新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告

世界の概況
2021年3月14日時点で、直近1週間の新規感染者数は300万人で、前週と比較して10%増加しており、増加傾向が続いています（図1）。新規感染者数のピークは同年1月初旬となっており、この際は1週間に500万人が報告されました。その後、減少傾向が続き、2月2週目に250万人まで低下しましたが、その後3週間は増加しています。アメリカ地域とヨーロッパ地域が、新規感染者数と新規死亡者数の報告の80%を占めており、4%減少したアフリカ地域を除く全ての地域で増加しています。新規死亡者数は減少が続いており、1月3週目をピーク（9万5,000人）に、現在は6万人を下回っています。1週間の新規死亡者数が6万人を下回ったのは、4か月前の11月2週目が最後でした。世界的には、新規死亡者数は減少していますが、東地中海地域は3%、西太平洋地域は14%増加しました（表1）。
 
直近1週間における新規感染者数が多い上位5か国は、ブラジル（新規感染者数494,153人、20％増加）、アメリカ合衆国（新規感染者数461,190人、8％増加）、イタリア（新規感染者数155,076人、12％増加）、フランス（新規感染者数150,434人、5％増加）、インド（新規感染者数148,249人、30％増加）でした。
 
図1　2021年3月14日時点の週別・WHO管轄地域別のCOVID-19感染者数及び
世界の死亡者数
 
 
表1　2021年3月14日時点のWHO管轄地域別の新規・累積COVID-19確定症例数及び死亡者数