新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告

2021年5月2日時点で、直近1週間の新規感染者数は570万人以上が報告され、9週連続で増加した後に、2週連続でパンデミック開始以降の最多水準を維持しています（図1）。また、新規死亡者数も7週連続で増加しており、9万3,000人以上が報告されました。東南アジア地域は、新規感染者数、新規死亡数ともに顕著な増加が続いています（表1）。インドは、同地域における新規感染者数と新規死亡者数の90%以上を占めており、世界の新規感染者数の46%と新規死亡者数の25%を占めています。新規感染者数は、ヨーロッパ地域、東地中海地域、アフリカ地域、アメリカ地域で減少し、西太平洋地域は前週と同程度の発生率となりました。新規死亡者数は、ヨーロッパ地域、アフリカ地域、西太平洋地域で減少し、アメリカ地域と東地中海地域でわずかに増加しました。
 
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、インド（新規感染者数2,597,285人、20%増加）、ブラジル（新規感染者数421,933人、4%増加）、アメリカ合衆国（新規感染者数345,692人、15%減少）、トルコ（新規感染者数257,992人、32%減少）、フランス（新規感染者数163,666人、23%減少）でした。
 
図1　2021年5月2日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び
世界の死亡者数の推移
 

 表1　2021年5月2日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数