来の食品を扱う場合は、WHOが策定した食の安全のための 5つの衛生習慣を遵守すべきです。ラクダの生乳や尿、適切に調理されていない肉は摂取しないようにしてください。

WHOは、今回の事象に関して、入国地での特別なスクリーニングを勧告しておらず、また、現在のところ、いかなる渡航や貿易における制限の適用も推奨していません。

出典

World Health Organization(24 December 2025) Disease Outbreak News; Middle East respiratory syndrome coronavirus - Global update
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON591

備考

This is an adaptation of an original work “Middle East respiratory syndrome coronavirus - Global update. Geneva: World Health Organization (WHO); 2025. License: CC BY-NC-SA 3.0 IGO”. This adaptation was not created by WHO. WHO is not responsible for the content or accuracy of this adaptation. The original edition shall be the binding and authentic edition