パプアニューギニア、ポリオウイルスの発生を確認し、対応を開始

保健省・WHO共同メディア・リリース

保健省・WHO共同メディア・リリース

Joint NDOH-WHO media release

ポート・モレスビー、2018625

PORT MORESBY, 25 June 2018

パプアニューギニア、ポリオウイルスの発生を確認し、対応を開始

パプアニューギニア保健省と世界保健機関(WHO)は、4月にモロベ(Morobe)州の子供で最初に発見されたポリオウイルスの病原体が現在も同じ地域で流行していることを確認しました。

1つの確認された症例は、2018年4月28日に初めて検出された下肢の脱力を呈していた6歳の少年であり、2018年5月21日にワクチン由来のポリオウイルス1型(VDPV1)が麻痺の原因として分離されていました。

2018年6月22日、米国疾病対策予防センター(CDC)は、同じ地域の2人の健康な子供の便試料からも同じウイルスが分離されていることを確認しました。これは、ウイルスが地域内を伝播していることを意味します。これはウイルスの流行を表します。

「パプアニューギニアにおける、このポリオの症例とポリオウイルスが伝播しているという事実を深く懸念しています。私たちの最優先事項は、素早く対応し、より多くの子どもが感染するのを防ぐことです。」と保健省(The National Department of Health of Papua New Guinea)のPascoe Kase長官は語りました。

保健省は正式にWHOに情報を提供し、WHOや他のパートナーと協力して対策を開始しています。迅速な対策の中には、大規模な予防接種キャンペーンの実施、早期発見に役立つ監視システムの強化などがあります。これらの活動は近隣の州でも強化されています。

在パプアニューギニアのWHO代表は、「4月にポリオウイルスが発見されて以来、WHOは調査、検査の確認、サーベイランスおよび対応活動の強化について政府と協力してきました。我々は、子どもたちが保護されていることを保証するために、引き続き政府を支援します。」と述べました。

パプアニューギニアは1996年以来、野生型ポリオウイルスの症例を有しておらず、2000年にWHO西太平洋地域の他の地域とともにポリオが常在しない国と認定されました。

モロべ州では、ポリオワクチン接種率は低く、子どもの61%しか推奨されている3回接種を受けていませんでした。この地域では、飲料水、下水、衛生面での課題もあります。

公衆衛生への対応

モロべ州では、アウトブレイクの対応活動が進行中です。保健省、パプアニューギニア中央公衆衛生研究所、州保健当局、ユニセフ、およびWHOの専門家は、臨床調査、家屋調査、検体採取および接触者追跡を行うための現地調査を行いました。

チームはまた、患者の家族および地域社会から便試料を収集しました。地域の15歳未満の子供を対象として、「モップアップ(mop up)」予防接種キャンペーンが行われました。 現在までに、ルファ(Lufa)山地帯の845人の子供がワクチン接種を受けています。

伝播型ワクチン由来ポリオウイルス

経口ポリオワクチン(OPV)には、体内の免疫応答を活性化する弱毒化(病原性を弱められた)されたワクチンウイルスが含まれています。子供が経口ポリオワクチンで免疫されると、弱毒化したワクチンウイルスは腸内で限られた期間、複製され、それによって抗体を構築することによって免疫を発達させます。

この間、ワクチンウイルスも排泄されます。不十分な衛生状態の分野では、この排泄されたワクチンウィルスは、最終的に不活化される前(死滅)」に、じかに地域に広がる可能性があります(そして、これは「受動的な」予防接種によって他の子供に免疫を提供することができます)。

ごくまれに、集団が著しく免疫不全になった場合、排泄されたワクチンは長期間伝播し続けることがあります。ウイルスが環境中でより長く生存することができれば、より多くの遺伝的変化が起こります。非常にまれなケースでは、ワクチンウィルスは遺伝的に麻痺する可能性のある形態に変化する可能性があります。これは伝播型ワクチン由来ポリオウイルス(cVDPV)として知られています。

WHOは、このエリアへの出入りが比較的限られ、予防接種計画が機能しているため、パプアニューギニアから他の国への伝播型ワクチン由来ポリオウイルスの国際的な感染の危険性は低いと評価しています。

しかし、すべての国、特にポリオ罹患国や地域との接触が頻繁な旅行者のいる国々は、ポリオウイルスの輸入を迅速に検出し、迅速な対応を可能にするために急性弛緩性麻痺(Acute Flaccid Paralysis: AFP)の症例について、サーベイランスを強化することが重要です。国、領域、地域のレベルで、新しいウイルス導入の影響を最小限に抑えるために、予防接種率を高く保つ必要があります。

WHOは、ポリオ感染地域へのすべての旅行者に、ポリオに対する予防接種を受けるよう勧告しています。また、感染地域に居住する人(および4週間以上の訪問者)は、4週間から12カ月以内に経口ポリオワクチンまたは不活性化ポリオワクチン(IPV)を追加投与すべきです。

【出典】

http://www.wpro.who.int/papuanewguinea/mediacentre/releases/20180725/en/

Papua New Guinea confirms poliovirus outbreak, launches response

WHO西太平洋地域事務局(WPRO)