カンピロバクター感染症(Campylobacteriosis)

カンピロバクター感染症(Campylobacteriosis)とは

カンピロバクター感染症は、食中毒の一種で旅行者によく下痢をおこす病気です。

どうやってうつる

カンピロバクターに汚染された水や食料を摂取することによりうつります。特に調理不十分の鶏肉や、生の鶏肉によって汚染された食品を食べたり、殺菌されていないミルクを飲むことにより感染します。この細菌は動物の腸に正常でも存在しますので、動物との接触により感染することがあります。

症状

感染して2日間から4日間の症状のない期間があった後に下痢、腹痛、発熱、悪心と嘔吐が見られます。ごくまれに感染1~3週間後ギラン・バレー症候群という、体の力が入らなくなる病気になることがあります。

治療

症状を軽くするための治療が行われます。この病気は1週間以内に自然に回復します。

予防

衛生状態がよくないレストラン等では、加熱されていない食品を避けるようにしましょう。動物と接触した後はかならず体を洗浄し、特に食事前には手をしっかり洗いましょう。手を清潔にする溶液またはゲル類(60%以上のアルコールを含むもの)を持ち歩くことにより、手洗いの施設がない場合にも対応できるようにしましょう。

食べ物・水にご注意を!

危険のある地域

世界中で発生が見られます。

さらに詳しい情報

▶アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book カンピロバクター腸炎旅行者下痢症(英文)